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東京グランプリは、『ブルーム・オヴ・イエスタディ』に決定!
クリス・クラウス監督(10/27 Q&A)
続く、審査委員特別賞『サーミ・ブラッド』のアマンダ・ケンネル監督(こちらは残念ながら、写真撮ってません・・・)
最優秀監督賞は『私に構わないで』のハナ・ユシッチ監督と、二人の女性監督が受賞したのは嬉しい限りです。
また、国際交流基金アジアセンター特別賞をインドの女性監督アランクリター・シュリーワースタウ(『ブルカの中の口紅』が受賞しました。
下馬評の高かった『天才バレエダンサーの皮肉な運命』は無冠。ちょっと残念です。
受賞作やお気に入りの作品については後日ご紹介しますが、取り急ぎ、東京グランプリとWOWOW賞をダブル受賞した『ブルーム・オヴ・イエスタディ』をご紹介します。
◆『ブルーム・オヴ・イエスタディ』
(2016年 ドイツ=オーストリア)
ホロコーストの加害者と被害者の孫が出会い、恋に落ちる!
ドイツ人でホロコースト研究者のトトは頑固者。同僚と口論しているそばで教授が急逝。遺された犬のガンジーを引き取り、ホロコーストを語る会の開催に向け奔走する。そんな折、フランスからやってきた研究者の女性と知り合うが、彼女はユダや人だった・・・
クリス・クラウス監督(左)と、カトリン・レンメさん(プロデューサー)
(10/28 記者会見にて)
ドイツでは、8歳の頃からホロコーストについて学び続けるけれど、加害者の子孫であっても、個人的痛みとして感じていないことがほとんど。被害者側とのぎくしゃくした関係を克服するには、痛みに直接向き合うことが大切と、クラウス監督。
また、ドイツでは、ユダヤ人の生き残りはいい人に見せないといけないという風潮がありますが、そのタブーを破って、嫌味なタイプの女性を登場させたとのこと。
コメディータッチで描きながらも、ホロコーストの痛みは持続させた作りにしたと語りました。
確かに、犬のガンジーを思わず車から放り投げたり、冗談(笑えない!)をよく言ったりしているのですが、実はあまり好きになれなかった作品。
それでも、27日、23時15分に上映が終ってからのQ&Aに時間の許す限り参加。さらに翌日の記者会見にも参加しました。ホロコースト絡みなので気になった次第。
ドイツ流ラブコメ仕立てということなのでしょうか・・・