東京フィルメックス 3日目の11月24日。韓国映画を続けて2本拝見。
『扉の少女』(仮題)
港町ヨス。警察署長として着任した女性ヨンナムが、養父から暴力を受けている少女ドヒを匿ったことから、ヨンナムの過去が暴露される・・・
家庭内暴力、性的マイノリティへの偏見、さらには外国人不法就労問題を織り込んで描いたチャン・ジュリ監督の長編デビュー作。
『冬の小鳥』のキム・セロンちゃんが、ちょっと成長した姿で養父の暴力に立ち向かう少女ドヒを体現。
上映後、警察署長を演じたペ・ドゥナと、チャン・ジュリ監督が登壇。
ペ・ドゥナさん。思えば初めてお会いしたのは、2003年に『ほえる犬は噛まない』が日本で公開された折の記者会見の時のことでした。初々しかった〜!
http://www.cinemajournal.net/special/2003/hoeruinu2/index.html
チャン・ジュリ監督。ペ・ドゥナさんとは年齢も近く姉妹のような雰囲気で撮影現場もとても和やかだったそうです。
まだ二人の挨拶も済まないうちに、質問の手が多数あがりました。【Q】と大きく書いた紙を掲げた男性がまず指名されました。『空気人形』からペ・ドゥナのファンという彼。「ストレス解消法は?」と質問し、「面白い質問をありがとうございます」とペ・ドゥナ。彼女らしいストレス解消法や、盛り上がったQ&Aの様子は、フィルメックスのサイトでどうぞ!
11/24『扉の少女』(仮題)チョン・ジュリ監督、ぺ・ドゥナさんQ&A
http://filmex.net/dailynews2014/2014/11/dohee-ya-qa.html
『扉の少女』は、11/27(木) 21:15からもう一度上映されます。
遅い時間ですが、チョン・ジュリ監督のQ&Aも予定されています。
『生きる』
韓国・江原道。建設現場で黙々と仕事をこなすジョンチョル。首になり、味噌工場で働き始めるが、一緒に工場の一角に住み込んだ姉が窓を開けたために味噌玉が作れなくなってしまう・・・
3時間たっぷり、生きることの辛さをずっしり感じさせてくれる作品でした。
上映後、パク・ジョンボム監督のQ&Aが行われました。
2011年の東京フィルメックスで『ムサン日記〜白い犬』が上映されて以来、3年ぶりの登壇。前作同様、パク・ジョンボム監督本人が主役を務めているのですが、北野監督を尊敬する監督にとって、自身が演出して演じることは当然の帰結。商業映画を撮ることになったら、自分が主演では観て貰えないかもしれないと謙遜する監督でしたが、いえいえどうして、素敵な方なので、ぜひ次作も主演していただきたいです。
『生きる』パク・ジョンボム監督Q&A
http://filmex.net/dailynews2014/2014/11/sanda-qa.html
『生きる』は、本日11/26(水)11時からもう一度上映されます。