2014年09月28日

『小川町セレナーデ』試写会舞台挨拶&囲み取材

10月4日の公開を前に新宿2丁目のオネエサマたちを招いての試写会がありました。
舞台挨拶には原桂之介監督、真奈美ママ役の須藤理彩さん、真奈美の娘、小夜子役の藤本泉さん、エンジェル役の安田顕さんがそろって登場。(囲み取材のQ&Aとまとめてあります)
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●撮影にあたって
須藤理彩:真奈美はおきていることを全て受け入れる強さを持っている女性、自分もぶれないものを持たないと演じられないんじゃないかと思いました。ワンシーンごとに監督と「こういうとき真奈美ならどうくるるだろうか」と話し合いながら創り上げていきました。
藤本泉:きつかったのは、真冬に薄いドレス姿で夜道を走るシーン。「あそこまで走ってください」といわれるんですが、遠すぎてみえない…。オカマらしく見せる勉強のために、監督にそういうお店に連れていってもらいました。ダンスがもう素晴らしくって圧倒されました。これは頑張らないとまずい!と頑張りました。接客するシーンでは、どうすればオカマらしいかと裏声にしてみたり、女性よりもっと女性っぽい手つきにしたりしました。
安田顕:大変だったのは「ムダ毛の処理」です。あれを毎回やるわけです。クランクアップした翌日にまたムダ毛処理している自分がいました(笑)。(終わっているのに、と須藤)そう、終わってやっと習慣づいた。「安田ムダ毛処理、終わった頃に習慣づいた」と見出しを(取材陣へ)。
2丁目のお店にも行き、一番怖かったのは皆さんの評価です。「ちゃんと心が入っていますね」と言ってもらえて泣きそうになりました。責任もってやらせていただきました。
●共演者について
須藤理彩:泉ちゃんは見た目クールビューティなんですが、実はかなり「天然ちゃん」で、人間、顔じゃないなと逆に愛おしくなりました。
安田顕:(藤本について)作品を観て嫉妬しました。やりよるな、この人!って。
それと走るの速いです。終電に間に合うように、ロケバスから降りたとたん駅までダッシュで。「お疲れ〜」の「おつか・・」くらいでもういない。
須藤さんは実際母親ですけど、映画では小夜子が生まれたてから25歳くらいまで、真奈美は孫ができて(実生活を)追い越しちゃってますね。
須藤理彩:子どもが成長するにつれて大人扱いしていくんですよね。私もそれと一緒にちゃんと年をとれた気がします。
安田さんはメイクが済むと完全にエンジェルになっていました。可愛かった!初のオカマ役と聞きましたが、役者として新境地だと思います。
安田顕:そうですねぇ。そっちの枠あいてますかね今? 需要あるかしら〜?(エンジェルの後遺症は「全然ない」と言いつつ、口調と動きはエンジェル)
●口コミ、宣伝をどうぞよろしく
須藤理彩:『小川町セレナーデ』に出てくるのは、目の前にあることでいっぱいいっぱい、でも一生懸命生きている人たちです。こういう形で描いていただいて「もしかしたら自分の人生も楽しいかも」って前向きに考える何かを残せる映画に仕上がっています。みなさんでぜひ成長させていただけたら。楽しんでください。
安田顕:監督の思いの詰まった作品です。口コミ、宣伝、応援のほどよろしくお願いいたします。いいと思ったらとにかく口コミで広めてください。どこかにひっかかって下さったらぜひとも熱い記事を。
藤本泉:すごく勉強になったことも多かったですし、素敵な現場で素敵な作品になったこと嬉しく思っています。家族のいろんな形や絆や暖かさが詰まっていて、魅力的な人たちがたくさん出てくる作品です。
原桂之介監督:10年前スタッフの「寂れたスナックが偽オカマバーになる」という一言がきっかけで生まれた企画です。スタッフ、俳優たちが頑張っていい作品になったと思います。老若男女さまざまな人が出てくる映画なので、それぞれ感じていただけたらと思います。

作品紹介はこちら
posted by shiraishi at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 取材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月27日

スウェーデン映画祭試写会へ (千)

先日、神谷町にあるスウェーデン大使館を久しぶりに
訪れました。来月から渋谷ユーロスペースで始まる
スウェーデン映画祭2014 の試写会です。
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この日上映された作品は、マッティン・ヘーグダール監督 『アイスドラゴン』。
これはいわゆる「児童映画」なのですが、単なる子ども向けの映画ではありません。
スウェーデンでは子供を主人公にし、若者から年配者まで幅広い年代の観客層に
訴える映画の伝統があります。日本ではあまり知られていませんが ひらめき
とても面白かったです!!!  会期は10月11〜17日迄
他にもアニメやドキュメンタリーなど28本の作品が上映されます。
是非、皆様 渋谷ユーロスペースへ!!!





posted by chie at 14:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月20日

アジアフォーカスは今年も大満足♪  (咲)

毎年楽しみにしているアジアフォーカス福岡国際映画祭。
今年も行って来ました!
連休が絡むので、スケジュール発表前にフライトとホテルを予約。
14日〜18日の4泊5日にしたお蔭で、公式招待作品15本の内13本と、台湾映画特集1本、ブータン映画短編4作を観ることができました。(去年は、3泊4日にしたら、絶対観たいのに、観られなかった作品があって泣きました・・・)

滞在中、4作品の監督にインタビューしてきました。
(アジアフォーカスの事務局の皆さま、アレンジ感謝です。)

『シッダルタ』(インド/カナダ)
カナダ育ちのリチー・メーヘター監督
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両親の故国インドに行った折、リキシャの運転手から、12歳の息子を出稼ぎに出したら行方不明になってしまったという話を聞き、それを元に作った映画。

『私は彼ではない』(トルコ/ギリシャ/フランス)
タイフン・ピルセリムオウル監督
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職場の女性に誘われて家に行き、服役中の彼女の夫が自分にそっくりなのを知る男性。夫に成りすまして暮らしていたら・・・ というお話。
監督には初めてお会いするはずなのに、そっくりな監督に取材した記憶が・・・  日本人から見れば、同じように見えるトルコ人はいっぱい。監督からは、自分から見れば日本人は皆同じように見えると言われました。

『兄弟』(フランス/グルジア)
テオナ・ムグヴデラゼ監督
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1991年にソ連から独立した時、14歳。昨年東京フィルメックスで最優秀作品賞を取った『花咲くころ』のナナ・エクチミシヴィリ監督と同世代。もちろんご友人。グルジアでは、ソ連からの独立後、しばらく映画産業も停滞していましたが、今や女性監督の活躍も目覚ましい様子を伺いました。

『予兆の森で』(イラン) 
シャーラム・モクリ監督と、奥様で脚本アドバイザーのナシーム・アフマドプール・サマニさん。
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モクリ監督は、ケルマンシャー出身のクルド族、奥様のナシームさんは、イスファハーン出身のバフティヤーリー族。とっても仲良し。
滞在中、何度もお話する機会があって嬉しかったのですが、なぁんと、東京に帰るフライトで、彼らの2列後ろという偶然! 羽田でイラン式にハグしてお別れしました。

毎年通ううちに親しくなった福岡の映画サークルの人たちとも、1年ぶりの再会。
上映の合い間に情報交換したり、終わってから皆でお食事しながら映画談議したりと、楽しいひと時でした。いっぱいお土産もいただき、ほんとに福岡の人たち、あたたかいです♪
心残りは、福岡の皆さんとあまりゆっくりお話できなかったこと!

福岡在住の大学の同級生の男性がジャズシンガーデビュー。
ちょうど滞在中にリハーサルをするというのでライブハウスに行ってきました。
カラオケで美声は知っていましたが、いやぁ〜お上手!
料亭でご馳走になりました♪
大濠公園が見渡せるマンション5階のご自宅にも伺って、93歳のお母様にもお会いしてきました。

最終日の朝、ホテルの窓から見えたマリンタワーまで行ってみました。
2004年のアジアフォーカスの時に来日した、イランの女優ゴルシーフテ・ファラハーニーさんや、カマル・タブリーズィー監督、パルヴィーズ・パラストゥーイーさんたちが、通訳の本間梨江さんに、「あそこに見えるタワーまで行ってみたい」とお願いして、中洲川端から夜の道をマリンタワーまで行ったことを思い出しました。もう、あれから10年!

そんなこんなで、今年も充実の福岡でした。
アジアフォーカス報告は、シネジャ92号と、Web版特別記事の両方でお届けする予定です。
原稿、忘れないうちに頑張って書かなくちゃ!
posted by sakiko at 11:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

福島映像祭2014

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期日:9/20(土)-26(金)
会場:ポレポレ東中野、Space&Caféポレポレ坐
主催:NPO法人OurPlanetTV
共催:ポレポレ東中野
助成:公益信託オラクル有志の会ボランティア基金
チケット:
 ◆ 特別フリーパス(上映・イベント全てでご使用可):10,000円(数量限定)
 ※ご記名ご本人様のみ有効、ご使用時に身分証明書を提示頂く場合がございます
 ※当日整理番号の受付が必要となります
 ※満員の際はお入り頂けない場合もございます
 ◆ 上映料金:【3回券】3,600円
       【1回券】一般1,500円、シニア1,300円、大専1,000円、高中小700円
 ◆ イベント料金:予約1,500円、当日2,000円
 <チケットお取り扱い窓口>
ポレポレ東中野の劇場窓口、OurPlanet-TVの事務所(神保町)、OurPlanet-TVの主催イベント会場、チケットぴあ。特別フリーパスはポレポレ東中野のみでの販売。

プログラム:
●映画
『無知の知』監督・編集:石田朝也
『福島 生きものの記録 シリーズ2〜異変〜』監督:岩崎雅典
『3 PORTRAITS and JUNE NIGHT』監督:池田泰教
『物置のピアノ』監督:似内千晶
『Gambarô (Courage!)』監督:アラン・ソーリエール、ティエリ・リボー
『南相馬市原町区 ぼくの町の住人』監督:岡達也

●テレビ
「僕と親父の農業」制作:福島放送
「迷走する中間貯蔵施設」制作:福島放送
「ようこそ球美の里へ〜原発事故から3年 福島と沖縄〜」制作:琉球放送
「100人の母たち」制作:RKB毎日放送
「汚された村から〜福島 チェルノブイリ〜」制作:名古屋テレビ放送
「“自主避難”〜原発事故から3年・家族の苦悩」制作:毎日放送

●特別上映
「東電テレビ会議 49時間の記録」製作:OurPlanet-TV
スケジュールなど詳細は公式HPへ
http://fukushimavoice.net/fes

posted by shiraishi at 09:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月15日

したコメ3日目&ひとまず終了〜

会場に行く前に『愛しのゴースト』のバンジョン・ピサンタナクーン監督のインタビューに(暁)さんと向かいました。初めてお会いした「ワイワイタイランド」(タイ専門の情報誌)さんと合同取材でした。

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ピサンタナクーン監督は9日に35歳のお誕生日を迎えたところ。
香港のシンガーソングライターのアンソニー・ロンとちょっと似たメガネ男子です。
映画の脚本・監督だけでなく、DJも声優もされるとても多才な方です。
さきほどしたコメのユーストリームを見てわかったのですが、きのうの舞台挨拶の内容を知らずに同じ質問をしてしまいました。
ユーストリームを確認することを先に思いつかなかったとは、残念。
その分ほかの質問ができたのに。ともあれたくさんお話していただけました。
詳細は本誌に掲載します〜。作品紹介は上映に間に合うように書きますね。
こちらに書きました。

お昼を済ませて浅草公会堂へ。
15時半から西田敏行リスペクトライブ、続いてクロージングセレモニーです。
毎年いろいろなバンドに出会えるこのライブを楽しみにしています。
みなさんカッコイイ〜!! 去年は途中から参加で聞きそびれた「いとうPのラップ」を今回ばっちり聞きました。ラップを日本に紹介したのはいとうさんなんだって。ほかの映画祭には絶対にないこのステージ。

そしてコメディ大賞を受賞した西田敏行さん登場。
「もしもピアノが弾けたなら」を丁寧に熱唱。聞きほれました。
発売されたのは1981年、当時寺尾聰「ルビーの指輪」がメガヒット。
ベストテンのトップにずっと君臨。レコード大賞もこれ。
西田さんは4位までで、順位も売り上げも勝てなかった。「でもリスペクトライブをしていただいて嬉しい。見たか、寺尾聰!」と会場を沸かせました。

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セレモニー最後に歌詞字幕を見つつ、スタンディングのお客様も大合唱。
明日の後夜祭を残して、ひとまず閉幕しました(白)。

posted by shiraishi at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする