2016年01月11日

父と一緒に観た『母と暮らせば』 (咲)

新年のご挨拶を・・と思っているうちに、3が日も松の内も過ぎてしまいました。
遅ればせながら、今年もどうぞよろしくお願いします。

昨日は、父と一緒に『母と暮らせば』を観てきました。
昨年暮れ、戦後70年の年を締め括るのに、『母と暮らせば』と『杉原千畝 スギハラチウネ』のどちらにするか迷ったのですが、父が観たいと言っていたこともあって後回しにしたのでした。
前日、インターネットで予約しようとしたら、もう前のほうの数席しか空いていない状態でした。
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(C)2015「母と暮せば」製作委員会

かくして、府中TOHOシネマズの満席のプレミアスクリーンで父と並んで観た『母と暮らせば』。原爆で一瞬にして溶けてしまう二宮くん演じる医学生のインク瓶。そして、十字架のお墓の並ぶ墓地で、対岸を指して、あのあたりにキノコ雲があがったと語っている場面で、どっと涙が・・・ 
戦争で家族や親しい人を亡くして取り残されてしまった人たちの思いがしみじみと伝わってくる物語でした。
観終わって、「いい映画だったね」と父。 自身も戦争の時代を経験しているのに、昨日は戦時中のことはほとんど語りませんでした。

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伊勢丹の食堂で食事をした後、けやき通りに面した建物の脇で猿回しに出くわしました。最前列で見物。父と一緒に大いに笑いました。

思えば、父と一緒に映画を観るのは、ほんとに久しぶりでした。亡き母とは中国映画をよく一緒に観にいったものですが、大人になってから父と一緒に観たのは、『犬神家の一族』(1976年)が最後だったような気がします。神戸で暮らした小中学生の頃には、母よりも、父に連れられて映画を観に行ったことのほうが多かった記憶があります。歩いて行ける小路市場近くの映画館で観た『モスラ』や『マタンゴ』、神戸・朝日会館で観た『101匹わんちゃん』、阪急三宮駅隣接の阪急文化で観た『ローマの休日』・・・ 思い出は映画の内容と共に心に強く残っています。『母と暮らせば』も、この日に食べた天丼&おそばや猿回しと共にいつまでも記憶に残る映画になりそうです。
posted by sakiko at 15:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする