2017年04月30日

『ローマ法王になる日まで』はアルゼンチンの軍事独裁政権の過酷な時代を描いた映画。ルケッティ監督にお会いしました!(咲) 

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6月3日に公開される『ローマ法王になる日まで』は、現ローマ法王フランシスコの半生を描いた映画。
予備知識なく試写を拝見。2013年3月、第266代ローマ法王に就任したホルヘ・マリオ・ベルグリオは、イタリア移民2世のアルゼンチン人。266代にして、史上初のアメリカ大陸出身のローマ法王!
宗教的な物語かと思ったら、1970年〜80年代のアルゼンチンの独裁政権時代を中心に描いていて、過酷な時代を経てきたことが、法王フランシスコの弱者への温かい眼差しを作ったことをずっしり感じさせてくれるものでした。
公開を前にダニエーレ・ルケッティ監督が来日されるとの案内をいただき、なぜ独裁政権時代を重点に置いた映画を作られたのかをお伺いしたくて、お会いしてきました。
プロデューサーのヴァルセッキ氏から話を持ち込まれ、自分自身若い頃、政治的に熱心に活動していたことがあって、アルゼンチンの独裁政治について語れることに興味を持ったそうです。監督はカトリック教徒でなく、そうでない人間も感銘を受ける物語だと思ったことが引き受ける決め手だったとのこと。まさに、そこに私も惹かれました。
インタビューの詳細は、後日、お届けします。

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会見2つ:ジョン・ウー監督、セルゲイ・ポルーニン

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4月26日、配給会社GAGA(ギャガ)の2017〜2018年のラインナップ発表に行ってきました。
発表された国内外の31作品はいろいろなジャンルにわたり、公開が楽しみです。
ゲストはジョン・ウー監督。福山雅治とチャン・ハンユーが主演の『追捕 MANHUNT(原題)』は、西村寿行原作「君よ憤怒の河を渉れ」を再度映画化したもの。1976年高倉健主演の第1作は中国で大ヒットしています。
この前東京国際映画祭のイベントで講演を行ったウー監督が、この作品に言及していました。全編日本でロケ、すでにクランクアップして今はポストプロダクション中。2018年に公開予定です。キャスティングやロケ中のエピソードなど、熱く語られました。

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青山の会場から渋谷に移動し、今度はドキュメンタリー『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』(7月15日公開)のセルゲイ・ポルーニンの記者会見へ。
19歳で英ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルに昇りつめながら、後に電撃退団。深い悩みを抱えてダンスと決別するつもりで踊った映像「Take Me To Church」(歌:ホージア)は、1900万回も再生されました。それがやめるつもりだった彼を再起へと導いたのは、ほんとにドラマチックです。
ドキュメンタリーは少年の頃の貴重なホームビデオから、舞台映像、「Take Me To Church」MVの撮影、家族との再会のようすなどが盛り込まれています。目の前のハンサムな青年はとてもシャイで傷つきやすそうで、身体中にあるタトゥーは彼の必須アイテム・防具の一つでは、と思えました。
この翌日、27日には東京藝術大学の奏楽堂(パイプオルガンを備えたコンサートホール)でドキュメンタリーの特別上映とともに「Take Me To Church」のパフォーマンスとトークが行われました。
これも詳しくは後日本誌にて。(白)
posted by shiraishi at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 取材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする