異空間映画を2作品続けて観た。
『アップサイドダウン 重力の恋人』ファン・ソラナス監督/カナダ、仏
太陽系の惑星に、正反対に引力が働いている双子の惑星があった。
この二つの星の上部分は、お金持ちが住み、下の部分には貧乏な人が住むという構図になっていた。
互いの星と交流することは物理上困難で、交流も禁じられていた。
下の世界に住むアダム(ジム・スタージェス)は、ひょんなことから上の星のエデン(キルスティン・ダンスト)と恋に落ちてしまった。
不思議な異空間映画だ。このごろ金持ちと貧乏の世界を両極に分けた映画が多いが、この空想をかきたてる面白い設定をよく考えたものだと感心する。
二人がめぐり合って恋に落ちた場所は、アダムは下の星の高くて荒れた山で、エデンは上の星の高いビル?の屋上みたいなところだから双方が近くなるのだ。
そこで出合ったのだが、その時は少年少女だった。お互いにずっと忘れずにいたのだ。
それから10年後に、またひょんなことからアダムはエデンが生きていることを知って命懸けで上の星に行く・・・。引力が反対だからおしっこをすれば上に散ってしまうし、身体が浮き上がらないようにオモリを身につけて、大変な思いをしてエデンにあう・・・この作品は、絶対デートにうってつけだ。
『サイコメトリー〜残留思念〜』クォン・ホヨン監督/韓国
刑事チュンドン(キム・カンウ)は公園の壁に不思議な落書きを見つけたが、
その後すぐに、その場所で少女の死体が発見された。落書きと事件が一致するのではないかと直感したチュンドンは、落書きの張本人ジュン(キム・ボム)を探し出す。
ジュンは人や物に触るとその人の過去や行動が読み取れる能力があることに驚くチュンドン。ジュン自身はその能力で辛い経験ばかりするため、心を閉ざし孤独な生活をしていた。
気に入った!分かりやすい流れと異空間サスペンスで楽しめた。
キム・ボムが透視する時、すごく苦しみ、最後は鼻血を出して倒れる…この場面はファンなら落涙確実。
横顔もすっきりの美形だ。
この頃、韓国映画はおっさんと若い美形のコンビが多いのが、この作品も渋い男、寡黙な美しい男の対比を楽しませて貰った。