オープニングには残念ながら行かなかったのですが、今日は朝から2本観て来ました。
『彼女のそばで』(イスラエル)
障がいを持つ妹ギャビーと暮らす女性シェリの物語。職場の男性といい関係になり、その男性は妹のことも承知の上で同棲を始めるが、やがて思わぬ事態に・・・
その事態の結果がまた思いもかけないもので、映画の展開が実に見事!
★11/25(火)21:15からTOHOシネマズ 日劇で、もう1回上映されます。
思いがけない展開をぜひご覧ください!
上映後、アサフ・コルマン監督とのQ&A。司会は林加奈子さん。
長らく多くの映画の編集に携わってきた監督。短編は手掛けたことがあるものの、長編に挑戦したいと、小さな部屋を借りて、彼女にも会わずに籠って脚本を書こうとするもアイディアが浮かばず。1ヵ月後に会った彼女から、自分自身の経験を映画にしてほしいと提案があって一緒に脚本を執筆。主演シェリも演じた彼女リロン・ベン・シュルシュとは、製作中に結婚。お子さまも生まれ、映画は二人目の子と、監督嬉しそうに語りました。
施設に預けてしまうこともできるのに、障害を持つ妹と暮らす姉。自分を犠牲にしても身内を大切に守りたい思いと、自分を発散させたい思いが交錯する様も丁寧に描いていました。
ギャビーを演じたダナ・イヴギのお父様は、昨年のフィルメックスで上映された『若さ』で父親役を演じたモーシェ・イヴギ。イスラエルを代表する名優です。
アサフ・コルマン監督のお父様もまた、俳優。一昨年のフィルメックスで最優秀作品賞となった『エピローグ』で父親役を演じていた方。
『彼女のそばで』は、フィルメックスと縁の深い映画なのでした。