
数ヶ月前に妻と離婚したばかりのクライド(ジェフリー・ディーン・モーガン)は、週末のたびに愛娘2人と過ごす生活を送っていた。
ある日、遺品整理のガレージセールで古めかしい木箱を買ってからというもの、まだ幼い(6、7歳)次女エミリー(ナターシャ・カリス)の身に異変が起こる。アンティークな木箱に異常な執着をしめし凶暴な振る舞いをするようになった。
・歩いて12分の109シネマズに、この作品を(初日の1回目)観にいく。まだ原稿の目鼻もついてないのに・・・でも後回しだ。

「これは事実の話です」と前書きが出てくる。どれどれと身を乗り出してしまう。
L.A.タイムズに載った事件のあらましを読んだ『死霊のはらわた』のサム・ライミ監督が映画化しようとプロジュースした作品だから・・・と言われても
「嘘でしょ?」「そんな馬鹿な!」「今時、誰が信じるの?」の連続。
だが、斜めにすかして観ている場合じゃなかった。
少女の脳波を調べてもらったり、宗教学者に聞きに行ったり、最後はユダヤの長老に徐霊してもらうように頼みに行く父親の行動がとても現実的に描かれているからだ。
ポゼッションの意味は「とりつかれる」だそうだけど、その元になる木の箱の謎に真実味があった。
ふ〜

もちろん恐怖ものではベスト3から5には入る作品。終わり方も◎。
※エミリー役に抜擢されたカナダ出身の美少女ナターシャ・カリスの清らかさと悪意に満ちた表情は天才としか言いようがない。