2017年01月30日

『ラ・ラ・ランド』来日記者会見 デイミアン・チャゼル監督と主演ライアン・ゴズリング 二人の絶妙なトークに会場が湧きました (咲) 

女優をめざし、映画スタジオのカフェで働くミアと、いつか自分の店を持って、好きなだけ演奏したいと願っている売れないジャズピアニストのセブ。出会いのきっかけは最悪だったけど、いつしか恋に落ちる二人・・・

至福のミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』が、2月24日(金)より日本全国で公開されるのを前に、デイミアン・チャゼル監督と主演のライアン・ゴズリングが来日。1月27日(金)、ザ・リッツ・カールトン東京で開かれた記者会見に参加してきました。米アカデミー賞過去史上最多14ノミネートが発表されたばかりとあって、大勢の取材陣が詰めかけました。

◆挨拶 〜愛を込めて作った映画。皆が認められて嬉しい〜

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監督:初めて来日しました。ライアンは2度目。この国で映画を観ていただけることを嬉しく思っています。映画に愛を込めて作りました。

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ライアン:来日できて嬉しい。日本の方はロマンチックでミュージカルが好きと聞いています。楽しんで観ていただければと思います。

司会:アカデミー賞史上最多14ノミネートを果たしたお気持ちは?

監督:まだショックが抜けていません。ほんとに光栄です。発表された時、ライアンと同じホテルにいて、シャンパンで祝いました。心を込めて、チーム一つになって、多くの人が限界を突破して作った映画です。大勢が認められて嬉しいです。

ライアン:映画を作ったこと自体が賞に値するものだと思います。観客の反応も良くて、それだけで嬉しい。映画はチームで作るもの。一人二人でなく、大勢が認められて、感慨深いものがあります。

◆会場との質疑応答

トップに立った外国人男性の記者の方から英語で「アカデミー賞最多ノミネートおめでとうございます」と言われ、「アリガトウ」と、日本語で答える監督。
「素晴らしい日本語!」と記者。

*現代の人にも共感してもらえる映画を目指した

― 映画を作るにあたって、どのようにヴィジョンを確立させましたか? 難しかったことは?

監督:長いプロセスでした。鍵になった瞬間は、ライアンと会った時、「ミュージカルが好き」と言ってくれたことです。
3か月リハーサルしながら、同じ場所で映画のセットやコスチュームなどの準備もして、まさに同じ場所で築き上げていきました。

ライアン:一番話し合ったのは、この作品をノスタルジックなものにしないことでした。現代の人に共感してもらえるものにしたい。でも、ダンスで空を舞いあがるような空想の場面も入れて、どう組み合わせるか考えました。

*監督の発言の黒幕はライアン!?
― ライアンさんのこれまでの役は、ダークなサイドを描いたものが多かったです。監督は今回のセバスチャン役にライアンのどんなところを見出したのでしょうか?

監督:ライアンは何でも出来る多様性のある俳優。確かにダークサイドな役も多いけれど、愛に溢れた役もしていて、映画の知識も豊富で、映画に深い愛情を持っています。

― ライアンさん、今の言葉を受けていかがですか?

ライアン:今の言葉の原稿は僕が書いたので、監督はそれを言っただけです。もっと情熱的に言って欲しかった! (笑)

*映画館で大勢で『ラ・ラ・ランド』を共有してほしい
― 最近はオリジナルでない作品がヒットすることは少ないですが、なぜだと思いますか? 『ラ・ラ・ランド』のような映画に癒しを求めているのでしょうか?

監督:ミュージカルにしては、ほかにはない楽しさや昂揚感があると思います。現実的なストーリーも必要です。叶う夢もあれば、叶わない夢もあります。ファンタスティックな部分とリアルな部分の組み合わせで、両方を観客は楽しんでいただいたのではと思います。

ライアン:最初から話し合っていたのは、映画館で大勢の人と一緒に共有するものにしたいということでした。スマホで観るものじゃない。大勢の人と一緒に観て、シェアすることを体験するのが素晴らしいなと。

*『オズの魔法使い』と同じスタジオで収録
― 監督は愛を込めて作ったと何度もおっしゃっています。映画好き、ミュージカル好きは、観終わってからも色々とシェアして話し合えます。ここは気が付いてないだろうという秘密の部分があれば教えてください。
また、この盛り上がりをどのように思っていますか?

監督:無意識にいろんな映画へのオマージュが入っています。古い映画、新しい映画、いろいろ入っています。昨日、日本の方から「鈴木清順監督の『トウキョウドリフターズ(東京流れ者)』の要素が入っているのでは?」と言われました。もしかして、無意識に入っていたかなと。アメリカでは誰にも言われませんでしたが。
ライアンが思い出させてくれたのですが、レコーディングスタジオが『オズの魔法使い』などの収録をしたところでした。

ライアン:僕が教えた話なのに・・・ 一番いい話を取られちゃった!

これにて質疑応答の時間も終わり、フォトセッション
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なにやら監督に耳打ちするライアン。
こうやって、ライアンが監督に色々知恵を授けていたのですね。

そして、大ヒットを祈願して鏡開きが行われました。
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「お酒のいい匂いがするね」「飲まないとね」と二人。

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最後に、来日できたことへの謝辞を述べ、「日本の観客の皆さん、『ラ・ラ・ランド』を楽しんでください」と締め括りました。

*****

☆取材を終えて
「叶う夢もあれば、叶わない夢もある!」という監督の言葉が印象に残りました。それが、『ラ・ラ・ランド』をリアルにしている部分でもあるのですが、結果はともあれ、夢に向かって突き進むことの大切さを教えられたような気がします。(咲)

『ラ・ラ・ランド』   原題:LA LA LAND
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(C) 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
監督・脚本:デイミアン・チャゼル (『セッション』)
出演:ライアン・ゴズリング(『ドライヴ』)、エマ・ストーン(『バードマン』)、J.K.シモンズ(『セッション』)
配給:ギャガ/ポニーキャニオン
公式サイト:http://gaga.ne.jp/lalaland/
★2017年2月24日 (金) TOHOシネマズ みゆき座ほか全国ロードショー!

posted by sakiko at 09:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 取材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月24日

『ブラインド・マッサージ』公開初日イベント!! (千)

1月14日、ロウ・イエ監督の劇場公開新作『ブラインド・マッサージ』上映後、監督の大ファンを公言しているサニーデイ・サービスのvo.曽我部恵一さんのトークが新宿Ksシネマにて開催されました。会場はほぼ満席!! そのレポートです。

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司会:最初にこの映画を観たときの感想から…

曽我部 「ロウ・イエ監督の作品はいつもグーッときて、言葉にならないというか… 何日かして咀嚼して、感情が整理されていくとい うような…。何か具体的なものを求めている作品ではなくて、言葉や形にならないものをなんとかつかみに行っている、というところがあると思うんですね」

司会:ツイッターで、夜明けに泣いたと…

曽我部 「泣きましたねー。最初はPCで観たんですが、4時半ぐらいに画面に向かって一人で泣きました(笑)。ロウ・イエ監督をずっと観させていただいてますが、今回、大傑作だなーと」

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司会:ロウ・イエ監督が好きになったきっかけは…?

曽我部 「最初『天安門の恋人たち』を観て… あー、自分も音楽やってて、こういう世界を描きたいんだよなー、と。こういう世界を描いてくださる人がいるんだと思って、大ファンになりました」

司会:当時、映画館でご覧になったんですか?

曽我部 「そうです。それから『スプリング・フィーバー』もすごく感銘を受けて」

司会:どうしても毎回訊いてしまうんですが、ご存知の方もいるかもしれませんが、曽我部さんの名曲『春の嵐』は『スプリング・フィーバー』をご覧になった時に…

曽我部 「そうです。感銘を受けて、渋谷のシネマライズを… もうなくなってしまいましたが…出てすぐに、これは歌にしたいなーと思って。自分の中から何か歌が出てくるような気がしたから、坂を下りた中華料理屋さんに入ってノートに書いて… その場でできたんです」

司会:今でもライブとかで…

曽我部 「歌います。好きな曲です。ほんとに、ロウ・イエ監督の影響でつくった曲です。今回もそうですが、音楽がいつもすばらし いじゃないですか。前作も最後の曲はすごいいい曲だったし、監督にお会いしたときに、どこで見つけてくるんですか?って話をしたんです。一般的にポップで 人気があるっていう曲よりは、マイナーな曲を見つけてくるのが上手いんですね」

司会:今回も劇中歌はヨハン・ヨハンソンっていうわりと映画音楽をつくっている音楽家なんですけども、ラストの曲は…

曽我部 「歌がある曲ですね。歌がいいですねー。あれは、歌手は…?」

司会:もともと向こうにある曲で、歌手はヤオ・シーサンっていう中国でもかなりアンダーグラウンドな… たぶんまたロウ・イエ監督が見つけて来て、はめ込んでいる…

曽我部 「なんかあの曲からつくったんじゃないかって思うぐらいテーマにぴったりで」

司会:前回の『二重生活』のエンディング曲も…

曽我部 「いい曲でしたねー」

司会:映画を体現する曲を選ぶのが上手いのかなーって

曽我部 「日本だと… すっごい良い映画だったのに… あんまり関係のないJポップとか流れるじゃないですか。歌がある曲が最後に流れるって、難しいことではあるけれども、すごい良いことだと思うんですね。ロウ・イエ監督の作品はいつも、この曲で終わらないと困るよなっていう歌がちゃんと流れてくれて、うれしいですよね」

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司会:この映画の中で特に印象的なシーンは…?

曽我部 「パッと思い浮かぶのは、雨のマッサージ店で、外側の風景が流れるようなシーンがあって… 静かで綺麗なシーンだなーと。ネオンサインの色も綺麗で…」

司会:ファンの方はわかると思うんですが、ロウ・イエ監督は雨が好きで多用するんですが… 曽我部さんは雨が好きですか?

曽我部 「あんまり好きじゃない(笑)。実際は天気が良いのが好きですが…前作も雨の中のシーンが良かったし、今回もやっぱりそうだなーって」

司会:なぜ雨を多用するのか監督に訊いたことがあるんですが、その時は、人間の表情がより人間らしくなったりするし、いろんなミラクルが起こったりするからと。川もそうなんですが、ロウ・イエ監督は水を多用しますね

曽我部 「撮影はたいへんでしょうね。雨なんだから」

司会:そういうほんのちょっとの間に、何かミラクルのようなことが起こるのが僕は好きだって、来日の時におっしゃっていました

曽我部 「なるほど…。今回の映画はほんとに最高傑作と言っても過言じゃないような作品と思うんですが… でも、今まででいちばん 重いというか… ずっと続く盲人たちの日々がすごくずっしりと自分に覆いかぶさってくるというか…ここまでしないと最後のあのシーンの美しさに辿り着けない のかと思うと、ホントに恐れ入りますって感じで、凄いなって思いますねー。つらいような痛いようなシーンも多かったんですけれども、やっぱりそういうもの を積み重ねて行って、ようやく最後に何か辿り着く場所みたいなものがあるって気がしました。ほんとに、負けないようにものづくりしないとなーって、ロウ・ イエ監督の作品を観るといつも思いますね。肝に銘じます」

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司会:ロウ・イエ監督はこれまで一貫して愛というテーマを撮り続けていると思うんですが、曽我部さんも愛をテーマに90年代ぐ らいからずっと歌い続けていて、映画と音楽と違う世界ですが、何か近いものを感じるんですね。愛と言っても家族の愛、恋人の愛、いろんな愛があると思うん ですが…不確かで形のない、そういう愛について、曽我部さんはどういう思いを…?

曽我部 「あのー、愛をテーマに活動しています、みたいなことは監督もまずないでしょうし…でも、愛がテーマに結果としてなっ ちゃうんですよね。やっぱり共通して、何か欲しがっている… 心のやすらぎとか、あたたかさとか、自分に必要なもの、欠けているものを探して生きていると思 うんだけど… それを愛という言葉にしてるだけなんだと思うんですけど。やっぱり監督も、何か捕まえようと映画の中でしてるし、自分は歌でそういうものが ちょっと触れたらいいなーと思うんですけど」

司会:深いですよねー

曽我部 「ですかねー。でもどんな歌でもラブソングだと思うし、映画もそういうものだと僕は思います」

(敬称・略)

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☆編集部
曽我部さんの爽やかな音楽とは対極に位置するようなロウ・イエ監督の作品だけれども… とても影響を受けているとおっしゃる…。ただ共通するのは、みんな根底に愛が流れてる… とても深いトークで、終わったあと色々と考え込んでしまいました。このあと楽屋にて少しインタビューもさせていただきました。その模様はシネジャ本誌最新99号に掲載いたしますので(2月末発行予定です。) お楽しみに!!! (千) 
  作品紹介はコチラ

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取材協力 せこ三平


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2017年01月18日

熱気に溢れるイスラーム映画祭2 いよいよ20日まで! レバノン映画『私たちはどこに行くの?』インド映画『ミスター&ミセス・アイヤル』を是非! (咲)

待ちに待った「イスラーム映画祭2」
1月14日(土)に始まったと思ったら、あっという間に、もうあと2日で東京は終わりです。
21日からは名古屋で〜! 3月25日〜31日には神戸・元町映画館で開催されます。
でも、まだ、東京でも7作品観るチャンスがあります!
ほんとに、どの作品もお薦めです。
(って、『蝶と花』は、20日に観る予定なのですが。藤本さんの選んだ作品に間違いはないです♪)
ぜひ、お出かけください!

19日(木)
1時『Mr. & Mrs.アイヤル』(インド)
4時 『泥の鳥』(バングラデシュ)
6時半『バーバ・アジーズ』(チュニジア他)
★上映後、写真家 常見藤代さんのトーク「女ひとり、イスラム旅」
シリアとイランを中心にお話されるそうです。

20日(金)
1時 『蝶と花』 (タイ)
3時半『マリアの息子』(イラン)
5時10分 『敷物と掛布』(エジプト)
7時5分 『私たちはどこに行くの?』(レバノン)

http://islamicff.com/

ちょっとだけ見所を!

オープニングとクロージングを飾るレバノン映画
『私たちはどこに行くの?』

レバノンの女性監督ナディーン・ラバキの2011年の作品。
『キャラメル』は都会の美容室が舞台でしたが、本作はキリスト教徒とムスリムが半々の小さな村が舞台。

初日14日、立ち見も売り切れの超満員の客席で拝見。
18日 14:40の回も、平日にもかかわらず満席だったそうです。
クロージングのチケット確保、どうぞお早目に!

さて、映画です。
小さな教会とモスクが仲良く並ぶ村。
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黒衣の女たちが、写真や花を手に向かう先は墓地。
うなだれる女性たち。
ミュージカルのような印象的なシーン。
もう、こんな悲しみは避けたいという思いがずっしり。

村の真ん中の電波が届く場所に集まり、テレビを観る村人たち。
映し出される肌を露出した女性や、キスシーンに、イスラーム教徒の女性は顔をしかめます。
男性は内心にんまりしているけど、チャンネルをあわててニュース変えます。
宗教間の争いが報じられていて、ニュースが聴こえないようにと、あれこれ音を出したりして大あらわ。

ある日、キリスト教徒の青年が、紛争地域を通って帰宅途中に、ムスリムに撃たれてしまう。
男たちに知られると、宗教間の対立がまた起こってしまうと、母親は息子を隠して、おたふく風邪だからと、人に会わせない。
「うちの息子と同じ時におたふく風邪に罹ったわよ」という女性。
男どもに争いを起こさせまいと、キリスト教徒とイスラーム教徒の女性たちが結託して、行動を起こす。これはもう、あっぱれ! ぜひ映画をご覧になって確認を!

◆『Mr. & Mrs.アイヤル』 2002年/インド
赤ちゃんを連れ、山奥の実家を訪れたタミルのバラモン階級の女性ミセス・アイヤル。
山道をバスでコルカタに帰るとき、バスセンターで会った知り合いから、やはりコルカタに向かうベンガル人でイスラーム教徒の写真家の男性ラジャを何かあれば頼るようにと紹介される。
道半ば、紛争に巻き込まれ、同乗していたイスラーム教徒の老夫婦が殺されてしまう。
ミセス・アイヤルは自分の夫だとして、ムスリムであることを隠して窮地を救う。
外出禁止令の間、共に行動するうちに、二人の間にほのかな感情が芽生える・・・

2003年のアジアフォーカス・福岡国際映画祭で観ているのですが、年月を経ても、断片をあちこち覚えていたとても印象深い作品。
ほんとにお奨めです。

名古屋のミッキーさんの日記もどうぞ!
http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/article/445964831.html
posted by sakiko at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月08日

映画初め『この世界の片隅に』と『こころに剣士を』  庶民を巻き込む戦争に涙 (咲)

新年あけましておめでとうございます。
遅ればせながら、今年もどうぞよろしくお願いします。
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お天気に恵まれたお正月でしたね。
今年が、このお正月の晴れ渡った青空のように、すっきり明るい一年でありますように!
(日記を書いている今日は曇り空!)

さて、今年の映画初めは5日でした。
年末に満席で涙を飲んだ『この世界の片隅に』を4日に観ようと思って、3日に予約しようと新宿ピカデリーのサイトをみたら、もう前のほうしか空いてない!!  5日、11時5分の回で、無事、後寄りの片隅の席を確保。(隅っこじゃないと落ち着かないのです)

やっと観た『この世界の片隅に』。原爆が落とされる前の広島の街並みに、胸が熱くなります。
戦況が悪化して庶民の生活が変わっていく様や、軍港のあった呉のほうが、広島より先に空襲で焼け野原になったことなどがよくわかりました。助け合いながら、なんとか生きていこうとする人々の姿に、またじ〜んとしてしまいました。
両親や祖父母の世代が経験した戦争の時代を、私たちはこうした形で追体験し、今も世界の各地で戦渦に苦しむ人たちがいることを忘れてはならないと思いました。
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映画を観終わって、浅草へ。
時折見かける着物姿は、ほとんどが外人さん。
ここにいる人たちは、幸せだなぁ〜と、青空を見上げながらつくづく。

サントリー美術館で父と合流。「小田野直武と秋田蘭画」を鑑賞。
予備知識なく行ったのですが、小田野直武(1749〜1780)が角館出身と知って、ぐっと親近感がわきました。20代の頃から、何度も通った角館ですが、秋田蘭画という西洋と東洋の美を融合させた画風が育ったことを知りませんでした。
小田野直武は、平賀源内が鉱山調査で秋田藩を訪れたのを機に江戸へ。解体新書の挿絵を担当しています。32歳の若さで亡くなりましたが、その画風は、秋田藩主や角館城代の人たちにも影響を与えたとのこと。

ゆっくり展示を観て、5時15分にGAGAの試写室へ。
6時からの『ラ・ラ・ランド』、本年度アカデミー賞大本命とあって、早めに行ったつもりだったのですが、遅かった!  満席で入れず、せっかく今日は夜遅くなってもいいのに・・・と思い巡らせ、ヒューマントラスト有楽町に『こころに剣士を』を観にいくことに。
これも早く観たかった映画です。
フィンランド・エストニア・ドイツ合作。『ヤコブへの手紙』のクラウス・ハロ監督作品。
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1950年代初頭、ソ連占領下のエストニア。元フェンシング選手のエンデルは、ドイツに占領されていた第2次世界大戦中、ドイツ軍に属していたことから、ソ連の秘密警察に追われる身に。田舎町ハープサルの小学校で子どもたちにフェンシングを教える仕事を得ますガ、実は子どもは苦手。それでもフェンシングが上達してきた子どもたちに、レニングラードでの全国大会に出たいとせがまれ、身の危険を覚悟で出場を決意します。
この子どもたちもまた、スターリンの粛清で父親不在の暮らしを強いられているという背景。

映画初めの5日に観た2本は、いずれも子どもまでもが戦争に翻弄される物語でした。
平穏に暮らしていることを感謝しつつ、この世から戦争がなくなることを願うばかりです。
posted by sakiko at 18:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする