ホテルエクレール博多、1階のアイリッシュパブで朝食。
一番奥の落ち着ける席が空いていてラッキー。
昨日、時間がなくて寄れなかった櫛田神社にお参り。
10:45より、今回の一番の目的、 『恋の街、テヘラン』
監督 : アリ・ジャベルアンサリ
2019年/イラン、イギリス、オランダ/102分
ボディービルの元チャンピオンの男性、美容クリニック受付のアイスクリーム好きの太った女性、モスクで葬儀の折、葬送歌を唄う男性。恋に縁遠い3人のそれぞれの恋模様。
笑わせてくれました。そして、ほろ苦さも。
古式体操のズールハーネと今風のジム、男女別の合法的な結婚披露宴と、男女混合の非合法結婚披露宴、葬送の歌と結婚を祝する歌、いろいろな対比も楽しいものでした。
監督にぜひ話を伺いたかったです。ほんとに残念。
語りたいことがいっぱい。 なので、別に書きます。
午後の映画まで少し時間があるので、4人で柳橋連合市場の鮮魚店がやっている食事処へ。 海鮮丼 670円也。
おしゃべりしていたら、13:45からの『夜明けを待ちながら』 (インドネシア、監督: テディ・スリアアトマジャ)に少し遅刻。
東南アジア最大のレイブ“DWP”を間近に控えたジャカルタで暮らす若い女性。レコード店を営む青年と知り合うも、ドラッグディーラーの元カレが横やりを入れてくる・・・
ナイトクラブや、大規模なレイブでかかる音楽が、私の好みじゃなくて、うるさいばかり。
ストーリーも若い人向き? なんとか我慢して最後まで観たという感じ。
ゲストのジョージ・ティモシーさん(共同プロデューサー)は、なかなかの好青年でした♪
16:15〜
『シヴァランジャニとふたりの女』 (インド、監督: ヴァサント・S・サーイ)
上映後の7時からインタビューの時間をいただいていたので、とにかく寝ないで、しっかり観なくては!と、緊張。
上映後のQ&Aの模様はこちらで!

7時からヴァサント・S・サーイ監督インタビュー。 とにかく、よくしゃべる!
福岡観客賞も受賞し、ご機嫌でした。
インタビューは、こちらでどうぞ!
インタビューを終えて、7時半から上映されていた福岡パノラマの会場に途中から入りました。『アオハルフラッグ』と『私刑執行日』の二本立て。
後半の『私刑執行日』に、映画談議仲間の福岡の映画サークルのOさんが出演しているので、間に合うといいなと思っていたら、ちょうど始まるところでした。
『私刑執行日』 小田憲和監督
郊外のある部屋に集められた16人。部屋に置かれたパソコンの中から声がして、それぞれの過去の罪をあばいていく・・・
いつもの姿のOさんがスクリーンに。 一部屋での出来事なので出ずっぱり。ちょっと不思議な気分でした。
前日、Oさんから、主演女優二人は、常にメイクをチェックされていたと聞かされたのですが、確かに、主演二人は最後までばっちりメイク。 撮影場所には、おトイレもなくて、休憩になると、血まみれの役の人も、そのまま近くのコンビニに走ったとか。 そんな話を聞いていたので、映画作りって大変だなぁ〜と思いながら、画面を眺めました。
この日は、Oさんのご家族も大分からいらしていて、終わってからの映画談議には、さすがに参加されなくて、あれこれ聞きたかったのに残念でした。
福岡の映友さんが、野菜の肉巻きの串焼きが美味しい居酒屋さんに連れていってくださって、この日も映画談議。
9月19日(木)
あっという間に、最終日。
でも、午前中の2本は既に観た映画。残念ながら、もう1回観たいという程じゃない。
2時45分に始まる映画まで、たっぷり時間があるので福岡を楽しむことに。
ホテルから歩いて、まず天神方面へ。
福岡市赤煉瓦文化館 その裏手には、金毘羅社とお稲荷さんの秋葉社。
福博であい橋の手前にある旧福岡県公会堂貴賓館
福岡市役所の中の博多人形
地下鉄の一日乗車券を買って、まず「桜坂」に行ってみました。
2017年の観客賞授賞式の後に上映された福岡フィルムコミッション支援作品の香港映画『毒。誡(どくのいましめ)』に出て来たところなので、ちょっと行ってみたかった次第。
映画に出たお店を調べていかなかったので、こんなお店もあるということで一枚。
地下鉄・西神で降りて、西南学院大学博物館へ。 恒例になってます。
常設展の「キリスト教の母胎としてのユダヤ教」のコーナーがなんといっても興味津々
特別展は、「明治日本とキリスト教―蒔かれた種―」10月26日(土)まで。
大濠公園にも寄ってみました。町のど真ん中に贅沢な存在。
地下鉄・祇園で降りて、キャナルシティそばの松月亭でランチ。福岡の映友さんから教えていただいたお店。後乗せ海鮮丼をいただきました。(1670円が千円に!)
14:45〜 『マルガド、月を喰らうもの』 (フィリピン、監督: ジョー・バクス)
実写にミニチュアセットとフィギュアによるストップモーションアニメを組み入れた構成。
すみません・・・ これは私向きじゃないと、5分で、出ました。
というか、西南学院大学博物館で知った[世界を変えた書物]展がどうしても気になったのです。
「世界を変えた書物展」 博多駅上のJR九州ホールにて
金沢工業大学による、コペルニクスやガリレイ、ニュートン、アインシュタイン、ダーウィンなど、世界を一変させた発見や科学技術に関する初版本約130冊の展示。 (東京では、2018年の秋に開催されていたとわかりました)
イスラーム関係では、イラン生まれのアラビア物理学者・天文学者。数学者のアル・ハゼン(イブン・アル・ハイサム 965年〜1040年)の「光学宝典」のラテン語訳本が出展されていました。あと、アブ・マァシャルの「占星術」のラテン語訳。
ギリシャの学問が、イスラームの全盛時代にアラビア語に翻訳され、それがさらにスペインやシチリアでラテン語に翻訳されてヨーロッパ社会に伝わったことが、ほんの少しですが紹介されていました。もっと大きく言及してほしいところ。
*11月8日に公開される映画『スペインは呼んでいる』の中で、実はこの史実が語られています。 ぜひ注目を!
思い切って映画を抜け出して、観ることができ、満足の展示でした。
5時から熊本市賞『アルファ 殺しの権利』を観る選択もあったのですが、4時45分から『恋の街、テヘラン』をもう一度拝見。2度観ると、いろいろな発見があるもの。
映画が終わって、7時にレスリー・チャン追っかけ仲間の福岡在住のN子さんと待ち合わせ。
21:15分のフライトに間に合うぎりぎりまで、おしゃべりを楽しみました。
映画は結局7本しか観なかったアジアフォーカスですが、充実の3日間でした。
アジアフォーカス・福岡国際映画祭事務局の皆さま、福岡の映画サークルの皆さま、ありがとうございました。また来年♪