物語は・・・1960年代にドイツ政府の出稼ぎ呼びかけに応じてトルコからやってきたおじいちゃん。惜しくも100万人目を逃した100万1人目の移民だった。その後、家族を呼び寄せ、今では孫にも恵まれ、おばあちゃんの希望でドイツに帰化も果たした。そんなある日、おじいちゃんはトルコの故郷に家を建てたと言って、夏休みに一家全員でトルコに行くことになる・・・
長い道中に、移民してきた頃の話や、おばあちゃんと略奪婚だったことなどが語られる。
ドイツに到着した当時のカルチャーショックや、孫の世代のアイデンティティなど、ユーモアを交えて描かれて、期待通りの作品でした。
映画を観終わって、ヤスミン・サムデレリ監督にトルコ語で「ようこそ!」と挨拶。その後、もともとそれほど出来るわけでないトルコ語でしどろもどろながらお話しました。私が言いたいことを察知してくださって、なんとか会話が成り立った次第。トルコでの撮影地はイズミールの近くですが、監督の祖先の故郷はアンカラよりさらに東のアナトリア高原の方とのこと。頭が切れて、とてもチャーミングな方でした。
『おじいちゃんの里帰り』
★11月30日よりヒューマントラストシネマ有楽町他 全国公開