2013年01月31日

1月30日水曜「ミッキーの映画日記」『デッド寿司 DEAD SUSHI』


カチンコ『デッド寿司DEAD SUSHI』井口昇監督/特殊造形監修・西村喜廣/公開中/名古屋西口シネマスコーレ

『デッド寿司』……27日日曜の日記に書いた、運ちゃんに負けないよう観に行った。

 天才的寿司職人である父親の厳しい修業に嫌気がさして家出をしたケイコは、
ある田舎の温泉旅館に仲居さんとして雇われた。
しかし、慣れないお膳運びとタイミングの悪さで失敗ばかりしていた。
その旅館の客集めに「寿司職人がにぎる寿司!」を看板にしていた。
その寿司のレベルの低さに、ケイコはつい口出してしまい、それが原因でむかっ(怒り)大騒ぎになり……。

井口監督は何をやってくれるかわからない監督さんだ。
去年も、今日と同じ劇場で『超・悪人』を観た。
あれもとんでもない映画だった!わーい(嬉しい顔)(喜んでる私)
金縛りになってしまうほど臨場感バッチリの作品で、スコーレから逃げ出して警察に行き、
「あの、あの、大変です。映画の中ですけど、すぐ来て下さい!」と叫びたいほどだった。
でも、この超・悪人が最後には超・純情男になるんだから…。ハートたち(複数ハート)

でも今日の『デッド寿司』は、はちゃめちゃ奇想天外作品!
なにせ寿司が凶器となり、襲い掛かる。
知らずに食べると舌を食いちぎられてしまう。
イカやタコが顔に吸い付き顔の皮膚を吸いつくす……もうヤメタ!どうにでもやってちょ!
と開き直って、最後まで勢いで観てしまった。

だが、最後のエンドロールでメイキングフィルムが流れ、皆さんすごくパンチリキをいれてやっているのを観て、本物作品よりメイキングが観たいよ〜と思った。

タイミングを合わせようとみんな真剣に身体を酷使していた。
主演の武田梨奈の身体の動きなど見事だった。

誰にでもオススメはできないが、ま、正月気分が抜けない若い男性にはオススメする!

2月公開の『二郎は鮨の夢を見る』は寿司が無性に食べたくなるが、
『デッド寿司』では刺身の裏を見たりして用心しつつ食べるようになるはずだ。
3月ぐらいに公開されるアメリカ映画『sushi girl スシガール』というのもあるので、
当分、寿司は自然体では食べられないかも…しれない。がく〜(落胆した顔)
※やはり西村喜廣氏のお名前が。『レッド・ティアーズ』でも特殊造形監修をしていらっつしゃる。

posted by mikiko at 09:05| Comment(1) | TrackBack(0) | ミッキーの映画日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月30日

『王になった男』イ・ビョンホン記者会見 笑顔は心からのもの! (咲)

『王になった男』主演イ・ビョンホン来日記者会見へ。
ちょっと出遅れ、左端の前から3番目に陣取ったら、私の脇を通ってビョンホンさん入場と判明! よしよし。あっという間に人で埋め尽くされた会場。先に到着した暁さんを探したら、私と反対の右側にいました。これで両方の角度から写真が撮れる! よしよし。
12時からの開始を待っていたら、すぐ後ろから「今日は僕の質問で会場を笑いの渦に巻き込みたいと思います」とムービーカメラに向かって賑やかにしゃべる声が聞こえてきました。どこの取材?と思わず耳を傾けました。
いよいよビョンホンさん登壇。にっこり笑って綺麗な歯並びを見せてくださった姿をなんとか1枚パチリ。
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にこやかに来日挨拶!
IMG_7488 aisatsu.JPG


最初の質問、「なぜ韓国で大ヒットしたと思いますか?」に、「僕が出演しているからだと思います」と通訳の根本さんが訳し終えたところで、「ジョウダンデス」と真面目に日本語でつぶやくビョンホンさん。
いくつかの質問の後、私の後ろの例の彼が指名されます。「ヒョン!(兄貴)」とまず呼びかけ、日本語とハングルを交えて長〜い質問をしたのは、BSジャパンの「韓流ファクトリー」でリポーターとして活躍する藤原倫己(TOMO)さん。どこかで見た顔と思ったワケです。
IMG_7508 fujiwara.JPG

いくつかの質問のうち、「笑顔を見習いたいと、鏡を見て練習しているのですが、それは正しいでしょうか?」に、ビョンホンさん、「心の中から出てくるもの。表情だけ練習するのはやめた方がいいですよ」と諭していました。まさに会場は笑いの渦。TOMOさん大成功でした。
あっという間の30分、最後にフォトセッション。笑顔を振りまくオーラたっぷりのビョンホンさんでした。

IMG_7557 photoo session.JPG
記者会見報告は、シネジャ次号87号でお届けします。
次号の編集日も、間近・・・ 頑張らなくては!
posted by sakiko at 09:55| Comment(1) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月28日

今年初・試写でした (千)

先日、仕事の合間に六本木シネマートで今年初・試写
公式FB ブルーノのしあわせガイド
 ⇒ある日突然、共同生活することになった年の離れた親友が
実は親子だったと云う設定のユーモラスかつハートフルな作品。
・・・ またしても父親がキーポイントな映画でした ダッシュ(走り出すさま)
劇中でも頻繁に使われていたコトバ 「シャッラ」はイタリア本国で
とても流行っているコトバで 「まあ、いいから」「落ち着いて」の意、とのコト。
日本でも流行らないかなあ??!

ブルーノ.jpg

[c]2011 I.B.C. Movie







posted by chie at 16:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 試写 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東京ジャミィで「イスタンブル文学散歩」 (咲)

27日、代々木上原の東京ジャミィ(モスク)1階の「ユヌス・エムレ トルコ文化センター」で開かれた講演会「イスタンブル文学散歩」に参加してきました。
まず、イスタンブルを知り尽くしたトルコ大使館・文化広報参事官室の大森正光さん(友人の好青年!)が、イスタンブルの町の概要や魅力について写真を見せながら紹介。
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その後、近・現代トルコ文学研究者の鈴木郁子さんから、ノーベル文学賞を受賞したオルハン・パムクをはじめ、5名の作家・詩人のイスタンブルを背景にした作品について写真を見せながら解説してくださいました。どの文人もいかにイスタンブルを愛しているかを感じることができました。私もいつか住んでみたいくらい大好きなイスタンブル。ほんとに至福のひと時でした。
講演会が終わってからは、モスクの礼拝室で一休み。大好きな空間です。IMG_7475.JPG

トルコ映画にも、イスタンブルを背景にした作品が数多くあります。昨年、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭で上映された『我が子、ジャン』のラシト・チェリケゼル監督も、愛するイスタンブルの町の風景をいかに映画に入れ込むかに力を注いだとおっしゃっていました。
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2008年のやはりSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で上映された『コンクリート・ピロウ』のファティヒ・ハジオスマンオール監督もイスタンブルっ子。「今の自分を育ててくれたのがボスポラス海峡の美しい風景です」と語っていたのを思い出します。
skip08turkey.jpg
私の育った町、神戸がやはり海とそれほど高くない山に挟まれていて、イスタンブルに行くとほっとするのは、故郷に似ているからだと感じます。今や、神戸にもイスタンブルにもなかなか行けません・・・ 

ところで、講演会で「イスタンブールとイスタンブル、どう違うのですか?」との質問が出ました。トルコ語での発音は、イスタンブルなのですが、日本では長母音の入った呼び方が流布してしまったという次第。現在、「イスタンブル」にシフトしていくように頑張っているとのことでした。

posted by sakiko at 14:39| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

1月27日日曜「ミッキーの映画日記」不思議な一日と25日金曜の試写『汚れなき祈り』


 昨日は不思議な日だった。
起きる寸前に夢を見たのだが、それは『カミハテ商店』の映画の中のことで、
パン屋がタバコ屋になっている。そして、イラク映画『バビロンの陽光』のタバコ売りの少年のように一本売りしている夢だった。店の内部は荒れ果てているが、一服できるようになっていた……それだけ覚えている。

二つの映画が合体して、映画狂?の私の寝込み、いや、寝起きを襲ったのだ。ちっ(怒った顔)

昨日は朝から体調がよくないので、学校には車(セダン)タクシーで行った。
まあ一年に一回もないことだが、寒さも厳しかったのでそうしたのだが、
乗ってから運転手さんの名前の下に「趣味映画鑑賞!」と「!」までついていたので話しかけてみた。

以下は私と運ちゃんの会話。
私:「映画がお好きなんですね」
運:「ええ、僕の自慢できる趣味です!」
私:「最近はどんな作品を観られました?」(ここまではコミケお客様誘導調)
運:「昨日封切りの『ストロベリーナイト』と『デッド寿司』を連続でみたんですよ。
僕blogやってるからすぐいかないと伸びないし、あっ、感想をすぐ書くと人数が伸びるんですよ」
:私「(内心:すご! 『デッド寿司』まんだ観てない・・なんか私より熱そう!)毎週土曜に1800円で観るんですか」
運:「前売りや金券ショップですよ。お客さんはシニア?もう1000円ですよ」
私:「…みる暇もなくて…」
運:「みなさん、そう言われますがね。僕は映画みているうちは、なにもかも忘れていられるから、
安上がりのリフレッシュタイムですよ」
私より熱く語る運転手さんに、いつも私が言ってるようなこと言われて…ま、これもいい経験になった。
でも初日土曜に、この方会ったら…とがく〜(落胆した顔)心配になった。(笑)

無駄話は終わり。
25日金曜に試写で観た『汚れなき祈り』

カチンコ『汚れなき祈り』クリスティアン・ムンジウ監督/ルーマニア/152分/3月16日よりヒューマントラスト有楽町他にて公開

 同じ孤児院で育ったアリーナとヴォイキツァ。アリーナはルーマニアを離れドイツで働いている。
彼女はルーマニアの片田舎の修道院で生活しているヴォイキツァに会うために戻って来た。
アリーナは愛するヴォイキツァと一緒にドイツに行こうと誘うが、修道院の暮らしに満ち足りているヴォイキツァは同意しなかった…。
 ルーマニア映画と聞いただけで『4ヶ月、3週と2日』を思い出した。
なんと、そのクリスティアン・ムンジウ監督作品だった。
実際に起こった事件が基であるが、約2時間半の作品を堪能した。

 何ひとつ無駄のない芸術的カメラと教会のミステリアスな設定が、
いやがおうでも観ている側を揺さぶっていた。
まるで私たちは閉ざされた教会の一員の感覚になり、時折映る一般社会をみて「やっぱり隔絶された世界にいるのだ」とわかり唖然とさせられた。
そんな中で行われる数々のことはそこでは「神聖」で、かつ「なすべき神への行動」なのだ。
一概に「異常」と言えない、「自分」もそこにいる……そんな異様な感覚で観終わった。

 二人の関係も教会内部の人間関係も一つはっきりしないが、それは言葉にしないだけのこと。
言葉なんかいらない。必要なのは、教会の「信仰に結びついた行動」と、二人には「愛情で結びついた」共有する時間だけ、と深くえぐるように観ている者に突き刺さってくる作品だった。

質が高く、非常に洗練された最高のルーマニア映画だった。

※ヴォイキツァの神を信じきっている美しい瞳と横顔、アリーナのうたぐり深い眼差しが印象的だった。
posted by mikiko at 11:36| Comment(1) | TrackBack(0) | ミッキーの映画日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする