2015年11月02日

東京国際映画祭 歌舞伎座スペシャルナイト ジョン・ウー監督の微笑みにほっこりさせられたSAMURAI賞授賞式  (咲)

10月26日(月)17:30〜
去年に引き続き、今年も歌舞伎座とのコラボ企画で「歌舞伎座スペシャルナイト」が開催されました。普段は高くて、なかなか行けない歌舞伎座。去年とても素敵な体験ができたので、今年も何を差し置いてもと参加。運良く、1階席正面2列目に陣取ることができました。
第一部は、片岡愛之助さんによる舞踊「雨の五郎」。蛇の目傘を持っての踊りは、隈取の顔の表情もばっちり見えました。舞台右手に長唄の、唄方(うたかた)と三味線方(しゃみせんかた)が5名ずつ、左手に太鼓などの鳴り物が5名。外国の方にも、歌舞伎の世界を目と耳で楽しんでいただける演目でした。
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後のフォトセッションの時に、愛之助さんが、「歌舞伎は1階でそばから観るだけでなくて、3階席から全体を眺めるのも面白い。今は英語のイヤホンガイドもありますので、言葉のわからない外国人にも理解していただけます」とアピール。
実は、父が歌舞伎座のイヤホンガイドが始まった時に解説を担当していたのですが、今年11月で、日本語イヤホンガイドも40周年。もうそんなに経ったのかとびっくりです。日本人にも歌舞伎をより深く理解するのにイヤホンガイドは役立ちます。(と言いながら、耳元がちょっとうっとうしいかなぁ)

30分の幕間をはさんで、第二部はSAMURAI賞授賞式。
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今年2回目となるSAMURAI賞は、「サムライ」のごとく、時代を切り開く革新的な映画を発信してきた映画人の功績を称える賞。今年の受賞者は、山田洋次監督と香港のジョン・ウー監督。
まずは山田洋次監督作品の名シーンの数々が映し出されたあと、山田洋次監督より、「第一回の東京国際映画祭に『幸せの黄色いハンカチ』で参加。28年の歳月に驚きます。サムライ賞という素晴らしい賞は光栄ですが、私の映画は勇ましいものではなくて、お隣にいるジョン・ウー監督にこそサムライという名はふさわしいです」と称賛しました。
次に、ジョン・ウー監督作品の名シーン集。『男たちの晩歌』『狼/男たちの挽歌・最終章』などの懐かしいシーンに、胸が熱くなります。
「愛と人間性にあふれた映画を作り続けてきた山田洋次監督と共に受賞できたことは名誉でエキサイティング。60年代、勉強を始めた頃、日本の偉大な映画監督や脚本家にインスパイアされ、今もインスパイアされ続けています。私は受賞にあたるほど貢献していませんが、賞を与えてくださったことに感謝して、一生懸命これからも全人生を映画に捧げたいと思います」と謙遜するジョン・ウー監督でした。通訳はお馴染みの周先生。

ここで、受賞した二人にゲストが駆け付けました。
まずは、ジョン・ウー監督に、「るろうに剣心」シリーズの大友啓史監督が花束を贈呈。
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「17年前、NHK時代に留学していたロサンゼルスのチャイナマーケットで、大量に買い物されていたジョン・ウー監督に“大ファンです”とお声をかけました。その時に、“監督やるなら、まずしっかり脚本を書いたほうがいいですよ”とアドバイスを受けました」と大友監督。司会の羽鳥アナウンサーより、「今の大友監督にアドバイスするなら?」と聞かれ、「ひたすら映画を撮ってください。期待しています」とジョン・ウー監督。
昨夜、興奮してジョン・ウー監督作品を5本観たという大友監督。「ちょっとでも追いつけるよう頑張ります」

次に、山田洋次監督には、12月12日公開の最新作『母と暮せば』主演の吉永小百合さんが花束贈呈。山田監督作品5作目の出演。「私にとっては山田学校の校長先生であると共に人生の師。撮影の合間に渥美清さんとの思い出など楽しいお話をしてくださって、そのひとつひとつが心に残っています。映画の世界にいて良かった。監督の価値観についていけるよう、いつまでも山田学校の生徒でありたいと思います」と小百合さん。
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これに対して、山田監督は、「吉永小百合さんと一緒にいると、大事なことをちゃんと言わなくちゃいけない、嘘ついちゃいけないと、一生懸命いいことを言っちゃうんです」と大いに照れていました。

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ジョン・ウー監督も、隣でずっと微笑まれていて、サムライという勇ましさより、人間味溢れる優しさに溢れたSAMURAI賞授賞式でした。

posted by sakiko at 08:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする