これはもう、ほんとに凄い映画でした。上映に向けて、粘り強く交渉してくださった市山さんはじめ、関係者の皆さまに感謝です。
ナデリ監督が黒澤明監督の映画に憧れて、少しでも近づこうと作っただけあって、黒澤作品をそれほど観ていない私にも、映像や音楽など、あちこちに黒澤監督を感じました。
(映画の内容や、Q&Aについては映画祭報告ブログで後日お届けします。)
『タングスィ―ル』の余韻に浸りながら、京橋の国立映画アーカイブまで歩いていきました。
企画上映「国立映画アーカイブ開館記念 生誕100年 映画美術監督 木村威夫」の最終日で、1時半からの『春泥尼』がお目当て。原作は、今東光の『春泥尼抄』。阿部豊監督の作品で、岡田真澄、二谷英明と、私好みの二枚目俳優に惹かれて観に行った次第。(招待券をいただいていたという事情もありましたが!) 尼僧役の筑波久子、左幸子のお二人も素敵でした。
貧しい農家に生まれ、尼寺に預けられ尼僧となるも、男の誘惑に落ちて尼寺を追われる春枝の物語。1958年のモノクロ作品。
黒澤監督に影響を受けたナデリ監督作品のあとに、久しぶりに、味わい深い古き良き日本映画に触れることができて、いい選択だったと幸せな気分に♪
今年生誕100年を迎えた映画美術の巨匠木村威夫(1918-2010)の企画上映は、今日が最終日でしたが、企画展示は、来年1月27日まで開催されています。

国立映画アーカイブ開館記念 生誕100年 映画美術監督 木村威夫
会場:国立映画アーカイブ 展示室(7階)
会期:2018年10月16日(火)−2019年1月27日(日)
http://www.nfaj.go.jp/exhibition/takeokimura/
映画が終わって、まだ3時過ぎ。
せっかく都内に出てきたので、花園神社で三の酉を味わってきました。