2014年12月30日

新宿ミラノ座で、人生を変えた『男たちの挽歌』に感涙(咲)

「新宿ミラノ座より愛をこめて〜LAST SHOW〜」、29日1時からは『男たちの挽歌』。これは何がなんでも駆け付けなくちゃと、12時頃にミラノ座に到着。
500円でチケットを購入。(申し訳ないような嬉しいお値段♪)
もう列が出来ていて、最後尾にレスリーを語る「哥哥的一天」の常連の方たちがいらしたので、一緒に並んで、しばしレスリーの思い出話。

ミラノ座といえば、1998年4月3日のレスリー・チャンナイト。 怪我した足で、左脇のドアから登場して、舞台まで階段を下りていったことを思い出します。何気なく座った席は、そのドアから入ったあたりでした。(多分!)

上映開始までスクリーンでは、これまでのミラノ座での上映作品や思い出の場面が映し出されたのですが、1時になり、シルバーホワイトの緞帳が降りてきました。支配人さんのご挨拶でした。原題『英雄本色』を『男たちの挽歌』の邦題に決めた経緯などをお話してくださいました。

いよいよ上映。劇場やビデオやDVDで何十回も観ている『男たちの挽歌』ですが、大きなスクリーンで懐かしい場面が映し出されたとたん、思わず涙が出てしまいました。
最初にも拍手が起こり、終わってからも拍手・・・ 
上映してくださったミラノ座さんに感謝です。
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『男たちの挽歌』、1987年初公開当時には、美しい横顔のチラシが気になりながら観損ねたのですが、渋谷シードホールで行われた香港ニューシネマフェス‘89で、偶然観た『大丈夫日記』で、チョウ・ユンファに開眼。なんとか観たいと思っていたら、池袋の日勝地下で、『男たちの挽歌2』と2本立てで上映されるのをぴあで発見。途中から入ったら、私好みの可愛い男の子の顔の大写し! 一気にレスリー・チャンに落ちた瞬間でした。
この日勝地下、次週上映はピンク映画だし、ドアのところには女性専用席は後列2列なんて書いてあるし、中に入れば、空いているのに脇の入口に立っている男の人がいて、画面見ないで座席の方を見てるし・・・で、一緒に行った友人は、もう早く出たいという雰囲気だったのですが、私はレスリーにうっとり♪ それ以来、香港映画まっしぐらになり、シネシティ香港でシネジャの読者となり、いつしか、暁さんと知り合い、ここにいるという次第で、『男たちの挽歌』を観なければ、違った人生になっていたはず。 昨日、やはりミラノ座に駆け付けた白さんも、この映画に出会わなければ違った道を歩んでいたとのこと! 『男たちの挽歌』を私たちが観てなければシネジャは誰がやっていたでしょう・・・

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入って正面の売店の上にミラノ座の50年。
収容人数の多いミラノ座1で映画を観たことはほとんどなくて、なんといってもお世話になったのは、「シネマスクエアとうきゅう」でした。懐かしい映画館がどんどんなくなりますねぇ・・・
posted by sakiko at 10:01| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月28日

冬コミケ 一番客引きしてくれたのは、アーミル・カーンでした! (咲)

年末の風物詩、冬コミケ。
もうこれで何回目でしょうか・・・
新宿で新木場行きに乗車すると、車内はコミケ仕様の若い人たちでいっぱい。私の前に座ってる女性も! あぁ、これで国際展示場まで座れない・・・

今回の場所は、西ホール めー11a。
端っこだったので、ふくよかな私たち、はみ出してもOKで大助かり♪
今回のお隣は、ブルース・リー迷のコスプレ男性。
さらにその向こうは、ドニー・イェン本を出しているご夫妻。初回参加した時から、シネジャを購入してくださっている方。
それにしても、いつも隣近所にいる顔馴染みの方たちの姿が見えません。

10時開場。軽やかな拍手が会場に包まれる大好きな時間。
ドニー・イェン本の奥様がさっそくシネジャを購入してくださいます。
次に足を止めてくださったのは、インド映画を最近見始めたという若い女性。
そうこうするうちに、映画本を作っている顔馴染みの広島(今は岡山)の男性が訪ねてきてくれました。今回は落選して出展ならずとのこと。また夏に会いましょうとお別れ。(私たちも次も頑張らなくちゃ)
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副店長 美さん

今回、売れ行きはボツボツでしたが、常連さん以外で足を止めてくださった方の多くは、インド映画ファンでした。
シネジャに掲載している監督や俳優の写真を看板がわりに提示しているのですが、その中で一番人気がアーミル・カーンだった次第。
『きっと、うまくいく』でファンになった人、ほんとに多いですね。
インド映画が好きになって、インドに一人旅したという若い女性も。
インド映画特集を掲載した91号は、もうあまり手元になくて、6冊しか持って行かなかったのですが、もっと持っていければよかった・・・という売れ行きでした。

レスリー・チャンの写真にも気づいてくださった方がいて、「レスリーはよかったですよね」と2人でしみじみ。
レスリーを語る「哥哥的一天」でお馴染みの写真家・島津美穂さんも、「遅くなりました!」と、1時半頃、美味しいチョコレートを差し入れしてくださいました。
思えば、私とシネジャとの縁を取り持ってくれたのは、レスリー・チャン!
コミケに参加しているのも、レスリーがいたからこそなのでした。

2時を過ぎると店じまいするサークルも多く、冷たい風が吹きこんできたので、3時半には撤収! 助っ人にきてくださった読者のNさんと、副店長・美さんと3人でお茶しながら映画談議して帰宅の途につきました。

明日は、1時からミラノ座で『男たちの挽歌』の上映です。
レスリーにもゆかりのあるミラノ座に名残りを惜しんできます。
posted by sakiko at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月27日

12/27公開の始まった『真夜中の五分前』 東京フィルメックスでの滅茶面白かった行定勲監督のQ&A (咲)

11月23日、東京フィルメックスで上映された時、実は、中国の映画かと勘違いしていて、それ以上に何の予備知識もなく見始めたら、え? 監督:行定勲? 言葉は間違いなく中国語だし、並木道の雰囲気はどうみても上海。主役は、三浦春馬に似ている中国人?・・・と思ったら、ほんとに三浦春馬でした。まったくおとぼけな私!
上海で時計職人として働く日本人青年リョウ。プールで心惹かれた女性が、その後、双子だったと判明するのですが、双子の姉妹二人で出かけたモーリシャスで水難事故にあってしまい、片方が亡くなってしまいます。さて、生き残ったのは、果たしてどちらだったのか・・・ 
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謎に満ちた不思議な物語で、映画自体も面白かったけど、それ以上に、上映後の行定勲監督のQ&Aが、とても楽しかったので、公開を機にちょっとご紹介します。 

なお、Q&Aの全容は、東京フィルメックスのサイトに出ています。
http://filmex.net/dailynews2014/2014/11/mayonaka-qa.html

ここに書かれていない話で面白かったことを中心にお届けします!

録音をお願いした台湾の録音技師ドゥ・ドゥチーさん。
「上海の撮影、音がうるさくて、クラクションも鳴りっぱなし。でも、アフレコは必要ない、大丈夫って言うんですよ」「時計の秒針の音もぴったり出してくれるし、静寂を作りだしてくれる人」と絶賛でした。

三浦春馬さんの撮影前と撮影後の印象を会場から聞かれた行定監督:
「撮影前は、特に。前の作品を観ても監督によって違う。すごくまじめで実直な人間。「面白味のない人間ですよ」というから、それ、面白いじゃん!
日常、時計修理してプール行って帰って飯食って寝て・・・役作りしようがない。時計修理と言葉はお願いしましたね。中国に来て1年半くらいの言葉でいいと言ったのに、実直にやるから上手くなりすぎ。上海戯劇学院の先生が猛特訓してうまくなりすぎた。3か月基礎、10日くらい上海で勉強したら上達して・・・  台湾の俳優との階段で言い合うシーンも熱かった。彼、うますぎるんだよな」(と、監督、しみじみ)
ちなみに、時計の修理もこなしていたそうです。
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リウ・シーシーさんのファンの方から、彼女の日本語や演技について尋ねられ、
「日本語を覚える気は全くないですね。マイペース」「中国でちゃんと公開したいというプロデューサーの野望があって彼女を推薦されました。テレビで人気で映画はこれから。ドーナツのTシャツ着てきて、大丈夫?と」
「ウィスパーボイスで聞き取れない。それが魅力。気持ちで演じる。よけいな動きはしない。じっとしててというとポンと立ってる。指示すれば、きちんと動く。双子の役、普通は白黒つけたいものだけど、限りなく似ていて、ほとんどわからない。編集してみて、初めて笑い方がちょっと違うと」
(ここのところ、気を付けてもう一度観てみたい!)

役者一人で双子を撮る方法については、
「先に『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』で、三つ子でまず練習してましたから。もうすぐDVDが出るけど、絶対観る価値あります。(と、宣伝も忘れない) 自然過ぎて誰も気が付かない。あるやり方があるのですが、ここでは話せません。お金も時間もかけずにやってる」と自信満々でした。

双子のどちらが死んだかについては、
「どっちでもいいけど、考えるのが大事。原作もラスト白黒つけてない」

監督のお話を参考に、ぜひ会場で謎解きに挑戦してみてください!

シネジャ作品紹介ブログはこちら

http://cinemajournal-review.seesaa.net/article/411037212.html
posted by sakiko at 22:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月21日

新宿ミラノ座より愛をこめて〜LAST SHOW〜

新宿歌舞伎町にある「新宿ミラノ」(新宿ミラノ1=1064席、2=588席、3=209席)、「シネマスクエアとうきゅう」(224席)が12月31日で閉館されることになり、20日から、日本一大きい画面と言われている新宿ミラノ座1で『新宿ミラノ座より愛をこめて〜LAST SHOW〜』と題した映画上映が行われています。
『E.T.』『荒野の七人』『銀河鉄道999』『さよなら銀河鉄道999〜アンドロメダ終着駅〜』『アラビアのロレンス 完全版』『セーラー服と機関銃』『時をかける少女』『探偵物語』『戦場のクリスマス』『男たちの挽歌 』『エクソシスト ディレクターズ・カット版』『タワーリング・インフェルノ』『仕立て屋の恋』『青いパパイヤの香り』『インファナル・アフェアT、U、V』『ディパーテッド』『ハンニバル』『スワロウテイル』などが12月31日まで上映されます。
当日券500円で1作品。
もうこんな大きな画面で映画を観ることができなくなります。興味がある作品がありましたら、ぜひ観に行くことをお勧めします。(暁)

ミラノ座ラストショープログラム
http://www.tokyucinemas.net/news/last-show/

『アラビアのロレンス 完全版』
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c 1962, renewed 1990, c 1988 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

『銀河鉄道999』
銀河鉄道999.jpg
c 松本零士・東映アニメーション

『男たちの挽歌 』
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c 2010 Fortune Star Media Limited. All Rights Reserved.




posted by akemi at 01:40| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月20日

下北沢のダーウィンルームにて (千)

シモキタと言えば・・ 10代の頃から私にとっては古着と音楽と演劇の町 るんるん
ここ数年は遠ざかっていましたが たらーっ(汗) いつの間にか
ダーウィンルームと云う面白いお店が出来ていました!!!
そこでドキュメンタリー映画 『ミタケオヤシン』試写会とトークショーが
開催されるとの事で、ひさしぶりにシモキタへ行ってきました

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お店の2階がイベントスペースになっていて屋台等々も
出ていました。雨にもかかわらず場内満席で 実はちょっと
鑑賞し辛かったです、、 前のひとのアタマで全然観れないんです、、
作品紹介はコチラ

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江藤監督はムサビ出身・・ そっか、後輩にあたるんですね
こんな先輩いるなんて知らないと思いますが(笑) そして主役に
あたるアーティストもムサビ時代、監督と同級生だったそうです。
アーティスト・加藤翼さんは オブジェをつくり、みんなでそれをロープで
引き興したり、引き倒したりするアートプロジェクトを世界各地で
行っているそうです。今回は先住民の自由と独立の象徴である居住テント「ティピ」を
引き興し 抑圧の象徴であった寄宿学校「ボーディングスクール」を引き倒しました。。
文化や共同体や家族を滅茶苦茶にされてきたのは私たち日本人も同じですが、同時に日本人も
日本の先住民やアジアの人たちを侵略し「同化」させようとしてきた歴史を持っています。
日本人がこういうアートを試みそのことを映画にしたことに、特別な意味があると感じました。
*ミタケオヤシンとは、スー族のことばで
「すべてのものは連環している」という意味。


posted by chie at 16:44| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする