2014年01月19日

中東ミニ博物館・館長先生のご命日にイランの火祭り (咲)

18日、モクタリ・ダビッドさんの「ペルシアの風in加須」で、イランで古代から続く「サデ祭り」を紹介するイベントが開かれました。 太陽の誕生を祝う冬至の夜の行事「シャベ・ヤルダー」は、イランのどこの家庭でも行われていますが、「サデ祭り」は、その冬至から100日目に行われるお祭り。細々ですが今も続いているそうです。ゾロアスター教が拝火教とも日本では呼ばれ、火を崇める宗教として有名ですが、サデ祭りは決して宗教的なものではないとのこと。火は人間の生活にとって身近なもの。火の象徴である太陽に感謝する祭り。日本にも多くの火祭りがあって、とても似ているとモクタリさん。
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イランに音楽留学中の慶九さんが一時帰国していて、モクタリさん一家と共に、サデ祭りを祝う歌や、古典詩「王書」や、現代詩を歌った曲などを披露してくださいました。
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お昼は、イランから来日中のモクタリさんのお母様手作りの美味しいイラン料理。

埼玉まで出かけたので、帰途、与野駅で降りて、中東ミニ博物館の館長だった大野先生ご夫妻のお墓参り。イランがルーツの大きな石榴をお供えしました。実は1月18日がご命日。旅立たれて、もう4年。14人の常連仲間が集まり、先生ともよく一緒にいった居酒屋で先生を偲びました。先生の繋いでくださったご縁をいついつまでも大切にしたいねと、再会を約束して別れました。
空気はピンと張って寒いのに、とても暖かい一日でした。

★モクタリさんから、サデ祭り(ジャシュネ・サデ)について補足説明いただきました。
ジャシュネ・サデは冬至の日シャベ・ヤルダー(シャベ・チェッレ)から40日目のお祭りです。古代ペルシアには2つの季節しかなかったようです。夏は210日、冬は150日で、冬の始まり(アーバン月1日)から100日目がジャシュネ・サデです。
基本的にイランでは毎月祭りがあります。祭り を象徴する喜びが神の象徴、悲しみや怒りは悪の象徴でした。しかし大きな祭りが各季節にあり、春はノールズ、夏はティルガン、秋はメヘレガン、冬はサデ祭りです。

posted by sakiko at 19:33| Comment(1) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする