2019年06月30日

田川に山本作兵衛さんの絵を見に行ってきました(暁)

5月下旬から6月1週目まで、山口から九州へと旅行してきました。一番の目的は終括。長年溜め込んでいた映画チラシを捨てるに捨てられず、どこか引き取ってくれるところはないかということで探していたのですが、周南絆映画祭のフリマで引き取って置いてくれるというので、段ボール5箱分くらいを車につんで行きました。
周南絆映画祭(6月1,2日)が始まる数日前に届けて、そのまま九州へ行こうと思いましたが、3日くらい前だったので、行ったことのない秋吉台や萩などを回って3日をすごし、その後、この映画祭に参加しました。

周南絆映画祭のレポートはこちら

その後、九州に向ったのですが、予定を定めない旅。小倉に行ったら、田川が近いことを知り、「田川市石炭・歴史博物館」に行ってみようと、向ったのでした。『作兵衛さんと日本を掘る』で熊谷博子監督にインタビューした時、この博物館の話が出て、山本作兵衛さんの絵を展示しているという話を聞き、興味を持ったのです。

熊谷博子監督インタビュー記事はこちら

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博物館からの眺め

この田川市石炭・歴史博物館は、福岡県田川市にあり、筑豊地方最大の炭鉱だった三井田川鉱業所伊田坑の跡地に、田川市石炭資料館として1983年オープン。石炭を主テーマとするユニークな館として、資料の収集・展示・保管、教育普及、調査研究などの活動を行ってきたそうです。2005年に博物館法に拠る博物館として、「田川市石炭・歴史博物館」に改称されました。
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博物館の案内
所蔵資料のうち約1万5千点が石炭関連資料。そして、石炭資料のほかに、日本最古級の馬形埴輪や甲冑形埴輪、セスドノ古墳から出土した古墳時代の武器・武具・馬具などが展示されています。また、天台寺跡(上伊田廃寺)から出土した日本一華麗な文様といわれる新羅系瓦などの考古・歴史資料も収蔵・展示しています。
2011年(平成23年)に、日本で初めてユネスコの世界記憶遺産に登録された「山本作兵衛コレクション」697点のうち、627点を所蔵し、期間を決めて順繰りに展示しているそうです。
屋外には実際に炭坑で使用された大型機械類や、復元の炭坑住宅も展示されています。隣接する石炭記念公園内で田川市のシンボルといえる二本煙突と竪坑櫓の姿を見ることができます。
あいにく、博物館の中は撮影禁止で写真撮影はできませんでしたが、外の展示物などは撮る事ができました。
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田川市のシンボル二本煙突と石炭を掘る大型機械

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田川市のシンボル竪坑櫓
作兵衛さんの絵をまとめては見ることができなかったけど、部屋中に作兵衛さんの思いを感じる絵の展示がありました。それに明治から日本を支えてきた石炭産業を通して、日本のエネルギーの歴史を垣間見ることができます。もし興味を持たれた方がありましたらぜひ行ってみてくださいね。

【所在地】〒825-0002 福岡県田川市大字伊田2734番地1
【電話】0947-44-5745

作兵衛さんの絵は撮影禁止で撮れなかったので、映画『作兵衛さんと日本を掘る』から提供された作兵衛さんの絵を貼ります。

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cYamamoto Family
posted by akemi at 22:40| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

インド映画『SANJU サンジュ』を観てメディアの功罪を思う (咲)

6月27日(木)夜20時15分〜、新宿武蔵野館で『SANJU サンジュ』鑑賞。
インド映画好きの友人から、1週間限定上映だけど、時間があったら是非!と薦められていた作品。好評につき1週間延長になり、お陰で観にいくことができました。

サンジュの愛称で親しまれているボリウッドの現役の大スター、サンジャイ・ダットの栄光と挫折の半生を描いた物語。
とはいえ、サンジャイ・ダットの名前は聞いたことがあるけど、お顔が思い浮かばない!
でも、監督が『きっと、うまくいく』『PK/ピーケイ』の、ラージクマール・ヒラニ。
面白くないはずがない!
シネジャのミッキーさんも、「ストーリー展開が巧みなので長いとは思わなかった。見応えは十分・・・」と薦めてらしたので、夜遅いけど、頑張りました。
ミッキーの毎日・映画三昧の記事はこちら

父スニール・ダットは俳優であり監督、母ナルギスは当時のトップ女優というサラブレッド。25歳の時、大人になっての初出演作『ロッキー』(1981)の公開直前に、母ナルギスは癌で逝ってしまいます。
その後、数々のヒット作に出演して栄光を手にしますが、浮気や薬物中毒がたびたび報道されてしまいます。極めつけは、1993年3月のボンベイ(現ムンバイ)での一連の爆破事件の時。家族を守るために銃を自宅に隠し持っていたことか発覚し、武器不法所持で逮捕されてしまいます。あげく、テロリスト容疑まで。その容疑は後に晴れますが、俳優と女優の息子ということで、小さい頃から常にメディアの注目の的。報道には誤解も多々あったことと思います。メディアが彼の人生を翻弄させた要因の一つではないかと思ってしまいました。

友人が『SANJU サンジュ』を薦めてくれたのには、実はもう一つ理由があって、それはサンジュの親友役で出演しているヴィッキー・カウシャル♪
友人が最近密かに追いかけているヴィッキー君。なるほど、甘いマスクで、私も好み。
主演作もあるそうで、これから日本でも注目されるのではないでしょうか。
そのヴィッキー君演じるサンジュの親友も、テロリストとの新聞報道を信じて、連絡を絶ってしまいます。ほんとにメディアの功罪、大きいです。

余談ですが、1993年3月のボンベイの連続爆破事件といえば、そのせいでボンベイ経由で行くイエメンの旅を諦めたのを思い出しました。親友と二人で申し込みまでしていたのですが、ボンベイに1泊するのが怖くて、結局、行き先をチュニジアに変更したのでした。でも、そのチュニジアの旅で、今も交友の続く人たちが何人もいるのですから面白いものです。
昨日も、チュニジアの旅で知り合った仙台の女性のご主人と東洋文庫のレストランでお会いしたのです。これまた不思議なご縁で、このご夫婦とは1983年のトルコの旅で違うツアーながら、あちこちですれ違っていたことが判明。お二人の写真の後に、私の姿が小さく写っているものまであるのです。
人生、いろんな糸が絡み合っているのですねぇ。


『SANJU/サンジュ』
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監督・脚本・編集:ラージクマール・ヒラニ(『きっと、うまくいく』『PK』)
脚本:アビジャート・ジョーシー(『きっと、うまくいく』『PK』)
音楽:A・R・ラフマーン(『ムトゥ 踊るマハラジャ』『スラムドッグ$ミリオネア』)、アトゥル・ラニンガ(『きっと、うまくいく』)、サンジャイ・ワンドレーカル(『きっと、うまくいく』)

出演:ランビール・カプール(『バルフィ! 人生に唄えば』『PK』)、アヌシュカ・シャルマ(『PK』『命ある限り』)、ソーナム・カプール(『パッドマン 5億人の女性を救った男』『ミルカ』)、パレーシュ・ラーワル(『フェラーリの運ぶ夢』)、マニーシャー・コイララ(『ボンベイ』)、ヴィッキー・コウシャル、ディア・ミルザ、ボーマン・イラニ(『PK』『フェラーリの運ぶ夢』『きっと、うまくいく』)

2018年/インド/159分/ヒンディー語/スコープ/原題:Sanju/字幕翻訳:藤井美佳 
配給:ツイン
https://www.twin2.co.jp/distribution/sanju%ef%bc%8f%e3%82%b5%e3%83%b3%e3%82%b8%e3%83%a5/
cCopyright RH Films LLP, 2018
★2019年6月15日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開!


28日の上映の時に、松岡環さんにお会いしました。
思えば、観に行く前に松岡さんのサイトで予習しておくのだったと!
下記にものすご〜く詳しい解説があります。まだまだ全国で上映されます。DVDも出ます!ぜひ予習を!
アジア映画巡礼





posted by sakiko at 18:57| Comment(0) | 映画鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月28日

2019年の上半期を振り返って (千)

もう6月末です… マイ映画ノートを見てみるとDVD鑑賞4本、映画祭で1本、スクリーンで16本、計21本でした。この中でのビックリ大賞は高田馬場の早稲田松竹で観たケネス・アンガー監督『マジック・ランタン・サイクル』 …仕事帰りに寄って、レイトショーで観てたら、どっぷりますます疲労しちゃって、フラフラになりながら帰宅… 翌日、職場の同僚に話したら「仕事帰りにケネス・アンガーはダメだよー」って… わかってたら観なかったよ、、 映画を観ながら、こんなにも脳みそを酷使したのは久しぶりの出来事でした。 (千)

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(c)kenneth anger


posted by chie at 00:00| Comment(0) | 映画鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月25日

『ザ・ファブル』邦画ランキングトップ!(白)

いつも週明けの動員を気にして観ています。
『ガチ星』『めんたいぴりり』と好きな作品を送り出してくださった江口カン監督の第3作目、『ザ・ファブル』が公開されましたが、動員数邦画トップのスタートでした(全体では2位)。おお〜すごい!
ちなみに洋画1位は『アラジン』、2位(全体では3位)『ザ・ファブル』,『X-MEN:ダーク・フェニックス』『メン・イン・ブラック インターナショナル』と続いて邦画では2位の『コンフィデンスマン』が5位に入ります。

ストーリーが面白く、出演者が豪華で生身のアクションがたっぷり、宣伝にも力が入っていればもう当然の結果。
いつもは地味なシネジャもいろいろ取材しております。ご覧くださいませ〜。(白)

江口カン監督のインタビュー こちら
公開前のスペシャルイベント こちら
初日舞台挨拶は こちら

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posted by shiraishi at 11:54| Comment(0) | 取材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

朗読劇「夏の雲は忘れない」鑑賞(白)

『誰がために憲法はある』で紹介されている朗読劇の公演を観に水天宮まで。

★夏の会主催公演
6月24日(月)
日本橋劇場(日本橋公会堂4階)
昼の部 14:00 開演
出演:大橋芳江 大原ますみ 高田敏江 柳川慶子 山口果林 渡辺美佐子&子供たち

スクリーンにあの夏の日の広島や長崎のようす、亡くなった子どもたちの笑顔の写真が映し出されます。
ステージには椅子が6脚置かれ、女優さんたちが本(台本?)を手に登場しました。
父母や先生や子どもたちの残した言葉を、ときに明るく、力強く語ります。
怒りや悲しみもビンビンと伝わって、死んでいく子が「お母さん」と呼ぶところでは涙止まらず。
生の舞台だからこそ、まっすぐ届くものがあります。

夏の会主催のこの朗読劇は今年が最後です。メンバーの高齢化が理由ですが、客席にも年配の女性の方々が目立ちました。
終わって会場を見まわしたら2階席までいっぱいになっていました。若い人たちにも、選挙のことばかり考えている政治家の人に観てもらいたいと思いました。
7月1日から広島での公演、ほかの予定はHPをごらんください。
こちらです。

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会場の「日本橋公会堂」石を使った重厚な建物です。
雨模様でしたが、友人とランチしたり、柳屋さんの鯛焼きに並んだり、リサイクル着物を覗いたりと充実の一日となりました。(白)
posted by shiraishi at 00:11| Comment(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする