名古屋西区にあるシネコンで、週変わりで名画を上映している。
先週は
『ザ・シークレット・サービス』でクリント・イーストウッドが主演。
今週は
『ガタカ』それもシネコンの大きな会場で、贅沢に「お一人様」上映だった。
前の席に足をボーンとあげて(
コラッ)無茶苦茶お気楽に観てしまった!
『ガタカ』 アンドリュー・ニコル監督/アメリカ/1997
近未来。遺伝子工学の進歩で胎児の間に劣性遺伝子を排除することが出来るようになった。
自然妊娠で生まれたヴィンセントは、心臓が弱く32歳までしか生きられないと宣告されていた。
両親は第2子を悪い遺伝子排除して弟アントンを作った。
自分が遺伝子的に劣った「不適正者」であると知ったヴィンセントだったが、
遠泳で弟アントンに勝ったのを機に家を出てしまう。
夢の宇宙飛行士になるため、宇宙開発を手掛ける企業・ガタカ社の就職試験を受けたが、
受かるはずもなく、そこで掃除夫をするヴィンセント。
だがチャンスはやってきた。
DNAブローカーにジェローム・ユージーン・モロー(ジュード・ロウ)を紹介してもらう。
彼は最高級の遺伝子を持つ超エリートのオリンピック水泳選手だった。
だが、今は下半身不随で車椅子の生活をしていた。
この監督さんは
『トゥルーマン・ショー』や最近では
『タイム』を作った方。
近未来を描いていて、今から約15年前の作品だ。
もうすぐ公開される
『プラチナデータ』とリンクしている部分があるので、
偶然とはいえ、いい作品を観たと嬉しくなった。
いろんな小細工をしてオリンピック選手の遺伝子をもらい、
まわりを欺いていく様子などスリル満点だった。
『奇跡のリンゴ』中村義洋監督/6月8日公開
1975年。青森のリンゴ農家・木村秋則(阿部サダヲ)は、愛する嫁・美栄子(菅野美穂)がリンゴの農薬散布の時に、必ず身体の不調を訴えるのをきっかけに、無農薬のリンゴを作ろうと決意する。
1975年なら、いまから約40年前か。
その頃から「農薬危険視」する亭主のおかげで、かなり私は食べ物に神経質になっていた。
子どもがお腹にいたころから成人するまで、手を尽くして無農薬野菜や産地直送で生活していた。
でも後から続々と「騙されていた」事実をニュースで知り、
何を無駄なことしてたんだろうと憤慨したものだ。
だから、このリンゴ農家の約10年以上の苦しみは涙なしでは観られなかった。
それぐらい艱難辛苦をなめつくさない限り、無農薬の食べ物は口に入らない!と。
ちょっとばかりお金をたくさん出せば手に入るなど思っていた昔が、心に痛く思い出された。
そりゃあ、映画自体には臭みもあるし(何たって無農薬だから)、
すごく困っている時に嫁実家は何しとった!と文句もあるが、(私なら米・味噌などや小遣いくらいはそっと渡してやる)
この映画で人間って本当に助けてほしい時に誰が助けてくれるか、
誰かそばにいて話を聞いてくれるかが、幸せの大きなポイントだと実感させられた作品だった。
あ、もう一つ、山崎努さんは今年のお年寄りグランプリ(失礼?!)に決まりだ。
posted by mikiko at 23:55|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
ミッキーの映画日記
|
|