2016年12月18日

『TOMORROW パーマンネントライフを探して』公開前試写会&ワークショップ(12/9) で、頼もしい若い人たちと意見交換 (咲)

フランスで観客動員数100万人を突破し、フランスで最も権威のあるセザール賞にも輝いた大ヒット映画『TOMORROW パーマンネントライフを探して』。地球にやさしく、心を豊かにしてくれるライフスタイルを模索する提案型ドキュメンタリー。
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12月23日(金・祝)より渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開されるのを前に、試写会&ワークショップが開かれ、参加してきました。

<日時> 12月9日(金) 
<会場> GEOC 地球環境パートナーシッププラザ(国連大学内)渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル1F
<MC・進行>  NPO 「iPledge」(アイプレッジ) 代表 羽仁カンタ氏
国際青年環境NGO 「A SEED JAPAN」から独立し、NPO 「iPledge」 設立。年間2,000人を超えるボランティアとともに野外音楽フェスやイベント等の環境対策で若者をリードし続けている団体の代表。
<トークゲスト> GEOC  星野智子氏

まずは、映画『TOMORROW パーマンネントライフを探して』の鑑賞。

*作品内容*
2012年、権威ある学術雑誌「ネイチャー」に21人の科学者たちにより、今のライフスタイルを続ければ人類は滅亡するという論文が発表された。この内容に衝撃を受けた、女優メラニー・ロランと活動家・ジャーナリストのシリル・ディオン。「この先の未来、人類が滅亡しないよう、地球にやさしく、みんなが幸せでいられるライフタイルはどこにあるのか?」を探る旅に出る。
アメリカ、イギリス、フランス、デンマーク、アイスランド、アイスランド、スイス、インドの8ヶ国で、農業、エネルギー、食、経済、民主主義、教育など様々な分野で環境対策のために“新しい暮らしや取り組みを始めている人々”に会う。
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(C) MOVEMOVIE - FRANCE 2 CINEMA - MELY PRODUCTIONS

Story 1 そもそもの、はじまり Beginning
アメリカ:「ネイチャー」誌に発表された論文。その執筆者に会う。
イギリス:パーマカルチャー(持続型農業)の講師に会う。

Story2 まずは、新しい食のあり方から Agriculture
アメリカ:デトロイト。自動車工場の相次ぐ閉鎖で人口が激減。住民たちは自給自足をめざす農業を始めた。
イギリス:マンチェスター近郊トッドモーデン。インクレディブル・エディブル(みんなの菜園)の生まれた地。花壇や公共の土地に何百種類もの果物や野菜を植え、共有するシステム。
ベルギー:食糧への権利に関する国連特別報告官に会う。
インド:遺伝子組み換え作物が農民に与える運命を糾弾し、有機農法を農民に広める環境保護活動家に会う。
フランス:石油も除草剤も機械も動力も使用しないル・ベック・エルアンの農場を訪ねる。

Story3 石油がなくても? Energy
アメリカ:世界的な経済危機、エネルギーの保護、気候変動への長期に渡る解決策を提案している人物に会いにいく。
デンマーク:2025年までに二酸化炭素排出ゼロを目指すコペンハーゲンの取り組みをみる。
アイスランド:エネルギー政策先進国として注目を浴びる国。水力発電、地熱エネルギーなど再生可能エネルギーで利益を得ている首都レイキャビク。
フランス:レユニオン島。温室の屋根を使って太陽光発電を行い島内の電気を賄う。ソーラーパネル設置と引換えに農民に温室を無料で提供している。
アメリカ:サンフランシスコ:2020年までにすべてのゴミをリサイクル活用させる「ゼロ・ウェイスト」プロジェクトを推進中。
注:再生可能エネルギー:化石燃料とは違い、太陽光、風力、地熱、水力といった自然の力で常に補充されるエネルギーのこと。

Story4 消費を増やしながら、同時に減らすことはできない Economy
フランス:リール/ポシェコ社。徹底した環境配慮型の生産体制で封筒づくりしている現場をみる。敷地で蜂を飼い、果樹園も。
イギリス:トットネス。トランジション運動を始めたロブ・ホプキンズの本拠地。庭や畑を共有し、地域通貨を創設。石油依存を減らすことを目標にしている。
イギリス:ブリストル。発展を遂げた地域通貨の成功例をみる。
ベルギー:ユーロ創設にも尽力した経済学者を訪ねる。
スイス:バーゼル/ヴィール銀行。1934年設立。使用範囲の限られた無利子のWIR通貨で相互貸付システムを提供。
アメリカ:オーランド/バリー。アメリカに於ける地元起業家の最大ネットワーク。持続可能な経済のための運動を行っている。

Story5 私たちが持っている力 Democracy
ベルギー:疲弊した民主主義症候群を覆すには、古代ギリシャで行われていた「くじ引き制度」の復活をと主張する歴史家に会う。
アイスランド:レイキャビク。2008年の金融危機後、2010年、政治家・銀行家・大企業を監視する組織が生まれ、無作為に選ばれた市民1000人が政策提言し、新憲法を作成する25名を選出。2011年新憲法草案を国民の67%が賛成するが、保守党は拒んだ。
インド:コタム・バカム。革命的な民主主義の村。カースト制度最下層不可触民出身の村長が、村の集会「グラムサバ」を開設。市議会と別に村民代表の会が問題を議論。5年間で廃棄物の削減、下水道の建設、スラム街の再開発、子どもの就学奨励などを成し遂げる。村長のための学校も設立し、10年間で900人以上の自治体の長が訓練を受けたという。

Story6 人として必要なものは? Education
フィンランド:教育システム改革に取り組んで40年。学校を支える哲学は、子どもたちに将来に備えて学び方を教えること。教え方はひとつではなく、いくつもあり、生徒によっても違う。


◆ワークショップ
2時間の映画には、上記のように多岐に渡る取り組みが盛り込まれていて、そのどれもが世界各地で実現できれば未来は明るいと思わせてくれるものばかり。
観終わって、休憩をはさみワークショップ。参加者は若い方を中心に約60名。

NPO「iPledge」代表の羽仁カンタ氏の司会進行で、まずは映画を観て印象に残ったキーワードを配られた紙に1分ほどで書きます。前後の席の人と向き合い、2〜3人で書き留めた言葉を元に感想をシェア。前後で組ませたのは、一緒に参加した友人どうしではなく、できるだけ知らない人と語り合えるようにとの配慮。私も大学生の女性、20代の会社員の女性、そして40代の会社員の男性と4人で語り合いました。
有機農法、地域貨幣、教育など、それぞれ書き留めたキーワードは違っても、それぞれのテーマに皆も関心を持って、話がはずみました。
次に、映画を観て、自分がやってみたいと思ったこと、未来のためにできることを2分間で書き留めます。
食事・食材にこだわる、農業を自分もやってみたい、自分に何が大切かを考えるきっかけになった、希望を持って続けることが大事、身の回りの人に映画で気になった内容を発信していきたい等々、さらに具体的な行動についての話題になりました。
最後に、この映画を観てよかったと思ったら、誰に映画を観てもらいたいかを各自用紙に書きました。
こちらはお互いに語り合うことなく、ワークショップは終了。
ちなみに私が書いたのは、世の権力者、大企業の経営者、銀行マン、投資家。もちろん、地球に暮らすすべての人が観て、それぞれに感じたことを行動に移せばと!


◆NPO「iPledge」代表、羽仁カンタ氏 & GEOC(地球環境パートナーシッププラザ)星野智子さんによるトーク
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公式写真

まず、羽仁カンタ氏より、「iPledge」について紹介がありました。
年間2,000人を超えるボランティアとともに野外音楽フェスやイベント等の環境対策で若者をリードし続けている団体。ごみゼロナビゲーション(野外公演などでゴミを拾わないボランティア:袋を配りゴミの持ち帰りを呼びかけるなど)、i turn プロジェクト(都会と田舎の若者を繋ぐ)、Life Buffet(生き方をつまみ食い)など多くのプロジェクトを実行しているとのこと。

星野智子さんからは、映画の感想として、「地域通貨が機能している実例や、農業の様々なやり方を見れて、心強く思い、さらにどうやって広げていくかが課題」と述べられました。また、地球環境パートナーシッププラザでは、グリーンカーテンを実施していて、苗を植えたりしていることをPRされました。さらに、具体的に経済を変えていくことができればとも。
デンマークの再生可能エネルギーへの取り組みが印象的で、自身の住む千葉県がデンマークとほぼ同じ規模なので、日本全体では無理でも、県内で自給自足ができそうだと思えると語りました。

羽仁氏は映画に出てきた大都市デトロイトでの農業を引き合いに出し、「東京でも農業を!」と語り、星野さんに「国連大学なんだから率先して、コンクリートを畑にして野菜を植えたら、すごくいいと思う。渋谷駅に花を植える“シブハナ”があるけど、“シブベジ”になって面白いと思う」と提言されました。

最後に星野さんは、「大企業に繋がる人たちにさりげなくこの映画を観せたい。また政策に係わる人、例えば地元の議員さんや役所の人に観てもらいたい」と語りました。羽仁氏も「映画は、2時間集中して観られるので、ぜひ政策を提言している人や議員の人たちに観てもらいたい」と話し、さらに「政治家だけが変わるのでなく、自分たち1人1人が変わっていく必要がある。ぜひ映画を観て、自分を変えるヒントやチャンスにしてほしい」と語りました。

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公式写真 (最後列 右端が私の後ろ姿です)

☆映画を観るだけでなく、若い方たちと意見交換することができ、有意義なひと時となりました。皆さん、しっかりとした考えを持って発言をされて、こちらがたじたじでした。皆がこんな若者なら、ほんとに未来は明るい! 
未来を担う世界中の若い方たちに、ぜひこの映画を観ていただいて、どれか一つでも実行していただければ、地球の環境は少しずつ改善されることと思います。

*作品データ*
TOMORROW パーマンネントライフを探して   原題:DEMAIN
監督:シリル・ディオン、メラニー・ロラン(『イングロリアス・バスターズ』『オーケストラ!』)
出演:シリル・ディオン、メラニー・ロラン、ロブ・ホプキンス、ヴァンダナ・シヴァ、ヤン・ゲールほか

2015年/フランス/120分/シネスコ/カラー
配給:セテラ・インターナショナル
公式サイト:http://www.cetera.co.jp/tomorrow/
★2016年12月23日(金・祝) 渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
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2016年12月14日

シネジャ本誌の出張販売です!!! (千)

久しぶりにシネジャ本誌の出張販売します☆
場所は東京原宿、浜野佐知監督の『百合祭』上映会
会場になります。浜野監督に関するバックナンバーを
ご提供させていただきますので、どうぞご鑑賞ついでに
お手にとっていただけたら嬉しいです!!!

★12月17日(土)
 14:00/16:30
 会場 原宿CAPSULE(東京都渋谷区神宮前2-27-3 ハウス神宮前1F)
 料金 ¥1500 監督本人による映画解説Q&A開催予定
参加ご希望の方はご予約お願い致します。
nononokakuri@gmail.comに@氏名A職業B 希望時間帯を記載の上、お気軽にご連絡ください

詳細以上です  まだまだ
ご予約受付中だそうです 

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2016年12月13日

『福田敬子〜女子柔道のパイオニア』トーク付特別試写会(暁)

「2020年東京オリンピックに向けて女性スポーツの歴史とこれからの活躍推進を考える」
11月15日、日比谷図書館文化館大ホールにて

上映前にはアメリカから来日したユリコ・ガモウ・ロマー監督が舞台挨拶。
福田敬子さんと知り合ったきっかけや人柄、製作の秘話を披露しました。

『福田敬子〜女子柔道のパイオニア』
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世界に柔道を普及させることに尽力した女性柔道家・福田敬子の生涯を記録したドキュメンタリー。1913年、東京で生まれた福田敬子は、21歳(1935年)の時、講道館柔道の創始者嘉納治五郎の薦めで講道館女子部に入門。男子柔道が正式種目になった1964年の東京オリンピックでは、エキシビションで柔道の型を披露。1966年、52歳で柔道の国際的普及のために渡米。80歳を過ぎるまで世界各地で柔道の普及のため尽力。様々な苦難に遭いながらも柔道とともに歩んだ生涯を描いている。2013年に、99歳で亡くなるまで、柔道の心を説き続けた。
詳細 シネマジャーナルHP 作品紹介
 http://cinemajournal-review.seesaa.net/article/444602031.html

上映後、全日本柔道連盟副会長の山下泰裕さんが舞台挨拶され、「この映画を観て、重い宿題をいただいたと思っています。一生懸命頑張った女性柔道家、柔道大好きな女子柔道家が選手生活が終わっても様々な分野で活躍できるように、連盟としても覚悟をもって模索しなければいけないと強く思った。これから2020年のオリンピックに向けて頑張っている女性もたくさんいますので、その女性たちが、その後も男性と同じように柔道界の中で、様々な分野で活躍できるようにともに、柔道が発展していくように頑張っていきたいと思います。ぜひたくさんの方に観てほしい」と感想を語っていた。

上映後トーク
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岩田喜美枝さん(21世紀職業財団会長)と宮嶋泰子さん(テレビ朝日スポーツコメンテーター)が登壇。司会は元キネマ旬報編集長 関口裕子さん

関口裕子さん
これからのスポーツ選手、あるいは社会に出ていく女性のために話をしていただきます。

岩田喜美枝さん
映画の感想を3つほど
印象に残ったのは柔道を取るか結婚を取るかの選択の時に「私は柔道を取った」と語っていた時に涙ぐんでいました。もちろん柔道を取ったことに後悔はされていなかったと思いますが、失ったものに対する悲しさはあったと思います。日本では、今日でも仕事を取るか家庭を取るかの2者択一の問題はなくなっていないとは思いますが、福田先生の時代よりは、その意志があれば、苦労は多くてもなんとか両立できなくはないという風になったと思います。でも福田先生の時代にはそういうことは厳しい時代だったということが印象に残りました。
2番目としては、知識としての女子柔道の歴史をわかりやすく描いていたので、私も理解しました。最初は護身術から始まったということ。最初は試合をさせてもらえずに型だけだったこととか、昇段する時に福田さんは5段で30数年間足止めをくって、男性と同じようには昇段できなかったということを知りました。
3番目は、福田先生の言葉で柔道の本質というのがわかった気がします。柔道というのは良い人間になるということになんだということを語っていて、「強く、優しく、美しく」というのが柔道の求めるもの。柔道の精神的なもの本質的なことを語っていたと思います。

関口さん
女性柔道家の映画ではありますが、社会での在り方について人間として生きるということが語られていたと思います。当時、仕事として柔道を続けるなら、アメリカに行かざるを得なかったということ。そういう選択をせざるを得なかったこと、どういう風に人生設計をしていくということについてなどを語っていただければと思います。

岩田さん
人はやりたいことというのはいくつもあると思いますが、福田先生の時代には制約の大きさがあったと思います。今は、選ぼうと思えば両立できると思います。生涯柔道をやりながら、家庭を持ったり子育てしながらもできると思います。マルチに考えたらいいかと思います。

宮嶋さん
リオデジャネイロオリンピックでブラジルに初めての金メダルをもたらした女子柔道57キロ級のラファエラ・シルバ(24)は、生まれ育った貧民街(ファベーラ)で、日本人コーチの藤井裕子さんが柔道を教えています。藤井さんが柔道を教えるためにブラジルへ行く決心をした時、夫は「そんな機会は2度とない」と仕事をやめ、一緒にブラジルに行ったそうです。その決断がすごいじゃないですが。藤井さんのお母さんが柔道家だったということも関係しているかと思いますが、そういうことは希有なことです。女性が活躍するためには、子供を産んだ後のカムバック、柔道を続けられるため、キャリーアップのための道作りが必要。

岩田さん
女性が活躍するというのは、柔道だけでなく社会でも同じです。何が実現できたら活躍できているといえるかというと、続けられるということだと思います。結婚、出産、育児、配偶者の転勤、親の介護など、やりたいことが続けられないということがあると思います。ただ、続けるということと活躍するということの間にはギャップがあると思います。キャリアアップということも必要かと思います。企業でもそうですが、柔道でも同じだなと思いました。男性の方は選手を引退した後、指導者になったり審判員になったりと、生涯柔道と関わっていく方も多いと思いますが、女性の方は少ないですね。日本の女子柔道選手の割合は15%、さらにかかわり続けている人というと5%という状況。女子ナショナルチームでさえ男性指導者という状況です。実力のある女性選手が女子チームの監督になるという時代に早くなってほしいと思います。
不祥事があったこともあり、全日本柔道連盟では、理事とか評議委員とか専門委員とかに意識的に女性を入れていて22%になっています。ただ、地方レベルではまだまだの状態です。去年から女子柔道振興特別委員会というのを作っていただいて、私も顧問として参画しているのですが、これをきっかけとして女性が活躍できる柔道界であってほしい。
また、女性個人の心構えとか努力の問題もあるように思います。柔道と自分の人生設計を考えられるような情報を提供したりキャリア教育も必要かと思います。活躍している女性はどこかにいます。ロールモデルから気づいてほしい。そういう方と出会うためにもネットワークを作るとか、ちょっとの努力が必要かと思います。
自分ひとりではできないので、夫や家族に協力を働きかけ、子育てで中断した後も続けられるよう理解してもらいトライできたらと思います。まわりが環境整備することも必要ですが、自分から働きかけることもやっていただきたいと思います。
女性は選手と活躍した後、それで終わりということになっていましたから、指導者とか審判員としての活躍の場をどうやって増やすかということについても努力しないといけないと思います。指導員や審判員は資格が要りますが、女性が出産育児などで中断した後、復帰をするということが前提になっていない。そういうところも見直してほしいと思います。
残念なことに、セクシャルハラスメントとかパワーハラスメントというのは指導者と指導されるものという力関係の中でどうしても生まれてしまうので、撲滅するということはできないと思います。それをいかにして未然に防いで、小さいうちに解決するというのが必要だと思います。それは柔道界だけでなく社会で同じです。
現状では、県の団体では少なくても女性の役員、委員を一人以上入れなさいとかガイドラインとか作るといいと思います。国際的にはIOCでも2005年までに20%は女性委員を入れなさいという方針だったのですが…。日本政府全体が、全ての分野で指導的な地位にしめる女性の比率を30%にしようという目標をかかげていますので、全柔連としてもガイドラインを示して、女性が物事を決定するプロセスに入るという、そのことが女性が活躍しやすいスポーツ界に変えていく出発点になるかと思います。

宮嶋さん
ただ、ここでネックになるのは「女の敵は女だ」ということですよね。
今回、女性が監督になるかなと期待されたこともあるんですが、日本の女性の中に「私はけっこうとかまだ早い」と辞退してしまったりという風に、日本の女性の中にある。チャンスだからやってみればと言ってみても、自分から辞退してしまうというのが女性の中にあるというのが否めないのかなと思います。

岩田さん
おっしゃるとおりで、企業の中でも上司はこの人を鍛えたい、この人ならできると思うから「これやってみないか」と言っているのに、自信がない。男性で断る人見たことないですよ。この人ほんとにやれるのかしらと思うような人でもやりますっていうんですよ。自己肯定感が低いんですよ。
国連に女性の活躍を応援する機関があって、私もそれに関わっています。女性とスポーツというイベントをやったんです。トップは南ア連峰の副大統領だったヌクカさんがこのように言っています。
「スポーツには魔法の力がある。スポーツを通じて女性に自信を持つことができる(強くなれる)、仕事とか社会で活躍するための能力を養うことができる。たとえばチームワークとか、精神力、健康をコントロールする力とか大事な能力を与えてくれる。また、スポーツで経済的な収入を得られる人もいる。ただし男性と女性では全然額が違うが、そこはまだまだ問題だということもおっしゃっています。

関口さん
スポーツの効能について、宮嶋さんはどういう風に思っていますか?

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宮嶋さん
今の日本の社会のありようとスポーツ界のありようは同じだなと思います。日本のスポーツ界の変化は日本の社会の変化と同時に動き始めていくと思います。
TV局でスポーツコメンテーターをしていますが、それ以外に、NPOで女性スポーツ勉強会というのもやっています。女性スポーツでも、コーチが男性であることが多いせいか、女性の体のことがわかっていないということが多いなと感じでいます。今の女性スポーツ選手というのは婦人科医とか女性の目がないと、とてもやっていけないくらいぎりぎりのところで闘っている現状があるんですね。さっき、ポジションの高い女性が必要という話をしていましたが、それとは別に、女性でないとできない母親の目というのが必要なんですよ。それが、重要なポイントだと思います。過度のトレーニングは女性の体をだめにするという感覚が男性にはない。そこを見る目が必要。
映画の話に戻ると、福田先生が指導していた時代。日本で教えるということが思うようにいかなかった時代だったから、それだったら職業を成立するのは海外だったから、それだったらばとアメリカに行ったのではないでしょうか。

関口さん
永住権を得るときに素晴らしいなと思ったのは、警察に入ったばかりの女性に教えていた時に、自分の必要性を高めていって、彼女たちからここにいて教えてほしいという推薦をもらったということがありましたね。それは、やはり男性が指導するのとは違って女性がケアをしてくれるという安心感というのがあったのではないかと思います。

宮嶋さん
私もそう思います。やはり男性とは違う指導を必要としていたんだと思います。

関口さん
柔道というのは、力でせめるのではなく優しさだと言っていましたが、弱点を取り込んでいくというのがありましたね。

宮嶋さん
柔道の練習というのは過酷です。一緒に組んで練習する相手もわかっているから、終わってからお互いにありがとうねという思いが、最後の「礼」に込められているかと思います。相手のことを思う気持ちが伝わってきます。

関口さん
相手のことを思う。福田先生の言葉でそのように語っていましたが、女性の生き方とスポーツということを考えさせられる作品でした。

宮嶋さん
この映画を観ると、いかに今の時代、恵まれた環境にいるかというのがわかると思うんですよ。この恵まれた環境を生かしていかないといけないなと思います。それを少しでも生かしていかないといくようにしなければいけないなと思います。そして、次の人にバトンタッチするときにはさらにいい環境にしていかなくてはならないなと思います。その役割が皆さん一人一人の役割だと思うので、「いいですよ。私は」と言わないで、もしもチャンスがあったら、一歩を踏み出していただきたいと思います。福田先生がいらしたから、今の日本柔道があったと思います。みなさんも次に控えた人に繋げていきましょう。

2016年12月3日アップリンク渋谷にて公開
http://www.pan-dora.co.jp/?p=3535
posted by akemi at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月11日

日本で初めて一般公開されるパキスタン映画『娘よ』 アフィア・ナサニエル監督にインタビュー (咲)

9月のあいち国際女性映画祭で英題『Daughter』で上映されたパキスタンの女性監督による映画が、来年3月25日より岩波ホールで『娘よ』の邦題で公開されることになりました。パキスタン映画としては、日本で初めての一般公開になるとのこと。

パキスタン北部の争いの絶えない部族社会で、死には死の連鎖を断つ為に、10歳の娘を敵対する部族の長老に嫁がせることなる。結婚式の朝、母親は娘を連れて決死の逃避行を敢行する。
公式サイト:http://www.musumeyo.com
カラコロムの壮大な風景を背景に描かれたスリリングな物語。母親が娘に幸せな人生をおくってほしいと思う気持ちがずっしり伝わってくる感動作です。
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一般公開を前に、9月の映画祭に引き続き、アフィア・ナサニエル監督が再来日。12月6日、2誌合同でインタビューの時間をいただきました。

日本パキスタン協会の事務局のTさんにも声をかけ、シネジャとして暁さんと私を含め女性3名、もう1誌の女性の方、そして通訳の方も含めて女性ばかり6名での和気藹々の1時間。

10年前に実話に心を動かされて脚本を書いた監督。
監督も女性、主人公も女性、しかもパキスタン僻地での撮影とあって、パキスタンでもアメリカでも資金がなかなか集まらず、その間に監督は結婚。やっと資金が集まり、インド人のご主人から赤ちゃんを置いて撮影に飛びなさいと背中を押され、故国パキスタンへ。

第一夫人が逃亡を助けるという脚本だったけど、ロケ地が町から3日もかかる僻地で、キャスティングしていた女優さんが現れず、泣く泣く諦めた話や、編集段階で6歳のお嬢ちゃんが、お気に入りの場面のいくつかのバージョンから一番好きなものを選んでくれた話など、いろいろとお伺いしました。

インタビューの全容は、後日、本誌99号でお届けします。
posted by sakiko at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 取材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月05日

『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』明治大学トーク

11月15日(火) 明治大学リバティタワー(御茶ノ水)で「国際寛容デー(11/16)に向けて、 “ダイバーシティ”って何?」社会の不平等をなくすため立ち上がった同性カップルの女性の映画『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』を観て、これから社会人になる大学生と考えるというイベントが行われました。

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『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』作品紹介
ニュージャージー州オーシャン郡で、正義感の強い女性ローレルが刑事として20年以上、市民を守るため懸命に仕事に打ち込んできたのだが末期癌であることがわかった。しかし、同性愛であることを理由に、パートナーに遺族年金を残せないということがわかった。それを改善するために同僚や、同性愛の団体などと協力し、この制度を変えるために立ち上がり、同性のパートナーでも遺族年金を受け取れるように変えたという実話を元にした物語です。

公式サイト http://handsoflove.jp/
シネマジャーナルHP 作品紹介『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』
http://cinemajournal-review.seesaa.net/article/444371754.html
http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/article/443986874.html

明治大学 情報コミュニケーション学部ジェンダーセンター主催による『国際寛容デー(11/16)に向けて、下記コンセプトの元“ダイバーシティ”って何?』と銘打ったトークイベント付き試写会が行われました。

主催者のメッセージ
映画の主人公は同性のカップルですが、様々なかたちの不平等や偏見は世界各地、そして日本にも存在しています。LGBTと称されるような価値観の違い、性別、年齢、宗教、人種などを理由に、嫌な思いをしている方々もいます。一方で、今の日本では、“ダイバーシティ推進”という動きが企業や行政で活発になり注目されてきています。ダイバーシティ=多様性、企業内では同僚の理解や福利厚生面で改善などの進んでいる会社も増えてきています。
トークでは、翌日11/16国際寛容デーに向けて、多様性のある社会づくりを実践している方々の考えをうかがいつつ、これから社会人となる大学生の方々とともに、今の日本でも起きている、映画のような不平等を改善する“ダイバーシティー推進”について考えていきます。

司会 明治大学情報コミュニケーション学部准教授田中洋美、同情報コミュニケーション学部ジェンダーセンター副センター長
感動的なストーリーに仕上がっていたと思います。今日はダイバーシティということでセッションを行っていくのですが、明日7月16日は国連が定めた「国際寛容ディ」という日になっています。これは1995年に国連が定めたものですが、国連のサイトにはこのように書いてあります。「人々は本質的に多様です。違いがあるということに寛容であることによって、世界各地の混ざり合ったコミュニティが持続していくことができる」とあります。このことを念頭に置きながら、国連で寛容宣言というのが1995年11月16日に採用されたそうです。それに向けて、違いとか多様性ということを、この『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』を題材に考えてみたいと思います。

司会 明治大学政治経済学部4年 松岡宗嗣(2015年ジェンダーセンター主催イベント『MEIJI ALLY WEEK 〜明治大学にLGBT支援者であるAllyを増やす一週間〜』実行委員会学生代表)
 今日は、4人の方に来ていただきました。登壇される方を紹介します。映画の感想を述べながら、ご自身のことを語っていただこうと思います。

登壇者
世田谷区区議 上川あや(偏見のない平等な社会づくりを推進。在日アメリカ大使館より2012年国際勇気ある女性賞受賞)
トランスジェンダーです。27歳まで男性サラリーマン。性別をさまよって30歳から女性として暮らすようになりました。しかし、社会的変化が必要と考え議員になった」と自己紹介。
映画の中のローレルは、職場で自分のセクシャリティをカミングアウトできないでいた人。しかし、病になった後、(女性パートナーへの)遺族年金の申請を断られたことで、自分の本当言葉を語り始め、少しづつ理解を得て、社会制度そのものに変化を与えるということが描かれていました。私も選挙を戦って、親はどういう育て方をしたんだと言われて、泣きながら選挙を始めて、2ヶ月後には当選することができました。社会の壁というのを実感したので、社会制度を変えるため、戦う手段として政治家になり、奮闘するなかで「社会は変えられる」と実感しました。本作を2回観たんですが、すごく泣いたし疲れたのですが、心地いい疲れでした。

●日本アイ・ビー・エム潟\フトウェア事業本部部長 川田篤(日本でのダイバーシティ推進活動の先駆である企業。LGBTおよびアライによるボランタリーなネットワークのリード)
私自身はLGBTの中ではGAYですと挨拶。社内では50代になってからカミングアウトをしたのですが、そういうのは珍しいのか、こういうところにけっこう呼ばれます。私自身は去年の4月にカミングアウトしたのですが、LGBTの取り組みを社内で始めたのは2003年くらいだったので、もう14年くらい活動しています。自分にとってカミングアウトは、第2の成人式だったかなという気持ちがあります。初めて自分に向かい合えて、自分を受け入れて、本来の自分になった。それが50代だった。チャレンジはあったし、変わることもできた。55歳なので、社会の中で貢献できるのも時間が限られてきたので、いろいろ若い方にメッセージを発信していけたらなと思います。
映画を観た感想ですが、自分の生活にうつして観てしまいました。私は15歳年下のパートナーと暮らしているのですが、この主人公と同じで、多分私のほうが先に死ぬかなと思うのですが、そういう時に、今、住んでいる住まいを相手に残すことができるのかな。残念ながら世田谷区に住んでなくてパートナーシップは認められていない。いろいろ手続きすればできるのかもしれないですが、財産相続はできない。私が死んだらパートナーは住むところがなくなってしまうということが現実のものとして、映画の世界でまざまざとみせられました。すてきだなと思ったのは、人々を巻き込んで変えていく。誰かが声を上げないと世の中変わらない。どういうきっかけで声を上げるかというのはそれぞれだし、感じ方も様々だと思うけど、声を上げれば、動けば人に伝わる。それが共鳴して広がっていくっていうことだと思いました。一人でも多くの人にそのことを伝えていただければと思います。

●潟|ーラ人事部ダイバーシティー推進チーム課長 齋藤明子 2015年ダイバーシティ経営企業100選(経済産業省表彰)に選ばれる
今日はダイバーシティというテーマで話しあいをするということですね。今、日本では女性活躍推進法というのが施行されたこともあって、比較的日本ではLGBTの問題の前に女性の活躍をこれからどうあるんだということが多く議論されてきました。私のほうからは女性が働く上で、どういうリスクがあるのかということを話せたらと思います。
この映画を観た感想なんですが、ステイシーは自分の技術を売って、この整備工場でトップクラスの人と競うことで、それに勝って仕事を得ていったりとか、ローレルもなかなかキャリアを築けなくて、管理職になるにはなかなか難しいというシーンも出てきます。キャリアを築く難しさも描いていると思います。
ただ、これはいろいろな見方ができる作品だと思います。一人の人間が、仕事を得る、キャリア積む、パートナーと出会って恋をして結ばれて、家を持って、病にかかってという具合に、人生ドラマが凝縮された映画だなと思います。人それぞれな感じ方ができる映画だなと思いましたし、じわじわ涙が出る、このシーン理解できるというような映画でした。

●配給元 松竹 大森千秋 今回の映画の買い付けを担当
洋画の買い付けについてということですが、フィルムマーケットと言って、映画の見本市のようなものが世界のいろいろな都市で行われているのですが、私たちは年に3,4回ほど出かけて行って、洋画の情報を得たり、映画を日本で公開するための交渉をしたりなどの仕事をしています。この映画は2年前の今頃にアメリカのマーケットで紹介されました。主人公は同性愛のカップルということですが、純粋にラブストーリーに感動しました。人が人を思うまっすぐな気持ちみたいなところに感動し注目しました。ベルリン映画祭でも7,8分程度の抜き出し映像というのを買い付けチームで観まして、短いにも関わらず思わず泣いてしまうほど感動的な映像で、日本で公開したいねという話になったのですが、ただメンバーの中にこの作品のパッケージに嫌悪感を持つ女性がいまして、40代の女性だったのですが、まさに40代の働く女性をターゲットに観てほしいという思いがあったので、そういう女性がネガティブな反応をしめされるようであればということで一旦保留にして、社内に持ち帰り観ていただいただきました。同性愛について描かれた映画でも、男性同士ならいいけど女性同士だと自分に対してリアルすぎて拒否感を感じるという意見もあったのですが、私たちが心配したほどネガティブな反応はなく、ほとんどの意見はポジティブだったので、私たちとしては安心して、この映画の買い付けをすることにしました。
その後、去年のトロント映画祭でワールドプレミア上映されたのですが、そこで一般のお客様と一緒に観ました。一般のお客様たちが泣いている方も多く、拍手喝采で大絶賛だったので、こんな風に受け入れられて感動を伝えられる映画だったらと買い付けに至ったわけです。

司会 田中
普段、私たちはいろいろな映画を観ますが、普段、買い付けの裏事情というのはなかなか聞けないので、興味深く拝聴いたしました。

司会 松岡 
一部の否定的な意見はあると思うんですが、それでも公開を決めていただいて嬉しいなと思いました。

司会 田中
配給会社さんの中でもいろいろな意見があったりと、ダイバーシティをめぐる今の社会状況は、ある意味過渡期、新しい価値観が表れつつある中で古い価値観にしがみついている。古いものと新しい価値観が両方存在している中に生きているのかもしれませんね。そんな中で、法律とか政治制度というのは、だいぶ昔に作られてきたものだったりします。映画の中でもそのあたりが鍵になっていますね。
その後、この映画を元に、同性のパートナーに対する法的な話や、実際の行動などの話などがあり、日本での同性カップルに対する状況の説明、法律的な事情、今後の動向などの話が続き、自治体のパートナーシップについてのなどの話、ダイバーシティを勧める組織の状況、たどるべき道などの日本での変化について語られました。

その後、下記のような話で進められました。
大学生がほとんどの観客なので、社会に出てからの会社の中での価値観。人と人との関係。人間性の問題などの話から、社会の価値観、寛容性などの話が出ました。マジョリティが必ずしも正しいとは限らないけど、多数決で決められてしまうことなど。
世の中を変えていくのは我々自身であること。それぞれの場で、社会を変えていくのは、当時者だけでなく支援者が必要なこと。寄り添ったり、助け合ったりしないと変わっていかない。
多様性を享受できる人間でないとやっていけない時代になっていく。
いろいろな人生経験と創造性を持った人間が、社会の中で働くということが必要になってくる。自分らしく働き、活躍できる社会の実現のために、そんな社会の実現のために、皆さん変えていきましょう。
当事者が声を上げることでしか、世の中は変わっていかない。
現代において、多様性とか想像力がより重要であると考えると、この映画によって考えるきっかけになっていただければ嬉しいです。ただ、今回のアメリカの選挙の結果を考えると、世界では進歩しているようでいて、一方では後退しているような現状も見受けられるので、この時代だからこそ、この映画を観て理解を広げていってほしいというというようにまとめていました。
いろいろな違いが世界に満ちあふれていて、この作品の中でもセクシャリティの違い以外にも、いろいろな違いを抱えた人たちが生きているということが、この映画の中で見ることができます。ジェンダー、障害、病気、世代など、いろいろな違いの先を考えなくてはいけない。その中でそれを表す時代のキャッチフレーズというかキーワードの一つがダイバシティなのかなと思いました。
この作品、実話に基づいたものですが、どういう社会状況でも変化は起こりうるという事例を見せてくれる作品だと思います。ダイバーシティについて、幅広く考えていきましょう。

『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』
11月26日より新宿ピカデリーほか全国順次公開

【11月16日 国際寛容デーとは】
「国際寛容デー」は1995年にユネスコ総会で「寛容原則宣言」と「国連寛容年のためのフォローアップ計画」が採択されたことに由来している。1996年に国連総会で制定された。
−2013年 潘基文(パン・ギムン)事務総長メッセージより抜粋−
『…寛容は受動的なものではありません。特に意見の違いがある場合には、相互の理解と尊重に基づき手を差し伸べるという能動的な選択が必要です。寛容とは、私たちの多様性が強みであり、すべての社会にとって創造性と再生の源泉であるという認識に他なりません。』(国連広報センター公式サイトより)

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公式HP:http://handsoflove.jp/

ダイバーシティ=多様性の尊重とのことですが、私自身はこの言葉になじめない。英語でなく日本語で表してくれないかなと思ってしまいました。(暁)








posted by akemi at 07:06| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする