2013年01月12日

1月9日水曜「ミッキーの映画日記」『ルビー・スパークス』 『アルマジロ』



カチンコ『ルビー・スパークス』ジョナサン・ディトン、バレリー・ファリス監督/アメリカ/渋谷シネクイント
 十代の時、華々しいデビューをした青年作家・カルヴィンは今はスランプに陥っている。
それを抜け出そうと理想の女性「ルビー・スパークス」が登場する新作に取り掛かるが、なんと彼の前にルビーが現われ・・・。

 ちょっぴり痛くて、かわいそうで、ミステリー要素もありのビュアなファンタジー作品。
言葉で表すと、こうなっちゃうけど、ストーリー展開はするするっと違和感なく入り込めた。

 彼女は想像の女性だけど、とっても行動が現実的で、「本物?彼の妄想だよね。でも友人や家族も巻き込んでるけど、それも妄想のうち?」と思ったが「ま、騙されてもいいじゃん」と気楽に楽しめた。

 彼が思いのままにあやつれる「ルビー・スパークス」は、彼にとって本当の幸せに通じるのか・・・そんなところがキモになっている。これを反対に、女目線から同じ設定で描いてみたらどんな作品になっただろうか・・・。

カチンコ『リトル・ミス・サンシャイン』の監督さんたちの6年ぶりの新作。
男友だち0人のカルヴィンをポール・ダノ『リトル・ミス・サンシャイン/お兄さん役』と、ちょっぴり田舎臭いぴかぴか(新しい)可愛い女性ルビー・スパークは(エリア・カザン監督の孫娘ゾーイ・カザン)は実生活でもパートナー。

カチンコ『アルマジロ』ヤヌス・メッツ監督/デンマーク/1月19日より渋谷アップリンク他にて公開/105分/http://www.uplink.co.jp/armadillo/

これは試写会場に早めに行かないと満員になるよと聞いていたので25分前についた。もうその時に18人ほど集まっていた。 

 アフガニスタンの最前線アルマジロ基地に、国際平和活動という名の下に派兵されたデンマークの若い兵士たちを、監督みずから何ヶ月も戦場に同行してカメラをまわしたという戦場密着ドキュメンタリー。
戦場や紛争地帯のカメラマンも犠牲になるニュースを聞くが、部隊に密着するという命がけの戦場監督作品。

 戦場という想像も出来ない場所で、冗談を言い、手柄を得々と話す兵士。あまりにも無防備な発言に驚くが「そうでも言ってなかったら神経がもたない!」という気持ちも伝わってきた。

※指揮官が「戦いになると一瞬の迷いが命取りになる。どんな時でも自分の周りの状況を確かめておくのだ。銃を撃つのも勇気がいる、が、撃たないという勇気もいる。」と兵士に語っていた。

 
posted by mikiko at 18:16| Comment(1) | TrackBack(0) | ミッキーの映画日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする