2022年11月27日

11月、12月にワイン映画が5本も公開!(暁)

現在、12月1日まで4本公開中!!

これまでもワインをテーマにした映画は公開されてきたけど、今年は11月と12月に5本ものワイン映画が公開される。そして今、まさに4本が公開中。
日本、フランス、レバノン、南アフリカなどを舞台にしたワインをめぐる作品で、ワイン醸造家、葡萄栽培者、ソムリエなど、ワインに関わる人たちのドラマが描かれます。それぞれワインを巡る生き方、歴史、伝統、伝承、戦争、貧困など社会との関係など様々な視点で観ることができるので、ワインに興味がある人もない人も、ぜひご覧ください。
公開中および、これから公開されるワイン映画は下記の作品です。

『シグナチャー〜日本を世界の銘醸地に〜』11月4日(金)〜 作品紹介はこちら
『ソウル・オブ・ワイン』11月4日(金)〜 作品紹介はこちら
❸〜『戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン』11月18日(金) 作品紹介はこちら
『Vin Japonais(ヴァン・ジャポネ)〜the story of NIHON WINE』11月25日(金)〜12月1日(木)まで 作品紹介はこちら
『チーム・ジンバブエのソムリエたち』12月16日(金)〜 公式HPはこちら
簡単な作品紹介と上映情報を下記に記します。実話に基づいたドラマ1本、ドキュメンタリー4本です。

『シグナチャー〜日本を世界の銘醸地に〜』(配給カートエンターテイメント)11月4日から新宿武蔵野館ほかで公開 その他の劇場情報 

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(C)2021 Kart Entertainment Co., Ltd.

実話を元にした映画。日本のワイン業界を世界と伍する位置に牽引した麻井宇介(浅井昭吾)の想いを受け継ぎ、「日本を世界の銘醸地」にするため、奮闘する醸造家・安蔵光弘の半生を描いた作品。浅井が病魔に襲われ余命宣告を受け。病院に見舞に行った安蔵は浅井から「君が日本のワインを背負って行ってくれよ」と託される。シグナチャーとは、特別なワインに醸造責任者がサインを入れるという意味。日本ワインにかけた夢が語られる。

『ソウル・オブ・ワイン』(配給ミモザフィルムズ) 11月4日よりヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー その他の劇場情報 

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c2019 – SCHUCH Productions – Joparige Films – 127 Wall

高級ワイン、ロマネ=コンティなど、世界最高峰ワインを生み出すワインの聖地、フランス・ブルゴーニュ。名だたる畑を守る生産者たちの貴重な舞台裏に密着したドキュメンタリー。何世紀もの間ワイン畑を守り、その技と知恵、哲学をつないできた。ワインとテロワール(土壌や生育環境)を語り、最高級ワインが生まれるプロセスを、丁寧に四季を通じて映し出し、フランスのワイン文化の「真髄」、丹念な仕事が描かれる。

『戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン』(配給ユナイテッドピープル)
11月18日よりアップリンク吉祥寺他にて全国順次ロードショー! 
その他の劇場情報 

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戦争中も不屈の精神でワインを造り続けたレバノンのワインメーカーたちが語る幸福と生き方。中東の小国レバノン。1975年から断続的に内戦や隣国との軍事衝突が続き、不安定な情勢が報じられるが、実は知られざる世界最古のワイン産地の⼀つ。約50のワイナリーが点在。1975年から1990年にかけての内戦をものともせず、ワインを作り続けてきた不屈のワインメーカーたちが登場する。戦争ではなく平和を求めて、内戦中にワインを造り始めた修道院の神父。極限の状況でもワインを造り続 けてきた 11のワイナリーのワインメーカーたちが語る。

『Vin Japonais(ヴァン・ジャポネ)〜the story of NIHON WINE』(制作:CruX)
11月25日〜12月1日まで、エビスガーデンシネマにて10:30〜上映

Vin Japonais ヴァン・ジャポネ.jpg
(C)2022 CruX co.ltd.


「Vin Japonais」とは「日本ワイン」という意味。
「日本ワインを世界へ発信する」というコンセプトの元、日本ワインの魅力を世界に発信することを目的として作られたドキュメンタリー。フランス人のワイン専門家が、日本ワインの代表的な生産地である山梨、長野、北海道のワイナリーや葡萄生産者、ワイン醸造家を訪ね、日本ワインの特徴や歴史を紐解いていく。葡萄栽培やワイン造りへの想い、工夫、日本の自然や雨が多い風土に焦点を当て、日本独自のワイン用葡萄の開発など、世界に認められるワインを造る努力の数々などが映し出される。またソムリエやレストランも出てきて、ワインと食べ物との関係、和食とワインのマリアージュなども語られ、日本ワインが歩んできた道とこれからをアピールしている。『シグナチャー〜日本を世界の銘醸地に〜』を観てから、こちらを観ると、繋がっている部分も多い。こちらには、浅井さんから「君が日本のワインを背負って行ってくれよ」と託された安蔵光弘さん本人が冒頭に出てくるのでお見逃しなく。この2本の日本ワインの映画で、日本ワインのことをたくさん知った。 

『チーム・ジンバブエのソムリエたち』(配給:アルバトロス・フィルム)12月16日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー その他の劇場情報

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c2020 Third Man Films Pty Ltd


ワインのないジンバブエからやってきた4人の難民たちが、世界最高峰のブラインドテイスティング大会に挑戦する!“ワイン真空地帯”のジンバブエから南アフリカに逃れ、南アフリカのレストランで働くうちにワインに目覚め、ソムリエに。ジンバブエ出身の4人のソムリエが「世界ブラインドワインテイスティング選手権」に初参戦する姿を追う。クラウドファンディ ングの支援を受けてワインの聖地フランスのブルゴーニュにたどり着いた。“チーム・ジンバブエ”の波乱に満ちたスリリングなワインバトルの結末はいかに!?
4人の明るいキャラクターは、ドキュメンタリーなのに笑いあり涙ありでエンターティメント色、大。彼らのジンバブエへの強い愛も描かれ、選手権出場を通して、母国ジンバブエの抑圧的な政権の下で生きている若者たちに勇気を与えたいと彼らは願っている。貧困、難民など、今日的な問いを投げ掛ける社会派作品でもある。『世界一美しいボルドーの秘密』チームが製作。

5本のワインに人生をかけている人々の映画は、伝統の継承や、新しいことへの挑戦のすばらしさを描きつつ、気候変動、戦争、貧困の問題をも観る人に問いかけてきます。ワインを通じて世界のワイン文化を楽しみ、考えましょう。




posted by akemi at 07:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月20日

復帰しました(白)。

11月20日(日)
ようやく普通のパソコン生活に戻りました。
大きなキーボードとマウスのありがたいこと!!
息子二人に管理の悪さを嘆かれ、基本的なことも知らずに使っていた自分を猛反省。果たしていつまで、殊勝にしていられるかわかんないけれど。

紹介予定だった新作に手が回らず、たくさん積み残しました。宣伝さんごめんなさい。取材したインタビューの書き起こしも進まず、パソコンがないととっても不便でした。ただ、生活時間の中を、どれだけパソコンが占めていたかも、よっくわかりました。人生の残り時間の使い方を考えるきっかけになりました。そんな時期になったんですよねぇ。(白)

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posted by shiraishi at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月14日

パソコンが壊れてしまいました。(白)

映画祭記事が途中で止まっています。(咲)さんが書いてくれましたが、夜に画像を取り込んで日記をと思ったら動かなくなりました。息子が呆れるような重たいゲームをしたり、うっかり通風口を塞いでいたりしたのがいけなかったのかも。小さなタブレットでポチポチ入れて、メールだけは使えるようになりました。下ばかり見て首と肩がこります。キーボードが違うので文字や記号を探すのにも四苦八苦しています。
作品紹介はほりきさん、咲さんがカバーしてくれました。謝謝。使い始めて何年もたつので、パスワードはパソコンに記憶させていちいち入れずに使えていたんです。それが、タブレットで最初から始めてみるとパスワードがわからないものばかり。冷や汗三斗。皆様はちゃんとバックアップをとり、パスワードも管理していますよね。編集時でなかったのが、せめてもの慰め・・・。(白)
posted by shiraishi at 19:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月06日

『土を喰らう十二ヵ月』を観て(暁)

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2022年11月11日(金)より、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座他で全国公開される『土を喰らう十二ヵ月』(中江裕司監督)。原案は水上勉の料理エッセイ。軽井沢の山荘にこもり、約一年、畑を作り、それを使って子供の頃に禅寺で身につけた料理を作り、その様子を執筆するという生活をしていたそうです。そのエッセイから着想を得て、中江裕司監督が独自に「四季の恵みに感謝し、十二ヵ月を生きる」というテーマで創作した作品です。
本作の料理監修を担当したのは、映像作品での料理監修が初となる料理研究家の土井善晴。主演のツトム役は沢田研二、共演に松たか子、火野正平、檀ふみ、尾美としのり、西田尚美、瀧川鯉八、奈良岡朋子など、各方面で活躍する多彩なキャストが集結しています。

*シネマジャーナル 作品紹介 『土を喰らう十二ヵ月』
*『土を喰らう十二ヵ月』公式サイト

中江裕司監督の新作だし、ジュリーが主演だし、料理は土井善晴さんが監修。原案が水上勉で撮影地は長野県(信州)となっていたので気になり、早めに試写に行こうと思っていたのですが、試写は7月に始まったのに、行けたのは10/14(金)の最終でした。撮影地信州ということは、水上勉さんの息子の窪島誠一郎さんが作った信濃デッサン館(現・KAITA EPITAPH 残照館)がある上田市あたりかなと勝手に思っていました。でも映画を観たら、ロケ地はなんと私が延べ5年(1981〜86)住み、第二の故郷と思っている白馬村周辺でした。
1970年に初めてスキーに行ったのが白馬村の隣にある小谷(おたり)村の栂池スキー場。初めて北アルプス(燕岳〜槍ヶ岳)に登ったのは1971年。その時のガイドさんが白馬村の方でした。それが縁で白馬三山に登ったのが1972年。山やスキーにハマり、1970〜1980年の約10年で60回以上は信州のあちこちに行きました。その中でも好きだったのは大糸線沿線の北アルプス後立山連峰山麓の安曇野や白馬周辺。あげくの果てに鹿島槍ヶ岳という山の写真を撮るという大義名分で、鹿島槍高原や白馬村で働きながら写真を撮ることになりました。その頃、この映画の撮影地のあたりをいつもうろうろしていたので、見覚えある景色がたくさん出てきて懐かしく、映画の内容と相まって、観ていてドキドキしました。そして、この映画をもっと前に観にいけば良かったと後悔。中国映画週間、東京国際、東京フィルメックスと映画祭続きで、なかなか書く時間を取れず、これを書くのが公開ぎりぎりになってしまいました。

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作家のツトムは信州の山荘に暮らし、山菜や、木の実、きのこを採ったり、畑で育てた野菜を自ら料理し、季節の移ろいを感じながら原稿に向き合う日々を送っています。時折、編集者で恋人の真知子(松たか子)が、東京から訪ねてきます。ツトムは季節のものを料理して、食いしん坊の真知子と一緒に食べます。その採集から、料理を作り、食べるという過程までが繰り返し出てきます。料理方法もたくさん紹介され、料理映画としてもとても興味深く観ました。悠々自適に暮らしているツトムだけど、13年前に亡くした妻の遺骨を墓に納められずにいます…。

冒頭、真知子が車でツトムが住む山荘に向かうシーンで、長野から白馬に向かう車が通った道は、長野オリンピックの時にできた快適な幅広のオリンピック道路ではなく、鬼無里村経由の国道406号かと思います。山道が続き、トンネルを抜け、遠くが見渡せるところがでてきたのでそうかなと思いました。そのトンネルを抜けたところは白馬村の白沢峠。そこからは八方尾根を真ん中に北アルプス・後立山連峰の山々を見ることができます。左から鹿島槍ヶ岳、五竜岳(遠見尾根)、唐松岳(八方尾根)、白馬三山のうちの白馬鑓ヶ岳と杓子岳までが見えるのです(白馬岳が見えないのは残念ですが)。

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白沢峠からの後立山連峰 撮影 宮崎暁美

初めてこの景色を見た時には感動しました。この景色が見たくて、ここには50回以上は通いました。1970年代には車も持っていないし、バスの便もないので、鬼無里村から白馬村まで歩いてこの峠を目指したこともありました。鬼無里から車で約1時間くらいですが、撮影をしながらというのもあり、歩きでは1日かかりました。夕方、白馬駅行のバス停がある白馬村峰方に着いた時に、地元の方に「どこから来ただ?」と聞かれ、「鬼無里から歩いてきました」と言ったら「そんな人はまずいない」とあきれられました(笑)。鬼無里が好きで随分通ったし、早春のこの406号の山道を歩いてみたかったのと、このトンネルを抜けた白沢峠からの景色が見たいがために歩いたのです。そのくらい素晴らしい景色を見ることができる場所なのです。映画の中ではトンネルを出たあと白沢峠から雪景色の北アルプス後立山連峰の山々が見えるのですが、一瞬で通りすぎてしまったのが残念。でも、このマニアックとも言える道を通って白馬に抜けるという設定に期待ワクワク。ちなみにここは白馬駅からは車で20分くらい。皆さんも機会があったらぜひ行ってみてください。特に山麓が紅葉で山々が雪をかぶった10月末くらいが素晴らしい。
そして車はツトムの山荘に向かうのですが、行先はどこなんだろうと思ったら野平の棚田っぽい光景が見えたのと、白馬三山がバックに見えました。あとで宣伝の方に聞いたら、野平のさらに奥の菅(菅入)という廃村で撮影したとおっしゃっていたので、野平からさらに奥に登って行ったところに菅入という集落があったのを思い出しました。行ったのは35年以上前。その時も廃村だったかどうかは忘れてしまいました。でもあのかやぶき屋根の家はそこで撮影したのですね。下の写真では曇っていて見えませんが、映画の中ではこのアングルからだと屋根の右上に白馬岳が見えました。

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ツトムさんの山荘の窓からのシーンがよく出てきましたが、そこからは北アルプス北部の白馬乗鞍岳や朝日岳の方面が見えました。よく見たら栂池スキー場もわかるかもしれません。おそらく下の写真の中央右寄りの山の斜面に2本の白っぽいスジが見えるのが栂池スキー場の上部に登っていくリフトのラインではないかと思います。その上部が蓮華の大斜面(写真中央右寄りの平らな部分の斜面)。春にはそこの脇を登って稜線に出て、そこから反対側の斜面を下って蓮華温泉への山岳スキーを楽しんでいました。6年くらい通ったかも。蓮華のこの大斜面もスキーの醍醐味を楽しめる斜面でした。山を右側に下りたところは日本海の親不知(おやしらず)です。

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そして妻の遺灰を撒くシーンを撮ったのは雨飾山山麓、新潟県側にあるしろ池とのこと。バックに見える山は雨飾山です。雨飾山には長野県小谷温泉側から登ったことがあります。また秋には、山ぶどうや、アケビ、やまなしなどの木の実を採取するため、この道へ毎年通い、小谷温泉上部の鎌池あたりまで行き、山の中に入って、そういう木の実を採取するのが楽しみでした。やまなしは割るとキウイフルーツのような断面を持つ木の実ですが果実酒にしました。

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そして、土井善晴さん監修の料理の数々。最初に感心したのは里芋の料理。里芋は皮を剥く時に包丁で剥くと手がかゆくなるけど、ここで出てきたのは、里芋と水を入れた容器に木製のスコップのような道具を入れかき回すことで、里芋どうしがこすれ、周りの皮がむけ薄皮が残りました。こんな風にすれば、手がかゆくなくていいと思いました。さらにその薄皮がついたまま火にあぶって食べるという方法が披露され、私もこのようにして食べてみたいと思いました。

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里芋を薄皮がついたままあぶる

畑もちゃんとスタッフさんが育てていたのでしょう。きゅうりや茄子、ピーマンやほうれん草もあり、それを沢田研二さんが収穫するシーンもありました。ほうれん草のシーンでは、ツトムがお寺での修行時代、ほうれん草の根を洗うのがめんどくさくて切ってしまったら、和尚さんに「そこがおいしいのに」と言われたというエピソードも出てきました。私も、ほうれん草に限らず芹の根でもいわれ、今ではそれらの根をおいしく食べています。

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茗荷のおにぎり

山菜を採るシーンでは、タラの芽を採ったり、ウドも。そしてコゴミやワラビも出てきました。ほんとはこれらの山菜は同じ時期に採れないんだけど、それは良しとしましょう(笑)。私はタラの芽は天ぷらが一番おいしいと思っているのだけど、ここではアルミホイルに包んで焚火で焼き、味噌をつけて食べるというのが出て来て、こんな調理方法があることを知り、来年は私もためしてみようと思いました。茗荷をおにぎりに入れていたのもおいしそうで、絶対やってみたいと思いました。次々に思いもかけない料理方法が出てきて、さすが土井善晴さんです。山を登って筍を採るシーンもあり、筍料理もよだれが出そうでした。

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亡くなった妻のお義母さんの家を訪ねるシーンがあったけど、その場所は信濃森上の岩岳の麓。右側には岩岳スキー場の斜面が見えました。早春の山里で、雪の残る白馬三山も岩岳山のバックに映し出されました。この岩岳山も何十回も行きましたが、山頂からの白馬三山の眺めが素晴らしいのです。私が白馬村に住んでいたのは35年以上前。その頃は岩岳山頂は冬のスキーシーズンはリフトに乗っていけましたが、他のシーズンはリフトが動いていないので登れず、北アルプス側にあるペンション村のほうから上の方を目指しましたが、山頂までは行けませんでした。今、ここは「白馬岩岳マウンテンリゾート」になり、4月から11月はゴンドラリフト「ノア」で山頂まで行けます。私はまだこのゴンドラリフトに乗ったことはないので、いつか行ってみたい。

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お義母さんが住んでいた家


そのお義母さんが亡くなったシーンで作った精進料理の数々。胡麻豆腐を作るところなんか圧巻でした。胡麻豆腐ってこんな風に作るんだと思いました。
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胡麻豆腐用の胡麻を擂る


そして何よりもおいしそうだったのはお釜で炊いたご飯。一人暮らしなのにこんなに炊くの?と思いましたが、おこげがおいしそうでした。

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ジュリーが料理をする手つきを観て、料理を作り慣れていると思いましたが、土井善晴さんがゲストのラジオ番組で「沢田研二さんは料理を作り慣れていますね。包丁も自分のを持ってきました」と言っていた。

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料理の手ほどきをする土井善晴さん

ここまで書いて来たらお腹がすきました。まだまだ映画祭のまとめや、来週始まる作品のオンラインも観ていない状態なので、手の込んだ料理を作っている場合でないけれど、この映画を観たら、出てきた料理を作ってみたくなりました。40年くらい前には、私も山菜やキノコ、木の実など自然のものを採って食材にした生活をしていましたが、この映画を観て、またそんな生活ができたらいいなあと思いました。

『土を喰らう十二ヵ月』
出演:沢田研二/松たか子/西田尚美/尾美としのり/瀧川鯉八/檀ふみ/火野正平/奈良岡朋子
監督・脚本:中江裕司  
原案:水上勉
『土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―』(新潮文庫刊) 
『土を喰ふ日々 わが精進十二ヶ月』(文化出版局刊)
料理:土井善晴  音楽:大友良英 
製作:『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会
配給:日活 制作:オフィス・シロウズ
写真クレジット (c)2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会

*参照記事 シネマジャーナルHP スタッフ日記
タラの芽の天ぷらを食べに信州に行ったのに信州にはなくて、銀座にあった! はこちら (画像足しました)

*なお、同じようにスローライフを扱った『雨の詩』(『祖谷物語-おくのひと-』蔦哲一朗監督の最新作)という作品も11月12日(土)〜ポレポレ東中野(東京)、11月26日(土) 〜シネ・ヌーヴォ(大阪)で公開されます。こちらは徳島県美馬市が舞台で、電気水道なしの自然エネルギーによって自給自足の生活に挑んでいる二人の男が主人公で、やはり野菜を自分で作ったり、川や草原で食べ物を採取し、料理して食べるということが描かれています。

シネマジャーナル 作品紹介ページ 『雨の詩』 
『雨の詩』公式HP
posted by akemi at 20:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月04日

東京国際映画祭 イラン映画 2作品とも受賞♪  (咲)

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審査委員特別賞を受賞した『第三次世界大戦』

10月29日までの「中東の作品を追いかけた行動記録」の続きです。

10月30日(日)
★10:45〜12:28 アジアの未来 『クローブとカーネーション』
冬の南東アナトリア。年老いた難民の老人が孫娘を連れ、亡き妻の遺体の入った棺桶を引きながら国境をめざす。なかなか乗せてくれる車はない・・・  言葉の通じない地で、手助けしてくれる人も。故郷に埋めてあげたいという老人の思いに、しんみり。

名古屋のミッキーさんのリクエストで、再び東銀座のマトリキッチンへ。 またまたキエフカツレツをいただきました。
同じ映画を観ていた(白)さんも一緒に。
(白)さん、パソコンが壊れたとのことで嘆いていました。(スタッフ日記や作品紹介などの更新ができないそう・・・)

★13:45〜15:26 アジアの未来 『アルトマン・メソッド』 
イスラエル。女優のノアは妊娠中。アパートの清掃をしている黒ずくめのアラブ女性に、床が濡れているので、きちんと綺麗にするよう注意する。そんな折、空手道場の経営不振にあえぐ夫が、清掃員に成りすましていたテロリストを「制圧」したことが評判となり、道場は危機を脱する・・・
制圧した場面は映されず、正当防衛だったと語る夫の言葉のみ。アラブ人=テロリストが一人歩きする悲しさ。妻ノアが真実を見抜いたことに救われた思い。

★16:30〜18:07 コンペティション『1976』 
1976年、ピノチェト独裁政権下のチリ。裕福な医師の妻カルメンが、司祭から負傷した青年をかくまってほしいと頼まれたことより、平穏な日常を壊される・・・  今も、世界の各地で命がけで反体制運動に身を投じる人たちがいることに思いが至りました。


10月31日(月)
◇12:42 13:11 『アルトマン・メソッド』 Q&A取材
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ナダヴ・アロノヴィッツ(監督/脚本/プロデューサー/編集)、マーヤン・ウェインストック(俳優)、ニル・バラク(俳優)

夫が、清掃員を装ったテロリストのアラブ女性からナイフで刺されそうになったので「制圧」したという場面を映像で見せなかったのは、この物語を妻の目線で描いたからと監督。なるほど!と納得でした。

★13:25〜15:10コンペティション 『This is What I Remember』 
キルギスの村。クバトは、ロシアに出稼ぎに行き20年間行方不明になっていた父ザールクを見つけて連れ帰る。母は同じ村の男と再婚していて、夫が帰ってきたことを内心喜ぶのですが、ザールクは記憶を失っていて、自分の妻のことも思い出せないのです。(再婚しているので、かえって幸い?) あることがザールクの記憶を呼び戻しそうなラストに、ほろっとさせられました。

◆15:50-16:20 『第三次世界大戦』主演女優マーサ・ヘジャーズィさんに個別インタビュー
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小さい頃に抱いた役者になりたいという夢を叶えたこと、短編映画を撮る準備をしていること、本作のために手話を4か月習ったことなどお伺いしました。
また、本作は、映画の撮影現場を映し出していて興味深かったのですが、重要な場面として出てくる食事場面は、実際に本作のスタッフやキャストが一緒に食事をしている姿そのもの。冒頭近くの場面では、エキストラの人たちが床に座って食事しているのですが、これは監督の演出。ほんとは、エキストラの人たちも椅子に座って食事していたそうです。

★17:05〜18:52 『第三次世界大戦』
再度、拝見。マーサさんにいろいろお話を伺った直後で、前回と違った目で観ることができました。

映画を観終わって、暁さんと一緒に、東京国際映画祭「交流ラウンジ」(有楽町micro FOOD & IDEA MARKETに設置)へ、初めて行ってみました。
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インドネシア風カレーをいただきました。美味しかったです。

◇19:50〜20:12『第三次世界大戦』Q&A取材。
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マーサ・ヘジャーズィさん(右)と、通訳のショーレゴルパリアンさん。
男性3名からの質問が、申し訳ないのですが、つまらない内容でした。マーサさん、上手にかわして、素敵な回答をされました。
会場には、在住のイラン人の姿も結構見かけました。


11月1日(火) 休養日に。
夕方6時から、オンラインによる、多文化教育研究プロジェクト連続セミナー第5回「イランの殉教劇(タァズィエ)と多文化の出会い」(山岸智子さん)。
映画祭で、どうしても観たい映画は運よくなかったので、この魅力あるテーマのセミナーを優先。
25日から連続7日映画祭に通ったので、久しぶりに一日家にいて身体を癒しました。

11月2日(水)
東京国際映画祭クロージングの取材は、暁さんに任せて、東京フィルメックスで3本鑑賞。
(東京フィルメックス3本の感想は、別に後日!)

★12:15 - 14:07『地中海熱』(マハ・ハジ監督)
★15:10 - 16:55『ダム』(アリ・チェリ監督)


次の映画まで時間があったので、東京国際映画祭のプレスセンターでクロージングの中継を観ることに。到着したら、ちょうどアジアの未来部門の発表。
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おぉ〜なんと! 我がイランの『蝶の命は一日限り』が作品賞受賞!
モハッマドレザ・ワタンデュースト監督には、いくつかの映画の上映後にお会いし、「今の映画どう思った?」と聞かれ、「よかったけど、もちろん、あなたの映画が一番!」と言っていたのでした。(お世辞じゃなく、本心です♪)
リアルタイムで、監督の喜びの言葉を聴くことができました。
作品賞受賞、おめでとうございます!

東京国際映画祭 イラン映画『蝶の命は一日限り』モハッマドレザ・ワタンデュースト監督 Q&A報告(咲)


★18:00 - 20:42『Next Sohee(英題)』(チョン・ジュリ監督)

上映が終わってすぐ、東京国際映画祭コンペティション部門の受賞作品をチェック。

『第三次世界大戦』、審査委員特別賞!
東京グランプリは逃しましたが、受賞はとにかく嬉しい♪

家に帰ってすぐ、クロージングと記者会見のYoutubeのイラン作品の部分を観てみました。
記者会見は、『蝶の命は一日限り』のモハッマドレザ・ワタンデュースト監督と、『第三次世界大戦』マーサ・ヘジャーズィさんが一緒に登壇し、ショーレ・ゴルパリアンさんの通訳で、約30分。 こんなことなら、記者会見取材に行けばよかった! 直接、お祝いの言葉を伝えることができたのにと残念でした。(受賞はもちろん期待していたのですが、ほんとに受賞するとは!)

今年も、中東やイスラーム文化圏絡みの作品を優先して予定を組んだのですが、下記3作品は観ることができませんでした。残念!
『ライフ』(カザフスタン)
『アヘン』(インド)
『コンビニエンスストア』(ウズベキスタン人女性の目を通して描いたモスクワのコンビニ)

中華圏や韓国に比べ、中東やイスラーム文化圏絡みの作品は多かったので、私にとっては充実の東京国際映画祭でした。



posted by sakiko at 02:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする