2013年03月28日

桜、桜、そして、クルディスタン共和国 (咲)

先週に引き続き、桜を求めて、あちこち駆け巡っています。
IMG_8038.JPG
ルミエール府中で桜を眺めながら親友とランチ

そんな折、「クルディスタン共和国」著者のソルタニアン氏を囲む勉強会があると聞き、駆け付けました。イラク、イラン、トルコ、シリアの4か国にまたがって住むクルドの人たち。クルド民族独自の国を持ったことがないと聞いていましたが、1946年にイラン北西部のマハーバードを首都として11カ月間だけ「クルディスタン共和国」が存在していたことを知りました。近代史上最初にして唯一のクルド民族の独立共和国。ソルタニアン氏が長年月をかけて当時を知る人たちに取材して執筆したもの。父親が共和国設立にかかわっていたことから、自分史に近い内容にもなっているとのこと。イランで出版するには検閲であちこち削除されるのは目に見えているので、日本の東洋文庫から出版。クルド語ですが、アジア経済研究所の鈴木均さんが英語の序文で内容の紹介をされています。
ソルタニアン氏は地震学が専門で、鈴木均さんは、キアロスタミ監督の『そして人生はつづく』の背景になっている地震の調査に来た東大の調査団の通訳をしたことからソルタニアン氏と知り合ったそうです。
こうして日本での発行が実現した「クルディスタン共和国」の表紙は、マハーバードの“クルドの4つの灯”広場。クルディスタンが4つの国に分かれていることも意味した名前の広場で、独立を企てた方々が、その後処刑された場所でもあるとのこと。
共和国の目的はクルド民族の独立だけでなく、当時クルド女性の95%が文盲だったことなどから、社会的文化的変革を求めたものだったそうです。
クルドを代表する映画監督バフマン・ゴバディがかつて来日された時に、「クルド独自の国よりも国境のない世界が欲しい」と語っていたのを思い出します。つまりは、自由に動けることへの願い。国家がどんな姿であっても、民の自由を守るものであってほしいものですね。

IMG_8063 chidorigafuchi.JPG
のどかな千鳥ヶ淵。心穏やかな日々を世界の皆が過ごせるといいですね。
posted by sakiko at 09:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする