2013年08月09日

山上千恵子監督『潮風の村から〜ある女性医師の軌跡』上映会のお知らせ

映像女性学の会 第30回女性監督作品上映会
『潮風の村から〜ある女性医師の軌跡』
一年中潮風の吹く渥美半島で86歳の今も、医師として、1人の女として女性のこころとからだに向き合い続けるのはなぜ?
伝えたいことを今、語る。

映像女性学の会を主催している小野由理さんから、山上千恵子監督の最新作『潮風の村から〜ある女性医師の軌跡』上映と監督トークのお知らせが来ています。なお、企画とプロデュースは、シネマジャーナルにいつも原稿を寄稿してくれている名古屋の高野史枝さんです。シネマジャーナル89号で、この作品について書いてくれる予定です。
急ではありますが、興味がある方、ぜひご参加ください。(暁)

8月10日(土)18:30〜20:30
場所 渋谷女性センターアイリス(渋谷区文化総合センター大和田8F)
http://www.shibu-cul.jp/access.html
参加費無料 カンパ歓迎   
先着50名 事前予約の必要はありません。
トークゲスト 山上千恵子さん(上映作品監督)

診察室で.jpeg 浜歩きの寄り.jpeg

『潮風の村から〜ある女性医師の軌跡』
2013年/日本/84分/監督:山上千恵子/ドキュメンタリー
/制作:Work−in<女たちの歴史プロジェクト>

主催 映像女性学の会   
お問い合わせは、映像女性学の会・小野まで
(mail:ycinef@yahoo.co.jp  090-9008-1316  fax03-3306-2762)

なお、山上千恵子監督の作品『30年のシスターフッド』(瀬山紀子共同監督)はシネマジャーナル64号と68号で紹介されています。
お知らせチラシ
第30回上映会 潮風の村から 山上千恵子監督.pdf


posted by akemi at 21:21| Comment(1) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月08日

子どもたちのための「キンダー・フィルム・フェスティバル」 8/11まで  (咲)

8月7日、21回目となるキンダー・フィルム・フェスティバルのオープニングセレモニーに参加してきました。
映画のまち調布での開催は6回目。いつも京王線で通っている調布ですが、去年8月、駅が地下に変わってしまって、地上の調布駅界隈をみるのは久しぶり。会場は駅に程近い調布市グリーンホール。楽しい飾り付けで子どもたちを誘っていました。
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オープニングAプログラムでは、すっかり名物となったライブ吹き替え上映。
『きかんしゃトーマス』や『ピーターラビットラディッシュどろぼうのおはなし』などを戸田恵子さん、ジョン・カビラさん、中山秀征さん、内田恭子さん、ルー大柴さんたちによる生の吹き替えで楽しみました。
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(暗い中、やっと撮れた写真ですが、戸田さんのお顔がぶれてしまいました・・・)

Aプログラムが終わったところで、フォトセッション。
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Bプログラムで上映される『少年H』のH役の吉岡竜輝くん、Hの妹役の花田優里音ちゃんも登壇!

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キンダー審査員の子どもたちも勢ぞろい!

セレモニー終了後、ロビーで囲み取材。
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ライブ吹き替えの感想を聞かれ、「もっとも緊張する不慣れな仕事」と中山秀征さんが言えば、「ベリー ディフィカルト!」とルー大柴さん。皆を率いる戸田恵子さんは、「それぞれ画面のキャラと同じ顔になっていてびっくり」と語りました。そして、「家で一人で観るのでなく、大勢で同じ作品を観て、それぞれに感じることが違うことを観終わってから話し合ってほしい。世界には様々な作品があって、いいものがいっぱいあることを知ってほしい。どうぞ、大人の方がお子さんを誘ってきてください」と締め括りました。


キンダー・フィルム・フェスティバルは、8月11日(日)まで。
各年齢に合わせたプログラムが繰り広げられます。
上映以外にも楽しみがいっぱい! 夏の思い出作りに、お子さんやお孫さんを連れて是非お出かけください。
詳細は公式サイトで!
http://www.kinder.co.jp/
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posted by sakiko at 09:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月05日

夏コミケ(コミックマーケット84)に参加します! 

この夏も、東京ビッグサイトで開かれる恒例のコミックマーケット(夏コミケ)に出展します。

日時:2013年8月11日(日曜日)10時〜16時
場所:東京国際展示場(東京ビッグサイト)
交通案内: http://www.comiket.co.jp/info-a/C84/C84info.html

シネマジャーナルの配置場所: 西地区“ち”ブロック−10b

初めて参加したのが2009年12月の冬コミケですので、もう8回目となりました。
シネジャのスタッフが会場で皆様にお目にかかって映画談義できるのを楽しみにお待ちしています。

・・・なのですが、今回は日曜日。名物副店長のミッキーこと美さんが、本職の仕事の日。
年間600本以上の映画を観ている美さんは、どんなジャンルの映画が好きなお客様にもばっちり話をあわせることができるのですが、残念ながら出馬できません。

comicket.jpg  冬コミケ(2012年12月)の時の副店長

かわりに読者のNさんが登壇してくれることになりました。美さんに敗けないくらい、たくさん映画を観ています。スタッフの古株・暁さんもお昼頃には店番に来る予定です。
香港・中国・台湾など中華圏の映画の話ならばっちりのメンバーが揃います。
私は中東の映画も! イラン映画やトルコ映画、そしてイスラーム圏の好きな方、お声をかけてください。

暑い最中だからこその夏コミケ、ぜひいらしてください。
お待ちしています。

★シネジャ予約受付けます!
購入希望の号をお気に入りの監督や俳優の名前を添えて予約いただけましたら、できる限り関係のある特別付録をご用意します!
タイトル索引や、目次一覧で欲しい号を検索してみてください。

タイトル索引
http://www.cinemajournal.net/bn/title.html

在庫一覧
http://www.cinemajournal.net/bn/zaiko.html

夏コミケ会場での購入申込み先: cinemajournalhp@yahoo.co.jp

会場に来られない方は、通常の購読申請表でお申込みください!
http://www.cinemajournal.net/cj/orderform.html
posted by sakiko at 15:38| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月03日

7月24日水曜「ミッキーの映画日記」一日がかりでドキュメンタリー『笹の墓標』を観た。


1997年、夏。北海道幌加内町朱鞠内(しゅまりない)。
日本・韓国・在日コリアンの若者たちが、戦時中の雨竜ダム建設、名雨線・鉄道工事で命を落とした強制連行、強制労働の犠牲者の方々の遺骨を発掘し故郷に届けようと「東アジア共同ワークショップ」が始まる。
現在もそのワークショップは続いている。
監督 影山あさ子・藤本幸久 全5章/9時間9分
※藤本幸久氏は8時間14分の大作ドキュメンタリー『アメリカ―戦争する国の人びと』の監督さん。そして、北海道新得町で「shintoku空想の森映画祭」監督ご自身が主宰されている。


カチンコ『笹の墓標』第一章「朱鞠内(しゅまりない)」(114分)
 1997年、北海道幌加内町朱鞠内。戦時下に行われたダム工事と鉄道工事の犠牲者の遺骨を発掘しようと日本と韓国そして在日コリアンの若者たちが集まり、4体の遺骨が発掘された。
ここで彼らは初めて出会い共同作業をした。

15年も前からこの発掘作業が若者たちの手によって行われているとは全く知らなかった。

北海道幌加内町朱鞠内を調べて見ると、日本一「人口密度が低く」「国内最低気温」の地。
朱鞠内はアイヌ語で「石、高い、川」という意味。
そして、日本のタコ部屋労働者のほか、強制連行された朝鮮人、中国人の極めて劣悪な労働環境だったことも記されていた。

発掘作業に入るまでに測量、背丈までのびている雑草を刈り取る。
だが、いざ掘ってみるとすぐに骨が出てきた。冬場は凍てついた地であったから深くも掘れなくて無造作にまとめて投げ入れたようだった。
バラバラになった骨とキセル、印鑑、金歯、入れ歯、哺乳瓶、などが出てきた。

韓国、在日コリアンの若者たちが、日本の若者にアンケートを配ったのが発端になって口論となり揉めたが、ここの場にきた日本の若者は全てわかって来ているはずなのに、なぜアンケートを書かすのかと疑問に思うのは当然だろう。

約65年ぶりで陽の光りをみた遺骨に、立場は違っても一人一人頭をたれることによって「わかりあえる」はずだ・・・と思うのは甘いのだろうか。

カチンコ『笹の墓標』第二章「浅茅野」(98分)
 北海道猿払村浅茅野(あさじの)。2006年から2010年まで、3度にわたる旧日本陸軍飛行場滑走路建設工事犠牲者の遺骨発掘が行われた。
考古学たちの参加もあって丁寧に作業され、39名の遺骨が発掘された。

 劣悪な環境の中でも日本人には穴を深く掘って寝かせて埋葬されていたが、朝鮮人労働者の遺体は半分に折ってあったり、座らせていたり、何体がまとめて埋められていた。

この場所に、当時働いていた朝鮮のご老人がじっと作業を見つめておられたが、
その胸中はどんなものだったろう。

カチンコ『笹の墓標』第三章「遺族」(109分)
 遺骨を遺族に返したい。手がかりを求め、遺族や強制労働の体験者たちを訪ね歩く若者たち。長い道のりを経て、4体の遺骨が韓国人遺族へ返還されることになった。

韓国の地方都市でやっとめぐり合えた遺族の方々の涙は、戦後65年以上が過ぎた今でも癒えることのない悲しみが伝わってきた。
遺骨を持ってきた若者に土地の老女は連れ去られた状況を涙ながらに話していた。

カチンコ『笹の墓標』第四章「未来へ」(121分)
97年以来、毎年、夏と冬のワークショップが続いている。そこに毎年参加している若者たちは、それぞれの国で生きていく場所を見つけようとしている。

在日の北朝鮮籍の青年は留学したいが、大学に願書を提出すると「パスポート」が必要で
パスポートを申請しようとすると「入学の証明」が必要と言われ、その矛盾を辛そうに語っていた。

カチンコ『笹の墓標』第五章「私たち」 (107分)
2012年夏。炭鉱で働かされ、人知れず闇埋葬された犠牲者を発掘するため、北海道芦別市に遺骨発掘に集まった若者たち。かつての若者たちもお父さんになったり、家族が増えたりして再会を喜んでいた。
15年の月日は若者たちの成長の歴史でもあり、そして未来へ受け継がれる「平和」の基となっていくに違いないと感じた。
posted by mikiko at 19:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ミッキーの映画日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする