
出版社に転職した僕(真山明大)は、先輩社員の香奈(壇密)に一目惚れ。人妻で強烈にひきつける魅力に思わずアタックする僕だった。
今日は男性千円、それにダブルポイントなのに観客は男性10人。女は私1人・・・

その中にいかにも、いつも来ないけど、これだけ観に来たと思われる輩が2人。そのなんとも言葉では言い表しにくい雰囲気に「あっ、これはほとんどポルノか?

どうしてこれを観る気になったのかは、数日前に試写で5月25日公開の『体脂肪計タニタの社員食堂』の社長(草刈正雄/すごい役得だ!)が入院したときについた看護婦さんが異常に

それまで「壇密」というお名前は耳にしていたが、実際には知らなかった。試写室のお兄様にお聞きしたら、是非『私の奴隷になりなさい ディレクターズ・カット』をと薦められた。
思ったとおり

香奈を女として開花させた「先生」への強い愛で「命令をそのまま実行」する。
実行するのは当然「性」に関することばかり。
これを「宗教」に当てはめたら?「会社組織」に当てはめたら?そう思ったら男女問わずこの作品が言いたいことは私なりに理解できた。
この監督さんは『くろねこルーシー』や『テレビばかり見てると馬鹿になる』の方。ふり幅がとても広いなぁと感じた。
※以前観た竹中直人監督作品『R-18文学賞 vol.1 自縄自縛の私』と重なる部分はあるが、こちらは女性の心理を深く追求しているので女性向きである。DVDで是非。

14歳の孤独を愛する風変わりな少年ロレンツォ(ジャコボ・オルモ・アンティノーリ)は、周りから問題児扱いされていた。そんなある日、両親に学校のスキー旅行にいくと嘘をつき、自分の住むアパートの地下で一週間好きな音楽


だが二日目で異母姉のオリヴィア(テア・ファルコ)が現れて一変する。
イタリア映画祭に行ったばかりだが、これはフランス映画の雰囲気を漂わせていた。少年がフランス映画『ボンヌフの恋人』のドニ・ラヴァン(今上映中のレオス・カラックス監督の『ホーリー・モーターズ』にも出ている)似だし、最初の母息子の会話も意味深でフランス的と感じた。
ワガババ?を言えば、これ、イタリア映画祭で観たかった!
これ一つ入っていたら多様性が出たろうと悔しい!
まだご覧になっていない方は是非!
※主役の少年ジャコボ・オルモ・アンティノーリのきったない顔がとってもピュアだった。