2019年06月23日

映画『旅のおわり世界のはじまり』青木崇高さんのウズベキスタン弾丸ツアー (咲)

6月21日(金)夜9時5分から、テアトル新宿での『旅のおわり世界のはじまり』上映終了後、青木崇高さん撮影&編集!弾丸旅行記!!スペシャル映像上映付きトークイベントが開かれるとの案内をいただき、これは行かねば!と駆け付けました。

『旅のおわり世界のはじまり』は全編ウズベキスタンで撮影された映画。
約1ヶ月間にわたるロケの最中の加瀬亮さんを訪ねて、青木崇高さんが仕事の合間をぬってウズベキスタンまで弾丸ツアーを敢行。その折に撮った映像を「あおきむねたかのウズベキスタンまでちょっと会いに。」と題して28分に編集したものが披露されました。

スペシャル映像上映前に、青木崇高さんがウズベキスタンを訪れることになった経緯が語られました。
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(★加瀬亮さんと青木崇高さんのトークの詳細は、こちらでご覧ください!)

加瀬亮さんと青木崇高さんの最初の出会いは、吉高由里子さん主演の『婚活特急』とのこと。完成披露舞台挨拶に取材に行ったのを思い出しました。2010年12月14日のことでした。記事はこちらで

さて、楽しみにしていたスペシャル映像の上映。
私がウズベキスタンを訪れたのは、1986年。まだソ連の時代でした。その時のことを思い出しながら、映像を楽しませていただきました。私の感想を織り交ぜ、映像の内容を紹介します。

「あおきむねたかのウズベキスタンまでちょっと会いに。」

2018年5月16日。
前日、「西郷どん」の撮影を終え、成田からソウル・仁川空港経由タシケントへ。16時間の旅。(1986年の私の旅は、新潟からハバロフスク経由タシケントまで2日かかりました。近くなったものです。)

タクシーでホテルに着くと、真っ暗な中に柄本時生さんの姿が。
染谷将太さんや前田敦子さんも。そして、加瀬亮さん。「ほんとに来たの?」と笑います。

さて、翌日から撮影風景でも見学するのかと思ったら、2日間の青木崇高さん一人旅。
タシケントから列車で草原を走ること3時間。サマルカンドへ。
賑やかなバザールで、ラグマン(麺に肉や野菜のトマトベースの炒め物をかけたもの)を食べる青木さん。「冷めてるけど、めちゃウマい」と3回。(ラグマン、ほんとに美味しいのです。麺は、日本のうどんとそっくり)

モスクやマドラサ(神学校)などペルシア風の大きな建物が、コの字型に3つ並ぶレギスタン広場へ。 
「なんじゃこれ、外国人が日本に来て法隆寺を観たときのインパクトと同じかな」とつぶやく青木さん。お祈りの声も聴こえてきて、あの圧倒される光景を思い出しました。
ペルシア風の青いタイルの建物(お墓)が両脇にたくさん並ぶシャーヒージンダの映像も。お祈りが根付いた空気を感じる青木さん。

今度はプロフ(ピラフ)を食べる青木さん。
『旅のおわり世界のはじまり』では、バラエティー番組のリポーター役の前田敦子さんが、まだちゃんと炊けてないプロフを美味しそうに食べる場面がありました。

女性の物売りが活躍する市場で、鳥がクチバシでつついて選ぶ占い。キリル文字で意味がわからない! (帰国して読んでもらったら、「会いたい人に会える・・・」という、今回の旅にぴったりの内容でした!)

5月18日 列車でブハラへ。
11時半に到着し、レストランchinarでブハラ風プロフ。サマルカンドのとはまた違います。
そしてバザールへ。「アメイジング!」とわくわくする青木さん。
住宅街を歩いていて、子どもたちに挨拶。そして男性に誘われるままに家の中へ。
紅茶にコーヒー、ビノ(ワイン)に駱駝のミルクのヨーグルトを振舞われます。
「ジャパン、ウズベク、フレンド!」とおじさん。

タシャックル(タジク語) ラフマット(ウズベク語)と、脇にテロップが入る。
どうやらこのおじさんはタジク人らしい。
ウズベキスタンには、ペルシア系のタジク人も多く住んでいて、タジク語はペルシア語と基本が同じ。タジク人を探して、ペルシア語で話したのを思い出します。
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「最初は物を買わされるかと疑ってた、ごめんなさい」と青木さん。
上映後のトークで、「こっちが感動して別れを惜しんでるのに、あっさりと家に入っていくので、これが日常なんだろうなと思った」と語っていました。

地元の人に声をかけられて家に行くという、イスラ―ム圏ではよくある光景。
ウズベキスタンだけでなく、イランやトルコ、ウィグル、そしてアラブの国々でも、散策中、ほんとによく家に招かれました。イスラームというと「怖い」とよく言われますが、それは過激派のせい。イスラームには、お客様は神様からの贈り物という教えがあって、旅人をもてなすことはいたって自然なこと。

「人が優しくて、サイコーです」と青木さんも映像の中で語っていたように、ほんとに人がいいのです。

上映後のトークもとても楽しいものでした。
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フォトセッションの時に目線を貰って撮ったあとに、「ラフマット」(ウズベク語でありがとう)と言ったら、青木宗高さん、大きく手を振って「ラフマット」と返してくれました。ほんと、いい人だ! (咲)


『旅のおわり世界のはじまり』本編でも、青木崇高さんの映像にあったサマルカンドのレギスタン広場やシャーヒージンダ廟、ブハラの旧市街やバザールなどがたっぷり味わえます。

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(C)2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO


『旅のおわり世界のはじまり』
監督・脚本:黒沢 清
出演:前田敦子、加瀬 亮、染谷将太、柄本時生、アディズ・ラジャボフ

配給:東京テアトル
公式HP:tabisekamovie.com
★テアトル新宿、ユーロスペースほか全国公開中

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(C)2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO


*作品紹介*
“舞台で歌う”という夢を胸に秘めたテレビリポーターの主人公・葉子(前田敦子)が、番組クルーと取材のためウズベキスタンを訪れ、異国での様々な出会いによって、新しい扉をひらき、成長していく姿を描く。
ウズベキスタンで全編ロケされた本作は、美しい風景の1コマごとに主人公の心の移ろいを映し出し、主人公たちと一緒に異郷を旅する気分へ誘う。




posted by sakiko at 15:55| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月21日

6月19日『五億円のじんせい』取材(白)

先週は『ザ・ファブル』のスペシャルトークイベントを取材。すでに記事アップしていますので、ご覧ください。明日22日(土)より公開です。

19日は(堀)さんと『五億円のじんせい』のインタビューでした。日本外国特派員協会にて。
初主演をつとめた望月歩くんと文晟豪(ムン・ソンホ)監督には初めてお目にかかります。撮影時は現役高校生だったそうで、卒業した今18歳、これまでの取材での最年少。180p近くある長身です。でも女の子かと見まがうような優しい顔立ち&可愛らしさ(男の子はそう言われたくないかも)。

映画では、子どものころ善意の募金により、アメリカでの心臓手術が成功した主人公「望来(みらい)」を演じます。命を長らえましたが、高校生になっていつも人に見られ続けているプレッシャー、多くの好意を受けたのにそれに値した人生を送っていないのではという悩みなどで自殺しようとします。SNSに書き込むと、見知らぬアカウントから「5億円の借金返してから死ね!」と返されて愕然とします。一念発起して「返済してやる!」と家出しますが、5億円稼ぐには、単純計算して171年かかるとわかりました。さあどうする?

とても重いテーマを、笑いをまぶして身近に引き寄せた面白い作品でした。短い時間でしたが、お二人に直接お話が聞けて楽しかったです。急ぎ帰宅する(堀)さんと別れて、私は日本外国特派員協会での会見にも参加。今度は壇上のお二人と記者団のやりとりを聞くことになりました。

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(C)2019 「五億円のじんせい」NEW CINEMA PROJECT

インタビューと質問がいくつも被りましたので、(堀)さんと相談して記事にいたします。7月20日(土)公開。(白)
posted by shiraishi at 10:33| Comment(0) | 取材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月20日

フランス映画祭横浜 取材終わって北朝鮮の工作船に中華街 (咲)

6月20日(木)
今日から「フランス映画祭2019 横浜」が開幕しました。
夜のオープニングセレモニーの前に、午後1時から3件の個別取材の時間をいただきました。

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『マイ・レボリューション』ジュディス・デイヴィス監督
インタビューは、こちらで!

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『カブールのツバメ』ザブー・ブライトマン監督とエレア・ゴベ・メヴェレク監督
インタビューは、こちらで!

そして、『シノニズム』ナダヴ・ラピド監督にお会いするはずでした。
『カブールのツバメ』の監督さんたち取材が2時半に終わって出てきたら、あ〜なんと、ナダヴ・ラピド監督、予定のフライトに乗り損ねて、羽田到着が夕方になるとのこと。レッドカーペットとオープニングセレモニーが終わってからいかがでしょう?と提案いただいたのですが、それは無理。『シノニズム』は、今回、とても興味を持った作品だったので、ほんとに残念でしたが諦めました。
『シノニズム』作品紹介はこちらで!

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取材場所 ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル 12Fから眺めた真下の景色

思いもかけず時間が出来たので、もう今日は横浜散策♪

ホテルから赤レンガ倉庫方面を目指し、海沿いにある海上保安資料館横浜館へ。
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数か月前に横浜で高校の時の同級生と会った時に、ここに北朝鮮の工作船が展示されていると聞いて、一度行ってみたいと思っていた次第。

平成13年12月22日に発生した九州南西海域工作船事件で回収された工作船と中にあった銃や通信機など様々な回収物が展示されていました。
乗組員は、日本の海上保安庁に見つかった時点で自爆。その自爆装置も展示されていました。
漁船に見立てた工作船は30メートルの長さ。船自体は意外と大きいのですが、居住空間はとても狭くて、お国の為とはいえ、どんな思いで乗っていたのだろうと涙が出ました。

展示館を出ると、青空に下に海が広がっていて、平穏に暮らせることにあらためて感謝。
中華街で酢豚と春巻きに杏仁豆腐も付いたセット(880円也)をいただき、山下公園を通りの向こうに眺めながら元町へ。
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山下公園は、高校時代、土曜日の放課後によく来たところ。一緒に来た同級生の中には、あの世に旅立ってしまった人もいます。もう会えないと思うと、涙。



posted by sakiko at 22:52| Comment(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月16日

安倍総理イラン訪問のお陰でTBSラジオに出演♪ イラン映画アピールも! (咲)

6月12日(水) 安倍総理がイランに到着してほんの数時間後、TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」の特集「安倍総理がイランを訪問。日本とイランの深い関係とは?」に電話出演しました。

もちろん、私に政治的なことが語れるはずもなく、それはスタジオゲストの日本エネルギー経済研究所・中東研究センター研究理事の坂梨祥さんがご担当。
11時過ぎに担当者の方から電話がかかってきて、しばらく坂梨さんがわかりやすく解説してくださるのを聞きながら待機。いきなり荻上チキさんからかかってくるのかなと心配していたのですが、ほっ! 
10分程して気持ちが落ち着いた頃に、チキさんが、それではこれまでの日本とイランの文化交流をされてきた日本イラン文化交流協会事務局の景山咲子さんと電話が繋がっていますので・・・と語り始めたので、いよいよ出番とわかりました。
なるほど、こういう仕組みになっているのねと、いい経験になりました。

事前に(といっても、40分程前)いただいた質問事項にほぼ沿っての質問。
これまでの活動のことなど話したあと、イラン社会を知るのに適した映画は?との質問も。
たくさんありますが、アスガル・ファルハーディ監督の作品はどれもお薦め、イランの中流の人たちの暮らしが描かれていて、離婚事情や介護事情もわかると答えました。作品名を言い忘れたし、浮気事情がわかることも言い損ねました! 

さて、米国とイランの緊迫した関係の仲介役が出来ればとの思いで訪問した安倍総理ですが、ハメネイ師と会談中にホルムズ海峡で日本船舶攻撃事件!  真相解明には時間がかかりそうです。 そして、今後米国はどう出て来るでしょう・・・
こよなく愛するイランの人たちが平穏に暮らせることを願ってやみません。

特集「 安倍総理がイランを訪問。 日本とイランの深い関係とは?」坂梨祥×景山咲子×荻上チキ▼2019年6月12日放送分(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」22時〜)
https://www.tbsradio.jp/379455



posted by sakiko at 22:05| Comment(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月11日

映画『雪子さんの足音』で松本竣介の絵画が観たくなり大川美術館へ (千)

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今、人生で7回めくらいの引っ越し最中です… 何度引っ越ししても役所の手続きとか慣れないし荷物の整理は終わらないしで引っ越しストレス解消のため?! 電車に飛び乗り群馬県桐生市にある大川美術館を訪れました。浜野佐知監督の最新作『雪子さんの足音』に出てくる画家・松本竣介の作品が目的です◆シネジャ作品紹介
http://cinejour2019ikoufilm.seesaa.net/article/465550697.html

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ダイエーの元社長・故大川さんが地元桐生市に建てた大川美術館は山の中腹にあるなんて忘れていて雨の中、徒歩で行った私はヘロヘロに… もともと社員寮だった建物を松本竣介次男さんが美術館に改築設計したそうです。地上からどんどん階段を地下四階まで降りながら鑑賞する面白い美術館でした。2018年が松本竣介没後70年、大川美術館も開館30周年とのことで 去年から続いている記念企画展のvol.3でした。vol.4は10月から始まるようです&大川美術館公式サイト http://okawamuseum.jp/
御手洗の男女マークも可愛かった。

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JR桐生駅から大川美術館へ行く途中、上毛電気鉄道上毛線の西桐生駅がありました。この駅舎、どこかで見覚えがあるなあと思ったら 映画『人のセックスを笑うな』で永作博美さん演じる美術の先生ユリのアトリエがある駅でした☆

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自宅へ帰るのにJR線よりも東武線のほうが安いので 途中、足利駅で乗り換えついでに観光しようと思ったら足利市の夜は早いようで、ことごとくCLOSE… 映画『湯を沸かすほどの熱い愛』の銭湯に入ってから帰ろうと思ったのに、そこも本日休業… またリベンジで足利にも行きたい!!! (千)

posted by chie at 00:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする