名古屋は早朝から雨。いつも行く喫茶店のママが、うかない顔をして「こんな日になってかわいそう・・」と言っていたので「えっ、誰かに何かあったの?」と聞いてしまった。ママに呆れ顔された。
今日が成人の日なんて頭になくて、もう世間のことなんかに「置いてきぼり上等!」と思っている毎日だが、この喫茶店で毎朝、新聞一面だけ(新聞はとっていない)と
テレビを見て無駄話を小耳にはさんだりしてニュースを仕入れている。
今日はスコーレに行って
大映創立70周年記念作品の怪獣もの3本観る予定。余力があれば
『ロンドン・ゾンビ紀行』もみよう。
『宇宙人東京に現わる』島耕二監督/1956年/シネマスコーレ
宇宙のパイラという星から地球を観測していたパイラ星人は、地球で原子雲をたくさん見つけ、自分たちが、昔、原子力の力を戦争に使う使わないで苦労したことを思い出し、おろかな地球人に、危険性を知らせる為に宇宙船に乗り地球に近づく。そんな理由も知ることなく、地球では空飛ぶ円盤が現われたといって騒いでいた。
バイラ人は唯一の被爆国の日本のために使者(美しい女性の姿)を使わしたのだ。ストーリーは単純だけど、言わんとしていることがしっかりしている。
その当時の庶民の暮らしや町並み、言葉遣いなどとても美しく、どう逆立ちしても、この東京の当時の香りは出せないだろうと思う。
※カラー作品だったが、赤がとても力強く感じた。色彩や美術は岡本太郎画伯(上の写真のバイラ星人も)がつとめた。
『大怪獣ガメラ』湯浅憲明監督/1965年/シネマスコーレ
北極の上空で、国籍不明の飛行機がアメリカの戦闘機に撃墜され墜落した。飛行機には原爆が積んであったためをキノコ雲が上空をおおった。その影響で地下深くで長い間冬眠を続けていたイヌイットの伝説「怪獣ガメラ」が眼をさましてしまった。
大海ガメに似た怪獣ガメラは日本の北海道北端にある岬に姿を現し暴れたが、逃げ遅れた亀好きな少年・俊夫を踏まないでそっと助けるのだった。
ガメラが亀とは知らなかった。映画中で「亀も空を飛ぶ!」などと叫んでいたが、なんか映画の題名みたいだと可笑しくなった
。『宇宙人東京に現わる』と比べるとお金はさほどかけないで作られたようだが、モノクロのせいか「怪獣物」の稚拙さに、何ともいえない郷愁があった。
『大魔神』安田公義監督/1966年/シネマスコーレ
これは少し眠ってしまった・・・。最初は時代劇でストーリーは悪巧み家老(悪役の俳優さんが懐かしい・・・)に城を乗っ取られるというありきたりなもの。
後半になってやっと大魔神がのっそのっそ登場。3本の中でこの大魔神が一番丁寧に作られているように思った。
『大魔神』でちょいと寝たので体力回復!だから怪獣ものからゾンビへ
『ロンドンゾンビ紀行』マティアス・ハーネー監督/イギリス/
http://londonzombie.ayapro.ne.jp/ 舞台はロンドンの下町・イーストエンド。テリー(ラスムス・ハーディカー)とアンディ(ハリー・トレッダウェイ)の兄弟は、不況で大好きな祖父が入居している老人ホームが閉鎖されるというのがことの始まりだった。
なんと兄弟は祖父を救うために銀行強盗を計画。銀行に押し入ったのはいいが、警察に通報され失敗に終わろうとした矢先に、幸運?にもゾンビ大量発生に合致してしまい、警察や市民たちはみんな殺されていた。祖父の老人ホームにも、ゾンビが押しかけていた・・・。
オススメ!イギリス調の素敵なゾンビ・コメディ。
ま、ちょっと半端じゃない人数を(ゾンビだけど)バシバシ殺してしまうのが気になるが・・・。
この作品に出てくるゾンビたちは動作はゆっくりだが、日光に強いのだ。日光に弱いと晩しか行動しないので、ストーリー的には「老人ホームに昼のうちに行って助けられる」ので話が面白くないが、やっぱりゾンビのお約束ごと(大3原則・日光に弱い、行動がゆっくり、肉は食べない血だけ吸う)は守ってほしいのがゾンビ映画ファンの願いだ。
※ロンドンの2階建てバスも町並みも手抜きなしの作品で、どんなスクリーンの端にいるゾンビでも、ちゃんと気を入れてゾンビになりきっていた。
※ありとあらゆる銃が出てくる!銃に興味のある方は必見!
posted by mikiko at 07:46|
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ミッキーの映画日記
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