初日の12日も2日目の13日も土日ということもあって、すべて立見席が出るという満員御礼状態! 平日の入りを心配していましたが、平日も昼間からなかなかの盛況で、我が事のように嬉しいです。企画をたてた藤本高之さん、ほんとに報われましたね〜!
一昨日15日も、お気に入りの『ガザを飛ぶブタ』と『長い旅』の2本を久しぶりに観ることができて、幸せないっぱいな気持ちで家路に着きました。
『長い旅』が終わって会場を出たところで、NHKアラビア語放送の方からマイクを向けられ、「映画祭に足を運ぶ方は、すでにイスラーム文化圏に対して興味をお持ちで、恐らく偏見のない方。イスラームというだけで怖いと思っているような方に、多様なイスラーム世界を知っていただくために映画を観ていただけるといいのですが」とお話しました。なにしろ、我が妹でさえ、そんな映画祭の会場に行って大丈夫?というほどですから。
ちょうどこの夜、10時からのNHK BS「国際報道」に主催者の藤本高之さんが生出演!
短い時間ながら、企画した意図をてきぱきとお話されていました。旅をするように楽しんでイスラーム世界を映画を通じて観ていただければというコンセプト。偏見を持っている方に足を運んでいただくことが課題という藤本さんの思いに、同感、同感と!
さて、久しぶりに観た『ガザを飛ぶブタ』。イスラームにとってもユダヤにとっても禁忌のブタを登場させて、ユーモアたっぷりに和平を願ったところが初めて観た時に気に入った理由でした。あらためて観てみると、ちょっとふざけすぎかなぁ〜と。
上映後に、古居みずえ監督が登壇。「マルタでの撮影は、海辺で雰囲気は似ているなと思ったけれど、映画は現実離れ。正反対の現実。ところどころに、抗議活動やオリーブの木を切られてしまうところなど現実に近いところもありますが」とのコメント。
映画が撮影された頃にはガザにもあったユダヤ人の入植地が、今はすべてなくなっていて、パレスチナ人の家の屋上でイスラエル兵が監視しているという状況も、今はガザではみられないとのこと。 イスラエルがガザを思い切り空爆してめちゃくちゃにしているのも、ガザにはユダヤ人がいないからと思い当ります。
『長い旅』では、フランスからポンコツ車でなんとかメッカにたどり着くのですが、色々な国から巡礼にきた人たちが、すぐにうちとけて話す場面があります。これがイスラームという枠を乗り越えて、世界に広がればと願うばかりです。

イスラーム映画祭 上映作品9本のうち、残り二日で6本観られます!
公式サイトでスケジュールを確認して、ぜひ足をお運びください。
http://cineville.jp/iff/