4月28日(火)シャングリ・ラ ホテル東京で「日本映画批評家大賞」の授賞式がありました。
本誌91号に記事を掲載予定ですが、受賞結果をまずお知らせします。
作品賞 『舟を編む』
監督賞 吉田恵輔『ばしゃ馬さんとビックマウス』
主演男優賞 松田龍平『舟を編む』
主演女優賞 麻生久美子『ばしゃ馬さんとビックマウス』
助演男優賞 リリー・フランキー『凶悪』『そして父になる』
助演女優賞 伊藤 蘭『少年H』
新人賞(小森和子賞)黒木 華『草原の椅子』
(小森和子賞)大原櫻子『カノジョは嘘を愛しすぎてる』
(南俊子賞)星野 源『箱入り息子の恋』
新人監督賞 中野量太『チチを撮りに』
白石和彌『凶悪』
ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞)
加賀まりこ 吉行和子 ミッキー・カーチス
ダイヤモンド大賞 (淀川長治賞) 有馬稲子
ドキュメンタリー監督賞 『オース!バタヤン』
編集賞(浦岡敬一賞) 井上秀明『青木ケ原』
<アニメーション部門>
作品賞 『かぐや姫の物語』
監督賞 高畑 勲『かぐや姫の物語』
功労賞 小島俊彦『かぐや姫の物語』他多数
伊藤克己『キタキツネ物語』他多数
http://jmc-award.com/
2014年04月29日
2014年04月26日
中東映画研究会@東大で、『約束の旅路』 (咲)
昨年から始まった中東映画研究会主催の「映画から見る中東社会の変容」シリーズの、今年度最初の案内をいただきました。
今回取り上げられる作品は、『約束の旅路』。
第13回フランス映画祭横浜2005で、『行け、生きろ、生まれ変われ』のタイトルで上映された時に衝撃を受け、ラデュ・ミヘイレアニュ監督と主演のシラク・M・サバハさんにインタビュー。(昨年11月に亡くなられた梅木直子さんと一緒でした・・・)
シネマジャーナル65号(2005年夏・秋号)の表紙を飾った作品です。
http://www.cinemajournal.net/bn/65/contents.html
その後、2007年3月に『約束の旅路』のタイトルで一般公開され、ミヘイレアニュ監督と嬉しい再会。 フランス映画祭の折のインタビューが確かお昼前だったのですが、監督たちが寝坊して遅刻。実は、前日の夜、私たちプレスも参加できるパーティがあって、午前1時頃に監督たちが日本の女性たちと楽しくおしゃべりしている姿を見ていたので、「飲み過ぎて寝坊した」と思い込んでいて、2年ぶりにお会いした時に、「あのインタビューの折には飲み過ぎて遅刻されましたよね」と申し上げたら、「僕はお酒、飲めないよ」と。 飲まずにあれだけはしゃげるのは凄い!とあらためて思った次第でした。
作品紹介 → http://www.cinemajournal.net/review/2007/index.html#yakusokunotabiji
★研究会は、どなたでも参加できます。
下記の案内に記載の連絡先に申込みを!
*****
今年度最初となります中東映画研究会のご案内を差し上げます。
細々と始まりました本研究会もお陰様で早や9回目を迎えることとなりました。
年度初め4月の最初の作品は、不朽の名作『約束の旅路』です。
GWの時期ではございますが、是非ご参加下さいますようお願い申し上げます。
http://www.asnet.dir.u-tokyo.ac.jp/node/7436
====================
【日時】2014年 4月30日(水)17:30-
【場所】東京大学 東洋文化研究所 3階 大会議室
【コメンテーター】臼杵陽氏(日本女子大学教授)
【題材】『約束の旅路』
ラデゥ・ミヘイレアニュ監督、フランス、2005年
アムハラ語・ヘブライ語・フランス語音声、日本語訳
【テーマ】「成長」
1984年、スーダンの難民キャンプ。エチオピアから逃れてきた キリスト教徒の母子。エチオピア系ユダヤ人だけがイスラエルに脱出できる ことを知り、母は9歳の息子に「生きなさい。生きて、そして何かになるのです」と命じる。少年はユダヤ人と偽り、張り裂けんばかりの悲しみを胸にイスラエルへの飛行機に乗った。
エチオピアのユダヤ人をイスラエルに移送する「モーゼ作戦」の史実を背景として、母たちの愛を道しるべに、逆境と苦しみを乗り越えていく1人の少年の人生を描く。この映画を通して「成長」について考えたい。
【主催】中東映画研究会
【共催】東文研・班研究「中東の社会変容と思想運動」
準備の都合上、事前に下記のアドレスまで参加希望のご連絡をお願いします。
middleeastcinema@gmail.com
今回取り上げられる作品は、『約束の旅路』。
第13回フランス映画祭横浜2005で、『行け、生きろ、生まれ変われ』のタイトルで上映された時に衝撃を受け、ラデュ・ミヘイレアニュ監督と主演のシラク・M・サバハさんにインタビュー。(昨年11月に亡くなられた梅木直子さんと一緒でした・・・)
シネマジャーナル65号(2005年夏・秋号)の表紙を飾った作品です。
http://www.cinemajournal.net/bn/65/contents.html
その後、2007年3月に『約束の旅路』のタイトルで一般公開され、ミヘイレアニュ監督と嬉しい再会。 フランス映画祭の折のインタビューが確かお昼前だったのですが、監督たちが寝坊して遅刻。実は、前日の夜、私たちプレスも参加できるパーティがあって、午前1時頃に監督たちが日本の女性たちと楽しくおしゃべりしている姿を見ていたので、「飲み過ぎて寝坊した」と思い込んでいて、2年ぶりにお会いした時に、「あのインタビューの折には飲み過ぎて遅刻されましたよね」と申し上げたら、「僕はお酒、飲めないよ」と。 飲まずにあれだけはしゃげるのは凄い!とあらためて思った次第でした。
作品紹介 → http://www.cinemajournal.net/review/2007/index.html#yakusokunotabiji
★研究会は、どなたでも参加できます。
下記の案内に記載の連絡先に申込みを!
*****
今年度最初となります中東映画研究会のご案内を差し上げます。
細々と始まりました本研究会もお陰様で早や9回目を迎えることとなりました。
年度初め4月の最初の作品は、不朽の名作『約束の旅路』です。
GWの時期ではございますが、是非ご参加下さいますようお願い申し上げます。
http://www.asnet.dir.u-tokyo.ac.jp/node/7436
====================
【日時】2014年 4月30日(水)17:30-
【場所】東京大学 東洋文化研究所 3階 大会議室
【コメンテーター】臼杵陽氏(日本女子大学教授)
【題材】『約束の旅路』
ラデゥ・ミヘイレアニュ監督、フランス、2005年
アムハラ語・ヘブライ語・フランス語音声、日本語訳
【テーマ】「成長」
1984年、スーダンの難民キャンプ。エチオピアから逃れてきた キリスト教徒の母子。エチオピア系ユダヤ人だけがイスラエルに脱出できる ことを知り、母は9歳の息子に「生きなさい。生きて、そして何かになるのです」と命じる。少年はユダヤ人と偽り、張り裂けんばかりの悲しみを胸にイスラエルへの飛行機に乗った。
エチオピアのユダヤ人をイスラエルに移送する「モーゼ作戦」の史実を背景として、母たちの愛を道しるべに、逆境と苦しみを乗り越えていく1人の少年の人生を描く。この映画を通して「成長」について考えたい。
【主催】中東映画研究会
【共催】東文研・班研究「中東の社会変容と思想運動」
準備の都合上、事前に下記のアドレスまで参加希望のご連絡をお願いします。
middleeastcinema@gmail.com
2014年04月12日
研究発表「カザフスタンのスカーフ問題」に、『ハーモニー・レッスン』を思い出す(咲)
11日(金) 六本木でアメリカ領サモアのサッカーチームを追った『ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦』の試写。サモアの文化をたっぷり感じさせてくれる素敵なドキュメンタリー。試合前の気合の入れ方や、ゴールした時の喜び方なども独特でした。選手の中に、女性の心を持つジャイヤさんというディフェンダーがいて異彩を放っていたのですが、サモアでは第三の性(ファファファイン)の人たちは自然な存在として普通に過ごしているとのこと。おおらかなお国柄を感じました。会場には、サモア出身の武蔵丸関(元大相撲第67代横綱)も観にいらしてました。
ほっこりした気持ちになって早稲田大学へ。演劇博物館脇の八重桜が満開!
この日のお目当ては、イスラーム人口研究懇談会での研究発表「カザフスタンのスカーフ問題」。
昨年の東京フィルメックスで審査員特別賞を受賞したエミール・バイガジン監督の『ハーモニー・レッスン』。カザフスタンの乾いた大地を舞台に、ゆすりに走る少年たちの荒んだ姿を描いた物語。冒頭、羊を屠る少年に、祖母が「ビスミッラー(神様への祈りの言葉)を忘れたね」と語ります。一方、教室には髪の毛をしっかりスカーフで隠した敬虔なイスラーム教徒の女生徒がいました。宗教を廃したソ連時代が終って、宗教的に両極端な状況を垣間見ることができて、興味深い映画でした。
研究発表は、カザフスタンからの留学生Zhanna Karchiganovaさんによるもので、ソ連から独立後のカザフスタンで、モスクが数多く新設され、お酒を飲む人が減るなど宗教回帰が進んでいる状況を伺うことができました。ソ連時代に学校教育でイスラームのことを学んでいない親の世代と、独立後にイスラームのことを学んでいる子どもたちとの世代間ギャップがみられるとのこと。ヒジャーブ(髪の毛や身体を覆うこと)に関しては、高等教育を受けずに宗教施設でイスラームを学んでいる女性たちに、しっかりスカーフで髪の毛も隠している人が多いそうです。一方で、「スカーフはアラブの習慣」「宗教は心にしまっておくもの」としてスカーフをしない人たちもいるとのこと。町には、スカーフできっちり髪の毛を隠した女性とミニスカートの女性が共存しているのです。カザフスタンには、kimeshekという独特の髪を覆うスタイルがあるのですが、今や高齢の方たちにしか見られないようです。『ハーモニー・レッスン』に出てきたおばあさんの頭を覆っていたのは、kimeshekといえるのかどうか確認するのを忘れました。(ご存じの方、教えてください!) 時代と共に風俗は移ろいゆくものと思いつつ、独自の文化を大事にできればと切に思います。・・・という私自身、着物も着られないのですが!
(東京フィルメックスのサイトより)
ほっこりした気持ちになって早稲田大学へ。演劇博物館脇の八重桜が満開!
この日のお目当ては、イスラーム人口研究懇談会での研究発表「カザフスタンのスカーフ問題」。
昨年の東京フィルメックスで審査員特別賞を受賞したエミール・バイガジン監督の『ハーモニー・レッスン』。カザフスタンの乾いた大地を舞台に、ゆすりに走る少年たちの荒んだ姿を描いた物語。冒頭、羊を屠る少年に、祖母が「ビスミッラー(神様への祈りの言葉)を忘れたね」と語ります。一方、教室には髪の毛をしっかりスカーフで隠した敬虔なイスラーム教徒の女生徒がいました。宗教を廃したソ連時代が終って、宗教的に両極端な状況を垣間見ることができて、興味深い映画でした。
研究発表は、カザフスタンからの留学生Zhanna Karchiganovaさんによるもので、ソ連から独立後のカザフスタンで、モスクが数多く新設され、お酒を飲む人が減るなど宗教回帰が進んでいる状況を伺うことができました。ソ連時代に学校教育でイスラームのことを学んでいない親の世代と、独立後にイスラームのことを学んでいる子どもたちとの世代間ギャップがみられるとのこと。ヒジャーブ(髪の毛や身体を覆うこと)に関しては、高等教育を受けずに宗教施設でイスラームを学んでいる女性たちに、しっかりスカーフで髪の毛も隠している人が多いそうです。一方で、「スカーフはアラブの習慣」「宗教は心にしまっておくもの」としてスカーフをしない人たちもいるとのこと。町には、スカーフできっちり髪の毛を隠した女性とミニスカートの女性が共存しているのです。カザフスタンには、kimeshekという独特の髪を覆うスタイルがあるのですが、今や高齢の方たちにしか見られないようです。『ハーモニー・レッスン』に出てきたおばあさんの頭を覆っていたのは、kimeshekといえるのかどうか確認するのを忘れました。(ご存じの方、教えてください!) 時代と共に風俗は移ろいゆくものと思いつつ、独自の文化を大事にできればと切に思います。・・・という私自身、着物も着られないのですが!
(東京フィルメックスのサイトより)
2014年04月04日
三國連太郎の幻の映画『朽ちた手押し車』が30年の時を経て甦る
昨年4月に亡くなった俳優三國連太郎さん(享年90)の、62年の俳優人生で、唯一の未公開映画『朽ちた手押し車』(1984年製作)が、5月3日に公開されます。
三國連太郎さんの一周忌にちなんで、『朽ちた手押し車』で共演した長山藍子さんをまねいて「三國連太郎さんを語る」集いがおこなわれます。
日時 4月15日(火)14:00〜14:50
場所 京橋フイルムセンター
作品 日本海の漁村を舞台に、認知症の老父と病気の老母を抱えた家族の苦悩を描いています。
現在、日本が直面する高齢化社会と尊厳死の問題を30年も前に作っていたことに驚かされます。
20組40名様をイベントにご招待(4月9日締め切り)。
リリースを添付しますので、ぜひごらんください。
三國連太郎を語るPDF.pdf
『朽ちた手押し車』予告編
http://www.youtube.com/watch?v=whwrmmYrPvI
昨年の「お蔵出し映画祭2013」で上映され、満場一致でグランプリに輝き、劇場公開が決定したそうです。
5月3日(土)丸の内TOEI他全国順次ロードショー
配給:アークエンタテインメント
三國連太郎さんの一周忌にちなんで、『朽ちた手押し車』で共演した長山藍子さんをまねいて「三國連太郎さんを語る」集いがおこなわれます。
日時 4月15日(火)14:00〜14:50
場所 京橋フイルムセンター
作品 日本海の漁村を舞台に、認知症の老父と病気の老母を抱えた家族の苦悩を描いています。
現在、日本が直面する高齢化社会と尊厳死の問題を30年も前に作っていたことに驚かされます。
20組40名様をイベントにご招待(4月9日締め切り)。
リリースを添付しますので、ぜひごらんください。
三國連太郎を語るPDF.pdf
『朽ちた手押し車』予告編
http://www.youtube.com/watch?v=whwrmmYrPvI
昨年の「お蔵出し映画祭2013」で上映され、満場一致でグランプリに輝き、劇場公開が決定したそうです。
5月3日(土)丸の内TOEI他全国順次ロードショー
配給:アークエンタテインメント
2014年04月03日
キネカ大森30周年大感謝祭
シネジャをずっと置いてくださって、何かとお世話になってきたキネカ大森は「ミニシアター」の先駆けとして1984年3月30日に誕生、今年で開館30周年になりました。映画ファンが求めていた理想的な形として淀川長治氏にも熱い賛辞を頂いた映画館です。
30周年を記念しての企画上映、イベント、記念グッズ、商店街とのコラボなどお楽しみ企画をご案内いたします(白)。
期間:4月5日(土)〜4月18日(金)の2週間
★30周年記念特集 2週間13作品/入場料1000円
★韓国映画特集 1週間7作品/入場料1000円
★名画座2本立て 2週間 2本立て1300円
★活弁上映 1回のみ1500円
記念イベント<予定>
@4/5(土夜)・・・片桐はいりの“キネカよ、今夜も有難うVol.4
A4/5(土昼)・・・松崎ブラザーズのイマコレ!“キネカでしゃべれ場!?”
B4/6(日昼) ・・・マサラシステム上映『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』
C4/12(土昼)・・・活弁上映(活動写真弁士:片岡一郎)
D4/12(土夜)・・・アニメ評論家・藤津亮太の“キネカでしゃべれ場!?”
E日程未定・・・大森にゆかりのある映画人による“キネカでしゃべれ場!?
●大森東口商店街とのコラボ 映画館と街を楽しむ「おススメのスポット」MAPを作成。飲食店との相互割り引きサービス実施。
詳しくはキネカ大森のHPにて→ http://www.ttcg.jp
30周年を記念しての企画上映、イベント、記念グッズ、商店街とのコラボなどお楽しみ企画をご案内いたします(白)。
期間:4月5日(土)〜4月18日(金)の2週間
★30周年記念特集 2週間13作品/入場料1000円
★韓国映画特集 1週間7作品/入場料1000円
★名画座2本立て 2週間 2本立て1300円
★活弁上映 1回のみ1500円
記念イベント<予定>
@4/5(土夜)・・・片桐はいりの“キネカよ、今夜も有難うVol.4
A4/5(土昼)・・・松崎ブラザーズのイマコレ!“キネカでしゃべれ場!?”
B4/6(日昼) ・・・マサラシステム上映『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』
C4/12(土昼)・・・活弁上映(活動写真弁士:片岡一郎)
D4/12(土夜)・・・アニメ評論家・藤津亮太の“キネカでしゃべれ場!?”
E日程未定・・・大森にゆかりのある映画人による“キネカでしゃべれ場!?
●大森東口商店街とのコラボ 映画館と街を楽しむ「おススメのスポット」MAPを作成。飲食店との相互割り引きサービス実施。
詳しくはキネカ大森のHPにて→ http://www.ttcg.jp