まずは、椎名保ディレクター・ジェネラルによる開催のご挨拶。
コンセプトは、「作品重視の映画祭」。
“映画を愛し、映画を尊敬する人々が集まり、映画を通して文化の交流を密にする”の言葉のもと、4つの目指す目標が掲げられました。
中でも、「誰もが参加したくなる映画祭」という言葉に惹かれました。
さてはて、今年はどんな映画が観られるのでしょうか・・・
「コンペティション」「アジアの未来」「Japan Now」「ユース」の各部門と、アニメーション特集について、次々にラインナップが発表されました。
(詳細は、公式サイトを!)
コンペティション部門のプログラミング・ディレクター 矢田部吉彦さんより、98の国と地域から応募のあった1502本から選んだ16本が発表されました。今年ほど難民・移民を扱ったものが多かったことはなく、映画から今の世界を知ることができるとのコメントがありました。
また、「イランとトルコの作品は、コンペからはずせない」との私には嬉しいひと言も!
アジアの未来部門のプログラミング・ディレクター 石坂健治さんよりは、長編3本目までの監督の作品10本のうち女性監督作品が5本、さらに「カラフル!インドネシア」特集では女性監督作品のほうが多く、アジアの女性パワーを感じるとのコメントがありました。
ラインナップ発表の後、ゲストが登壇し記者会見に花を添えました。
コンペティション部門に選ばれた2作品の日本映画、『アズミ・ハルコは行方不明』から松居大悟監督と主演の蒼井優さん、『雪女』から青木崇高さん、さらにアニメーション特集「映画監督 細田守の世界」から細田守監督。
『アズミ・ハルコは行方不明』主演の蒼井優さん
「主演なのに行方不明なら楽かもしれないと思ったら、そう甘くはなくて結構出番がありました」「とにかく脚本が面白かった。多くの女性に痛タタタッ〜と思いながら観ていただけると思います」

「雪女を演じました」と青木崇高さん。(もちろん冗談。雪女を演じたのは、杉野希妃監督)
「釜山映画祭で監督と鰻を食べていたら、小泉八雲の「雪女」を新解釈を加えてやりたいといわれました。日本人なら誰でも知っている雪女が深い解釈で描かれています。外国の人にとっても普遍性のある人間の見えるストーリーです」
質疑応答では、ロシアの女性記者から細田守監督に「監督の作品はロシアでも人気。作るときに国外も意識していますか?」との問い。
「『時をかける少女』が海外で多く上映されて初めて、日本以外の観客を意識するようになりました。人気の秘密は共通する悩みや問題を描いているからかも」と細田監督。
最後にフォトセッション。
松居大悟監督、蒼井優さん、青木崇高さん、細田守監督
10月6日に上映スケジュールも発表されました。
チケット発売は、10月15日から!
お気に入りの作品を見つけて、東京国際映画祭をぞんぶんに楽しみましょう!
<第29回東京国際映画祭 開催概要>
開催期間: 2016年10月25日(火)〜11月3日(木・祝)
会場:六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区) ほか
都内の各劇場 および施設・ホールを使用
チケット:10月15日(土)ひる12時よりインターネット・電話にて発売開始!
公式サイト:http://www.tiff-jp.net