2018年08月26日

『カメラを止めるな!』上田慎一郎監督 SKIPシティでの仲睦まじいご夫婦の姿を思い出す (咲)

21日の火曜日、渋谷でちょうど時間が空いたので、これは観に行くしかない!と、やっと『カメラを止めるな!』を観てきました。全国190館以上に広がったとはいえ、この日までユーロライブでもやっていたので、あえてユーロライブで拝見。もしかして、「映写係」をしているイスラーム映画祭主宰の藤本さんに会えるかなと思った次第。(はい、お会いできました!)

火曜日はサービスデーで、誰でも1200円。(シニア料金で他で観たほうが安い!)
そのせいか、観客のほとんどが若い人。9割方埋まってました。

何が、また観なければ!・・・というほど観客を魅了させるのか?
固唾を飲んで画面を観守り、最初は???と思っていたのですが、途中から、あ〜これはまた観なければ!と。
「生き返り割り」(リピーター割り)が適用される劇場があるのも納得。

この日は、生き返りの方が少なかったのか、前半で笑い声は出ませんでした。ほんと、もう一度観たら、初めて観たときにはなんでもなかったのに、思わず笑ってしまいそうな場面多々。構成の上手さに唸ります。
それに、ゾンビ映画かと思ったら、そうでもない。
家族のこと、映画製作のこと、いろんな要素が詰まった映画でした。

大ヒットで盗作疑惑まで出てきましたが、エンドロールに「原案」としてちゃんと記載されていました。原案の当事者の方と、ちゃんとしたやりとりがあったか・・・が問題になっているのだと思います。

テレビに登場することも多くなった上田慎一郎監督。
あ、このお顔、見覚えある! 
「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016」のクロージング・セレモニーで印象的だった方でした。

スタッフ日記 2016年7月29日付
今年も熱かったSKIPシティ国際Dシネマ映画祭  (咲)
http://cinemajournal.seesaa.net/article/440536294.html
に書いているのですが、関連部分を、こちらに挙げておきます。

7月24 日(日)、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016のクロージング・セレモニー。
アニメーション部門、短編部門、長編部門の順で、各賞が発表され表彰式が行われました。
(中略)
こぼれ話を少々。

アニメーション部門 最優秀作品賞『こんぷれっくす×コンプレックス』のふくだみゆき監督と、短編部門で奨励賞を受賞した『テイク8』の上田慎一郎監督はご夫婦。
上田監督が、「妻がアニメのグランプリを取ったので、自分も何か貰わないと帰った時の酒の味が違うので助かった」と語り、会場の笑いを誘いました。
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集合写真を撮る際にも、並んで座って仲睦まじいところをみせてくださいました。

****
今や、大ヒットで奥さまにおおいばりで、美味しいお酒を飲んでいることでしょう。
ちなみに、仕事に熱中すると食べることを忘れてしまうのだそうです。奥様から、「プレゼントは是非、すぐに食べられるものを!」との言葉があったとか。
この話を教えてくれた(白)さんによる初日舞台挨拶の様子はこちらで!
映画をご覧になった方は、今すぐお読みください。
そうでない方は、映画をご覧になってからどうぞ!

『カメラを止めるな!』初日舞台挨拶@新宿 K's シネマ
http://cineja-film-report.seesaa.net/article/460166103.html

posted by sakiko at 13:01| Comment(1) | 映画雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

オペラをスクリーンで(白)

METライブビューイング アンコール上映2018
宮尾俊太郎《ロメオとジュリエット》トークイベント

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25日14時からのトークイベント取材に行ってきました。
Kカンパニーのプリンシパルの宮尾さん、シュッとして動きも立ち姿も綺麗。かっこよかったですよ!
朝岡聡アナの軽妙な司会で、オペラを見ての感想やご自身がバレエで踊るときのお話など短い中でたくさん話してくださいました。
こちらもまとめて掲載しますので、ちょっとお待ち下さい。
まとめました。記事はこちら

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敷居が高そうでなかなか見られなかったオペラ、この後東劇のスクリーンで観ました。ミュージカルと違うのは全部のセリフが歌なことだけ?というくらい、みなさんが動く動く。舞台装置も衣装も凝っていて、見所満載でした。お休み時間をはさんで3時間半余り、ライブビューイングならではの表情のアップ、様々に変わるアングルの映像を楽しみました。幕間の舞台裏のようすや出演者、指揮者へのインタビューも楽しいです。
グノー《ロメオとジュリエット》
上映時間:3時間28分
指揮:プラシド・ドミンゴ
演出:ギイ・ヨーステン
出演:アンナ・ネトレプコ、ロベルト・アラーニャ
MET上演日:2007年12月15日
配給:松竹 (c)松竹

まだまだ、アンコール上映は続いています。
下記のスケジュールをお確かめのうえ、ライブビューイングでオペラ初体験はいかがでしょうか?
もちろん前から大好き!と言う方もお見逃しなく。(白)
METライブビューイング アンコール上映2018
東劇アンコール上映はこちら
関西(神戸・大阪)アンコール上映はこちら
名古屋アンコール上映はこちら
配給:松竹 (c)松竹
posted by shiraishi at 10:29| Comment(0) | 取材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月20日

8月19日は横浜へ(白)

「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018 in 横浜」の最終日。本祭は毎年6月青山で開催されます。今回はその中から厳選された戦争に関する作品、キッズ向け作品、受賞した作品を3日間ジャンル別に見られたのですが、惜しいかな一日しか参加できませんでした。

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会場の横浜美術館ではちょうどモネ展が開催中。たくさんの人で賑わっていました。
私もそのうちの1人、代表作品の「睡蓮」は小ぶりなものでしたが、ほかに田園風景や橋を描いた作品も並んでいます。常設展のコレクションの中に写真家のアンリ・ブレッソンの作品もありました。横浜ならではの外国人が日本の風物を描いたもの、郷土の日本の画家や陶芸家の作品もあって、私にはそちらが面白かったです。五姓田 義松(ごせだ よしまつ)さんの風景画と肖像画が良かった!!

午後から2つのプログラム、3つ目はダンスをテーマにしたショートフィルムとトークショー。主催の別所哲也さんと森崎ウィンくんが登壇。
前日ミャンマーの観光大使に任命されたウィンくんはミャンマーから戻ったばかり。20日は28歳の誕生日です。
映画の話から手相の話まで。なんと2人とも左手にますかけ線(感情線と頭脳線が繋がって掌をまっすぐ横切る)が出ていました。お2人すっかり盛り上がって楽しいトークになりました。トーク内容はまとめてからアップしますので、少しお待ち下さい。
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ウィンくんのインスタではもっとはっきりわかります。

ショートショート フィルムはその名の通り、短い中にぎゅっとエッセンスが詰め込まれています。
「忙しい」が口癖の方にも、今やオンラインという強い味方が。劇場での鑑賞とは違ってきますが、「ブリリア ショートショートシアターオンライン」でも気軽に見られます。こちらもぜひチェックしてみてくださいね。

★トークショー記事まとめました。こちらです。
posted by shiraishi at 09:52| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月19日

『空飛ぶタイヤ』に、立入検査された日を思い出す (咲)

夏コミケの時に、ミッキーさんとあれこれ映画の話をしている中で、『空飛ぶタイヤ』がタイトルからイメージするのと違って、硬派な社会派ドラマだと知りました。(白)さんやミッキーさんの作品紹介を読んで、なんとなくそうかな〜と思いつつ、見逃していた作品。
6月15日公開でしたが、丸の内ピカデリーでまだ上映しているのがわかって、観に行くことに。 
都内に出るのに、映画1本ではもったいないので、時間や場所の合う試写を探して、日比谷の東宝本社で『ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間』を拝見。
「ちいさな英雄」をテーマにした短編アニメ3本立てで、大人にも楽しめる作品でした。声の出演が、尾野真千子さんや、オダギリジョーさんと豪華。8月24日から公開。夏休みの終わりに、ぜひ親子でどうぞ!
http://cinemajournal-review.seesaa.net/article/461171821.html

2時前に終わって、3時45分からの『空飛ぶタイヤ』まで時間があるので、さぁ〜ゆっくりランチ・・・と、ミッドタウン日比谷に行ってみたら、人、人、人・・・
平日なのに何故?と思ったら、この日は8月14日。お盆休みの真っ只中でした。
新しいスポットだから、見物客も多いのですね。

さて、『空飛ぶタイヤ』。 公開から2ヶ月経ってますが、そこそこの入り。
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(C)2018「空飛ぶタイヤ」製作委員会

よく晴れた日の午後、運送会社のトラックのタイヤが突然はずれて飛んで、子供連れの母親が亡くなってしまいます。整備不良の容疑をかけられた運送会社の若き赤松社長(長瀬智也)は、同様の事故があったことを耳にし構造欠陥では?と、自ら調べ始めます。
トラックのメーカーであるホープ自動車のカスタマー戦略課・沢田課長(ディーン・フジオカ)は居留守を使ってなかなか会おうとしませんが、そのうち、同僚などの言葉から、会社ぐるみで欠陥を隠していることを知り内部告発します。
熱血社長の長瀬智也さん、いかにもエリート会社員のディーン・フジオカさんの二人はもちろん、出演者の俳優さん皆それぞれにご自分の役を体現していて、見ごたえのある映画でした。
(白)さんとミッキーさんの作品紹介と感想もどうぞお読みください。

『空飛ぶタイヤ』作品紹介 (白)
http://cinemajournal-review.seesaa.net/article/460017810.html

ミッキーの毎日・映画三昧
http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/article/459866916.html

ところで、映画の中で、まざまざと会社に勤めていた時代を思い出した場面が一つ。
それは、欠陥隠しの内部告発を受けて、立入検査が入るところ。

ある日、タイプを打っていたら、どやどやと5〜6人の男性が受付も通さずに入ってきて、「〇〇部長をお願いします」と、身分証明書を見せながら言うのです。失礼な人たちだなと思ったら、某役所の方たちでした。
「はい、そこから動かないで!」と、映画そっくりの場面が繰り広げられたのでした。
ある疑惑があっての立入検査だったと後から知りました。後処理が大変だったのを思い出します。
今では、それも同僚と集まると結構楽しい語り草。私は下っ端だから関係ないけど、私の机の中の私物まで一つ一つチェックされました。案外、手掛かりになるメモがあったりして??




posted by sakiko at 21:00| Comment(0) | 映画雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月13日

偶然にも

映画の原作本を読んでいました。
「こんな夜更けにバナナかよ  筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」
渡辺一史/文春文庫
大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞を史上初めてダブル受賞

車椅子生活で要介護の鹿野靖明さん(1959年生まれ)が、20代はじめ施設・病院を飛び出して札幌のアパートで自立生活を送る。
ほぼ一日中誰かの手を借りないと生活ができない。ボランティアを募り、何交代かで介護にあたる。鹿野さんは慣れないボランティアを育て、対立したり、大喧嘩したり、甘えたりしながら生き抜いていく。
1987年に結婚、1992年に離婚。身体の機能は容赦なく衰えて、1995年にはついに人工呼吸器装着となる。普通はこれで声が出せなくなるのだけれど、鹿野さんは自分であれこれ調節して、声を出し会話ができるまでになる。
人の手を借りることがフツーになり、地域でフツーに生きていけることを目指し続けた鹿野さんは2002年42歳で亡くなった。人工呼吸器装着して7年。
前の晩まで自宅にいて容態が急変。病院に搬送され一旦持ち直す。何度目かの救急搬送で、落ち着いたら帰宅するのだと本人も周りも思った。ゆっくり寝たいからとみんなを帰してすぐ、息を引き取った。自宅で亡くなってたら、誰かが責任を感じていただろう。鹿野さんが気をつかったのかも、と本にあった。
逝去は2002年8月12日。558ページの文庫本を読み終えたのが命日にあたる12日深夜だった。読み進んでその偶然に驚いた。

この冬には『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』というタイトルで公開予定。前田哲監督/主演を大泉洋、高畑充希、三浦春馬
どんなにワガママでも憎めない鹿野さんを大泉洋さん、貪欲さ、やりきれなさも出してくれるでしょうか。

「人魚の眠る家」東野圭吾 幻冬舎 392ページ
同じタイトルの映画が(堤幸彦監督/篠原涼子、西島秀俊、坂口健太郎出演)劇場公開2018年11月16日公開予定。
最愛の一人娘がプールで溺死。脳波は止まっても身体は温かく、眠っているような子を死んだと思えない母親。これも期待値高し。

2本の共通点は「看取り」。我が家も10年自宅で介護していた義母が逝ったのが、2000年の8月11日。ちょうど週1回の当番で来ていた義姉がお昼とデザートを食べさせているうちに呼吸が止まった。救急車到着、心拍戻らず警察の方も来た。ちょうど往診で我が家に向かっていた主治医が後を引き取り、死亡診断書を書いてくださった。私1人のときでなくて、2人で看取れてほんとによかった。

★7月試写と劇場での鑑賞は35本でした。
『劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』『ミッション:インポッシブル フォールアウト』『未来のミライ』を劇場で。
先週まで圏外だった『カメラを止めるな!』がランキング10位に入ってびっくり!2館から始まって、今全国150館の拡大公開です。ゾンビ感染〜パンデミック!!
8月14日のツイッターで全国184館。全部の都道府県で公開とあった。すごい。 (白)
posted by shiraishi at 20:00| Comment(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする