2014年06月22日

トルコ版『私の頭の中の消しゴム』を観てしまった夜  (咲)

6月21日(土)、早稲田大学で開催された公開講演会「中東×アメリカ―中東文化の中のアメリカ」へ。主催は、中東現代文学研究会。

基調講演、貫井万里さん(日本国際問題研究所)の「イラン人のアメリカ―憧れの国、大悪魔の国」では、『ゴルゴ13』『アルゴ』『パンと植木鉢』など、福田義昭さん(大阪大学)の「新世界より―現代エジプト小説の中のアメリカ」では、アラブ映画祭で上映された『ヤコービエン・ビルディング』など、映画の話題も。
最後の山本薫さん(東京外国語大学)の「ヒップホップ・パレスチナ−中東に広がるラップ音楽」は、昨年公開された『自由と壁とヒップホップ』がまさしく講演のテーマ。
ジャッキー・リーム・サッローム監督にお会いしたことを懐かしく思い出しました。
シネマジャーナル 特別記事:
http://www.cinemajournal.net/special/2013/hiphop/index.html

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今回、トルコの研究者が登壇できなかったからとして、司会の岡真理さんが、『イラク ー狼の谷ー』(2006年 トルコ)の予告編を見せてくださいました。(懐しい!)ハリウッドの文法を逆手にとってアメリカを悪者に仕立てて撮った映画と解説。

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新宿に移動してトルコ文化センター主催の映画鑑賞会。タイトル『Evim Sensin』は、「私の家はあなたの中に」といった意味でしょうか・・・ ポップコーンとケバブサンドをいただくうちに映画が始まりました。付き合って1年、妻子がいるのを知って別れ、傷心のヒロイン。そんな折、運命的に出会った建設現場で働く男性・・・。最初、メロドラマかと思ったのですが、しばらくして、ぶつかってハンドバッグの中味が地面に散乱し、「どうしてペンをこんなにいっぱい持ってるの?」と、男性が尋ねた場面で、あ、『私の頭の中の消しゴム』のリメイク!と気付きました。(男優さんが、私の大好きなチョン・ウソンとは全然違ういかついタイプで、確かに物語は同じなんだけど、ウソンの顔を思い浮かべることもなく観ている自分がいました・・・)
映画が終わって、トルコの人たちとのおしゃべりタイム。今日の映画の原作が日本のテレビドラマだということも、韓国映画のリメイクだということも、ご存知なかった!
それにしても、主役の男優さん、精悍でマッチョな感じ。私たちのテーブルにきてくださったしっかりスカーフを被ったトルコ女性に、「トルコでハンサムは今日の映画のような人? あなたの好みは?」と尋ねたら、ちょうど彼女のご主人がやってきて、「好みは、こういう人!」と大笑いでした。
思えば、『イラク 狼の谷』主役のネジャーティ・シャシュマズも、精悍な感じ。トルコでモテるタイプは、私の好みとはちょっと違うかな?
posted by sakiko at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする