昨日、上田から上京してきた大学の同級生と上野の国立博物館で開催されている「インドの仏」展へ。ポスターやチケットのロゴは、どうみても「仏(ほとけ)ではなく、イム(im)に見えて笑えます。
正式には、「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」という特別展。コルカタの博物館には1999年に行ったことがあるので、ちょっと懐かしい思い。
インドの仏展が開催されている表慶館。建物内部も素敵です。
広いインド、地域によって仏様にも特色があって面白いです。同級生3人であぁだこうだ小声で話しながら(周りに迷惑だった?)ゆっくり観覧したら、2時間以上経ってました。すっかりお腹も空いていたけれど、実は、私の主目的はもう一つあって、東洋館で開催中の松島清江さんの蒐集した遊牧民の織物。(アジアの染織 西アジア遊牧民の染織:地下の13室で4月12日迄) これは、なんとしても観たかったので、お昼はお預け。
松島清江さんとは、1980年代半ばに松濤美術館での展示の折に声をかけてくださったのがご縁で、何度かご自宅に伺いました。遊牧民の方たちが暮らしの中で実際に使っている織物を譲っていただくために、しばらく泊めてもらったりなど、いろいろと苦労されたことをお話してくださった松島さんを懐かしく思い出しました。
松島さん宅での出会いがきっかけで、ウィグル族のお父様と日本人のお母様から生まれた方からトルコ語を学ぶことになったり、トルコ好きの方たちと知り合ったり、私の人生に彩を与えてくださった方です。西インドを路線バスで移動中、交通事故で亡くなれたのを、思いもかけない形で知ったのも、今思えば不思議なことでした。
そして、インドの仏で思い出したのが、ドキュメンタリー映画監督の西江孝之氏のこと。
『ゴータマという男―仏陀の生涯―』という映画をインド政府の依頼で作られた方。1989年の春にチベットに旅した時に同じツアーで知り合いになり、その後、何度もお会いしたのですが、アフリカの国々を旅してくる・・・というお便りを数年前にいただいて以降、音沙汰がなくて、どうされたのかなぁ〜と。 (ご存じの方いらしたら教えてください!)
博物館を出て、上野広小路まで桜並木を歩いておりました。まだほとんどが蕾でしたが、西郷さんの銅像があったはずの入口の3本の桜は満開! (銅像、見えなかったのですが、どうしたのでしょう・・・) もう春はそこまで来てますね♪