今年最後の取材、登壇者がとても素敵な方たちだったのに、イスラーム映画祭の最中で、その後は忘年会や年賀状に追われ、すっかり報告するのを忘れていました。
その取材とは・・・
『エヴェレスト 神々の山嶺』完成報告会見でした。
時は、12月14日(月)
場所は、明治記念館 富士の間1。
結婚式などでよく耳にするところですが、初めて行きました。
まだ紅葉の残る素敵な森に囲まれたところでした。
もっともゆっくり散策する余裕もなく、会見場へ。
主演の岡田准一さん、阿部寛さん、尾野真千子さんと、平山秀幸監督が登壇。
バックには、『エヴェレスト 神々の山嶺』製作の歩みが書かれたパネル。
(登壇者にばかり目がいって、ちゃんと読むのを忘れました・・・)
東京国際映画祭の折に、製作過程報告会見があって、原作者の夢枕獏さんが「エヴェレスト5200mの撮影現場を訪れて、キャスト・スタッフ一丸となって撮影に臨んでいるのを目の当たりにして感動しました」とおっしゃっていたのを思い出します。
会見の詳細は来年、Web版特別記事でお届けしますが、ここでは主役の方たちと監督の言葉の中から印象に残ったことをお届けします。
◆岡田准一さん
山が好きになって登るようになったり、写真が好きで撮っていたのは、この作品に出会う為だったのかなと思います。
監督が生身の岡田を撮るぞとおっしゃってくださいました。
なぜ山に登るのか、山の気高さがあるからだということを感じるために苦しさに耐えながら登りました。セットだとしたら撮れないものでした。
◆阿部寛さん
登山の経験はなかったので、行く前に日本で2〜3回登りました。
酸素が薄いというので低酸素室に入ってトレーニングしました。
あれだけの自然。予測できない太刀打ちできないことが起こる。それが自分の中にあるというのは人生の宝。
◆尾野真千子さん
上に登ると気圧の関係で3キロ位痩せるらしいのに、3キロ太りました(笑)
生きていることがこんなに凄いんだなと感じました。命を大切にして、皆と共にやっていくことの素晴らしさを教えてもらいました。
◆平山秀幸監督
生身の岡田を撮ると言っても、映画を撮るという行為として5200mは限界。−15度〜20度の中で、左向け、右向け、泣けといったテコ先のことは通用しない。与えられている役はあるけれど、まさに生の3人を撮っているドキュメンタリーという思いでした。
ちなみに、主演3人とも最後まで高山病にならずに済んだのは、阿部さん伝授の鼻うがいだったそうです。岡田さんはなかなかうまく出来なくて死にそうだったそうですが、阿部さんは完璧にできる鼻うがいマスターと自認。尾野さんもちゃんと鼻うがいして乗り切ったそうです。
過酷な撮影を乗り越えて完成した映画。絶壁での登山場面もあるそうで、拝見するのが楽しみです。
一緒に取材した暁さんの撮った写真は後日特別記事に掲載します。
『エヴェレスト 神々の山嶺』
2016年3月12日(土)全国ロードショー!!
公式サイト http://everest-movie.jp
配給:東宝、アスミック・エース