2018年05月30日

劇場で『のみとり侍』

試写に行けなかった(試写状が来なかった&見逃した)作品を(なるべくいろいろな劇場で)平日に観に行ってます。

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(C)2018「のみとり侍」製作委員会

『のみとり侍』(鶴橋康夫監督)
長岡藩士だった小林寛之進(阿部寛)は藩主の逆鱗に触れ、「猫ののみとりをして暮らせ!」と言われてしまう。貧乏長屋に引越し、のみとり元締めの甚兵衛(風間杜夫)お鈴(大竹しのぶ)夫婦に「こんな仕事につくお侍は仇討ちに違いない」と誤解されるが、訂正しそびれてしまう。猫の蚤とりとは表向き。実は一人寝をかこつ女性相手の売春であった。ともかくも初仕事に出かけ、囲われ者のおみね(寺島しのぶ)に声をかけられる。見るとおみねは亡き妻にそっくりだった。
寛之進はおみねに「下手くそ!」と罵られ、すっかり落ち込んでいたところ、清兵衛(豊川悦司)という伊達者に出会う。焼き餅やきの妻おちえ(前田敦子)から浮気封じの粉をつけられている清兵衛。寛之進は粉を入手しておちえの目をごまかす手伝いをするかわり、床上手になるため清兵衛を手本にあれこれ学んでいく。

『テルマエ・ロマエ』(2012)(2014)2本でも、阿部さんってなんでもやってくれるなぁと感心していましたが、こちらでも褌一丁で大まじめに笑わせてくれます。印象に残りやすい俳優さんなので、しょっちゅう観ている気がしますが、昨年の出演作は3本。今年はすでに4本公開済み。
本作では、お家騒動もからめているので阿部さんがみごとな立ち回りも見せてくれます。ベテラン助演陣がさらに盛り上げてすこしも退屈しない作品でした。若い浪人役の斎藤匠さんは、食べるにもこと欠いているこちらでは色気封印、豊川悦司さんは全開です。
タイのプラッチャヤー・ピンゲーオ監督作品『チョコレート・ファイター』(2008)で、監督と阿部さんの合同インタビューのときに、ピンゲーオ監督が「阿部さんを裸にしてしまって(ベッドシーンがある)日本のファンに叱られそう」と言っていました。阿部さん本人は「前貼りは、前にもしたことありますよ」とサバサバ。2人並んだ写真を撮るとき、ずいぶん身長差があったので(阿部さん189cm!)、綺麗にフレームにおさめようと(梅)さんが苦労していたのを思い出しました。(白)
posted by shiraishi at 09:20| Comment(0) | 映画鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする