2013年01月28日

今年初・試写でした (千)

先日、仕事の合間に六本木シネマートで今年初・試写
公式FB ブルーノのしあわせガイド
 ⇒ある日突然、共同生活することになった年の離れた親友が
実は親子だったと云う設定のユーモラスかつハートフルな作品。
・・・ またしても父親がキーポイントな映画でした ダッシュ(走り出すさま)
劇中でも頻繁に使われていたコトバ 「シャッラ」はイタリア本国で
とても流行っているコトバで 「まあ、いいから」「落ち着いて」の意、とのコト。
日本でも流行らないかなあ??!

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[c]2011 I.B.C. Movie







posted by chie at 16:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 試写 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東京ジャミィで「イスタンブル文学散歩」 (咲)

27日、代々木上原の東京ジャミィ(モスク)1階の「ユヌス・エムレ トルコ文化センター」で開かれた講演会「イスタンブル文学散歩」に参加してきました。
まず、イスタンブルを知り尽くしたトルコ大使館・文化広報参事官室の大森正光さん(友人の好青年!)が、イスタンブルの町の概要や魅力について写真を見せながら紹介。
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その後、近・現代トルコ文学研究者の鈴木郁子さんから、ノーベル文学賞を受賞したオルハン・パムクをはじめ、5名の作家・詩人のイスタンブルを背景にした作品について写真を見せながら解説してくださいました。どの文人もいかにイスタンブルを愛しているかを感じることができました。私もいつか住んでみたいくらい大好きなイスタンブル。ほんとに至福のひと時でした。
講演会が終わってからは、モスクの礼拝室で一休み。大好きな空間です。IMG_7475.JPG

トルコ映画にも、イスタンブルを背景にした作品が数多くあります。昨年、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭で上映された『我が子、ジャン』のラシト・チェリケゼル監督も、愛するイスタンブルの町の風景をいかに映画に入れ込むかに力を注いだとおっしゃっていました。
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2008年のやはりSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で上映された『コンクリート・ピロウ』のファティヒ・ハジオスマンオール監督もイスタンブルっ子。「今の自分を育ててくれたのがボスポラス海峡の美しい風景です」と語っていたのを思い出します。
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私の育った町、神戸がやはり海とそれほど高くない山に挟まれていて、イスタンブルに行くとほっとするのは、故郷に似ているからだと感じます。今や、神戸にもイスタンブルにもなかなか行けません・・・ 

ところで、講演会で「イスタンブールとイスタンブル、どう違うのですか?」との質問が出ました。トルコ語での発音は、イスタンブルなのですが、日本では長母音の入った呼び方が流布してしまったという次第。現在、「イスタンブル」にシフトしていくように頑張っているとのことでした。

posted by sakiko at 14:39| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

1月27日日曜「ミッキーの映画日記」不思議な一日と25日金曜の試写『汚れなき祈り』


 昨日は不思議な日だった。
起きる寸前に夢を見たのだが、それは『カミハテ商店』の映画の中のことで、
パン屋がタバコ屋になっている。そして、イラク映画『バビロンの陽光』のタバコ売りの少年のように一本売りしている夢だった。店の内部は荒れ果てているが、一服できるようになっていた……それだけ覚えている。

二つの映画が合体して、映画狂?の私の寝込み、いや、寝起きを襲ったのだ。ちっ(怒った顔)

昨日は朝から体調がよくないので、学校には車(セダン)タクシーで行った。
まあ一年に一回もないことだが、寒さも厳しかったのでそうしたのだが、
乗ってから運転手さんの名前の下に「趣味映画鑑賞!」と「!」までついていたので話しかけてみた。

以下は私と運ちゃんの会話。
私:「映画がお好きなんですね」
運:「ええ、僕の自慢できる趣味です!」
私:「最近はどんな作品を観られました?」(ここまではコミケお客様誘導調)
運:「昨日封切りの『ストロベリーナイト』と『デッド寿司』を連続でみたんですよ。
僕blogやってるからすぐいかないと伸びないし、あっ、感想をすぐ書くと人数が伸びるんですよ」
:私「(内心:すご! 『デッド寿司』まんだ観てない・・なんか私より熱そう!)毎週土曜に1800円で観るんですか」
運:「前売りや金券ショップですよ。お客さんはシニア?もう1000円ですよ」
私:「…みる暇もなくて…」
運:「みなさん、そう言われますがね。僕は映画みているうちは、なにもかも忘れていられるから、
安上がりのリフレッシュタイムですよ」
私より熱く語る運転手さんに、いつも私が言ってるようなこと言われて…ま、これもいい経験になった。
でも初日土曜に、この方会ったら…とがく〜(落胆した顔)心配になった。(笑)

無駄話は終わり。
25日金曜に試写で観た『汚れなき祈り』

カチンコ『汚れなき祈り』クリスティアン・ムンジウ監督/ルーマニア/152分/3月16日よりヒューマントラスト有楽町他にて公開

 同じ孤児院で育ったアリーナとヴォイキツァ。アリーナはルーマニアを離れドイツで働いている。
彼女はルーマニアの片田舎の修道院で生活しているヴォイキツァに会うために戻って来た。
アリーナは愛するヴォイキツァと一緒にドイツに行こうと誘うが、修道院の暮らしに満ち足りているヴォイキツァは同意しなかった…。
 ルーマニア映画と聞いただけで『4ヶ月、3週と2日』を思い出した。
なんと、そのクリスティアン・ムンジウ監督作品だった。
実際に起こった事件が基であるが、約2時間半の作品を堪能した。

 何ひとつ無駄のない芸術的カメラと教会のミステリアスな設定が、
いやがおうでも観ている側を揺さぶっていた。
まるで私たちは閉ざされた教会の一員の感覚になり、時折映る一般社会をみて「やっぱり隔絶された世界にいるのだ」とわかり唖然とさせられた。
そんな中で行われる数々のことはそこでは「神聖」で、かつ「なすべき神への行動」なのだ。
一概に「異常」と言えない、「自分」もそこにいる……そんな異様な感覚で観終わった。

 二人の関係も教会内部の人間関係も一つはっきりしないが、それは言葉にしないだけのこと。
言葉なんかいらない。必要なのは、教会の「信仰に結びついた行動」と、二人には「愛情で結びついた」共有する時間だけ、と深くえぐるように観ている者に突き刺さってくる作品だった。

質が高く、非常に洗練された最高のルーマニア映画だった。

※ヴォイキツァの神を信じきっている美しい瞳と横顔、アリーナのうたぐり深い眼差しが印象的だった。
posted by mikiko at 11:36| Comment(1) | TrackBack(0) | ミッキーの映画日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする