
日本の食に提言を続ける料理家・辰巳芳子。
彼女が病床の父のために作り続けたスープは、体と心を癒す「いのちのスープ」と呼ばれるようになる。
料理研究家の草分けだった母・浜子と共に工夫して作った様々なスープが原点であった。
このドキュメンタリーは2012年のベストテンにも上がっていた作品だった。
公開時期を逸してしまい今日になってしまったが、観た後「今までの食生活が変わる」ほどの衝撃を受けた。
私も野菜スープは毎週1回作っている。大根、大根の葉、にんじん、ゴボウ、干し椎茸を1時間煮て1.5リットルほど作る。煮込んだ野菜は味噌汁や煮物にして捨てないようにしてる。
ほとんど外食(朝は名古屋式


だけど、慣れてきたせいで野菜に対して感謝していない自分に気が付いた。
80歳を過ぎた辰巳芳子さんの野菜を扱う手の優しさ、シミひとつ無い手のふくよかな美しさにも感動した。
この日は5本観て夜10時に帰ったが、玄米をからいりして梅干を入れてスープ作ってみた。



障害者専門の派遣風俗店「ハニーリップ」で働くことになった沙織(小泉麻耶)の初出勤の日。お客は「身体が動かないから恐くないし、楽だ」という気持ちで勤めることにした。店長の津田(津田寛治)の車で、客の待つ家に向かう。初日の客は
全身タトゥーの入った進行性筋ジストロフィー患者の水谷(管勇毅)。
生まれつき両手両足に障害を持ちほとんど自由が利かない常連客の中嶋(ホーキング青山)。
バイク事故による脊髄損傷で不具になった息子(森山晶之)を、「若い女性から刺激を受ければ生殖機能が回復する」と信じて申し込んだ母親。
これは今日5本目に観た作品だが、現実的な描写、脚本の自然さで「いやらしさ」が微塵もなかった。
常連客の中嶋(ホーキング青山)が「僕が生まれたとき、病院が死産の届けを書きましょうかと言ったんだ。でも両親はこの子を立派に育てると言って大切に育ててくれたんだ。そんな僕とこんな商売をしている君とどっちが幸せだと思う?」の問いかけに沙織は何も返答」できない・・・。いいシーンだった。
主役を張る沙織役・小泉麻耶の映画紹介写真がちょっと写りがよくないが、映画中では「闇と真っ直ぐな人間性」が同居している
