1日5本 映画三昧デー・イン東京(ほとんど六本木シネマート)
『ディラン・ドック・デッド・オブ・ナイト』ケヴィン・マンロー監督/アメリカ/シネマート六本木/http://gacchi.jp/movies/dylandog/
ニューオーリンズに住むエリザベスは2階から血がしたたり落ちてきたので驚き、上にいくと父親が惨殺されていた。彼女は私立探偵のディラン・ドックを頼ったが…。
ゾンビものだ。この作品の特徴はちょっと見は人間かゾンビかわからない設定。このゾンビはヤクザ世界のように大きく4グループに分かれていて牽制しあっているのだ。それは血を調べると○○組ってわかる仕組み。
細かい点は非常に気が利いて作ってあるが、 ストーリーの要所、要所を主役のディランが説明するので、わかりやすいという利点より、映像の魅力半減になっているから緊張が続かない。
ディラン・ドックの親友&助手・マーカス(サム・ハンティントン)がとにかく面白いキャラクターを演じていた。台詞で「わぁ〜、ゾンビに噛まれてしまったが、あまがみだったから多分大丈夫!」の台詞に笑いが起こった。字幕の方の言葉のチョイス◎
※ゾンビの養老院があった。何百年も生きているんだから養老院生活も楽じゃないだろうな。
試写『奪命金』ジョニー・トー監督/中国、香港/新宿シネマカリテにて2月9日よりロードショー公開/http://www.curiouscope.jp/JOHNNIETO/
ご存知、泣かない子も泣く?ジョニー・トー様の新作。
全編「お金、お金」で一喜一憂する金融危機に巻き込まれた老若男女の長〜〜〜い一日を、忠実なヤクザをラウ・チンワン。嫁に「海山が見える高級マンション」をおねだりされている刑事リッチー・レン。ひょんなことで大金を手にする証券ウーマンをデニス・ホー……。みんな好演してる。見事な作品。
試写『世界にひとつのプレイブック』デビット・O・ラッセル監督/TOHOシネマズシャンテ他にて2月22日ロードショー公開/http://playbook.gaga.ne.jp/
妻が浮気したことで心のバランスを保てなくなり、仕事も家庭も全て失ってしまったパット(ブラッドリー・クーパー)は、近くに住んでいるティファニー(ジェニファー・ローレンス)と出会う。その型破りな行動と発言に戸惑うパットだったが、彼女も事故によって夫を亡くしていて傷を癒やせないでいた。
映画を観る順番って、すごく作品を左右する。『奪命金』の見事な作品の後だから、ちょっと気持ちが乗らなかったが、これはこれで「精神を病む」やその「境界線」を描いていて興味をひく作品だ。
人間の脆さが浮き彫りにされ、映画をみているこちらは「だからそうするんだな、わかる、わかる…」と共感する場面もあった。
主演は、『ハングオーバー!』シリーズのブラッドリー・クーパー。
『ウィンターズ・ボーン』のジェニファー・ローレンス。
脇役には、ロバート・デ・ニーロ、ジャッキー・ウィーヴァー『アニマル・キングダム/ゴッド母さん役』
若い2人のピュアな演技対熟年お2人の燻し銀演技・・・さてどちらに軍配があがるか!
試写『グッバイ・ファーストラブ』ミア・ハンセン=ラブ監督/フランス/渋谷イメージ・フォーマルで3月に限定ロードショー/http://mermaidfilms.co.jp/ffnw/
これは2度目だった。気づいていたら観なかったと思うが、1度目はあいち国際女性映画祭だった。その時は「とろとろ青春映画で少し眠った」とつれなく日記に書いてあった。だが2度目の今回はじっくり観られた。
初恋を10年以上も忘れられないで、そのゆれる気持ちを丁寧に描いている映画ってあんまりないように思う。毎日の暮らしの中で、何かの拍子でふっと思い出すシーンがあった。
もちろん大人に成長するが、変わらない「何か」を女性監督らしい目線で新鮮に描かれていた。
『ゾンビデオ』村上賢司監督/ユーロスペース/http://www.zomvideo.com/
映像制作会社「うつせみ」で働くアイコ(矢島舞美)は、会社の倉庫の中から謎のビデオを発見する。それは実際にゾンビが現れた時、どう対処すればいいのかを紹介した「ゾンビ学入門」というHOW TOビデオだった。
ゾンビ・ヘタウマZ級映画!
このゾンビものが、今回の上京「大目的」って書いちゃったら性格疑われそうだが、ユーロスペースは80パーセントの入り。
思わずパンフレット買った。パンフレットを自腹で買うのは年間600本以上で15本くらいだから、
どれだけ面白いかは、それだけでおわかりと思うので何も書かない・・・。