2019年11月10日

『夕陽のあと』初日(白)

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新宿シネマカリテで初回上映後、舞台挨拶がありました。
越川道夫監督、貫地谷しほりさん、山田真歩さんが登壇して作品に対する思いを語りました。
詳細はのちほど。(白)

書き起こしできました。こちらです。
作品紹介はこちら
越川道夫監督インタビューはこちら

シネマカリテのロビーにあったお知らせによると、「新宿武蔵野館が2020年6月で100周年」を迎えるそうです。それはすごい!
6月まで毎月名作・旧作の記念上映があるほか、記念グッズも販売中。
http://shinjuku.musashino-k.jp/100th/
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2019年11月05日

東京国際映画祭 その8(白)

11月5日(火)TIFF8日目
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きのうでプレス試写は終了のはずでしたが、急遽もう1本が追加になりました。
特別招待作品『アイリッシュマン』は監督マーティン・スコセッシ、出演はロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ!! これは観ないわけにいきません。いつも乗らない早い時間の通勤電車で駈けつけました。3時間半という長尺作品ですが、長いとは思わず。
第2次大戦後、アメリカ裏社会の男たちの生き様を描いています。
https://www.netflix.com/jp/title/80175798

クロージングは東京国際フォーラムCホールで14時から。(暁)さんがたくさん写真を撮ってくれています。

受賞結果速報はこちら
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/471358839.html

TIFF動画はこちら
https://www.youtube.com/user/TIFFTOKYOnet

終わってみれば今年もあっというまでした。初日にパス受け取りに行ったのも入れれば、皆勤でした。
観たい作品を全部というわけにはいきませんでしたが、コンペ1本目で「これ主演男優賞!」と思った『ジャスト 6.5』大当たり。監督賞も受賞しました。観られなかった作品が公開になりますように。
毎年映画祭で会える人(ゆっくりできなくてごめんなさい)、初めて名刺交換した人(同郷でびっくり)、これから試写で会えそうな人などなど、個人的にも嬉しい日々でした。来年は軽食とれる店が増えていてほしいです。映画祭スタッフのみなさま、お世話になりました。(白)

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2019年11月04日

東京国際映画祭 その7(白)

11月4日(月)TIFF8日目
長いと思っていた映画祭もプレス試写は今日まで。
ワールド・フォーカス『ファイアー・ウィル・カム』(スペイン)オリヴァー・ラクセ監督
山火事を起こして服役していた男が故郷に帰ってきた。老いた母親は帰宅を喜ぶが周囲の反応は冷たい。働き口もなく、母が一人で続けていた牛の世話などをしているが、ある日また山火事が起こる。
一度罪を犯すと、いつまでも過去がついて回ります。狭い田舎ならばなおのこと。何かあれば真っ先に疑いの目で見られてしまいます。それでもここしか戻る場所がなかったのだろうなぁと、決して若くはない男の行く末を思いました。冒頭に調書か裁判記録か、何が書かれているのか不明の分厚い書類が登場します。セリフは非常に少なく、観客の想像力が必要です。

コンペ『ばるぼら』(日本)手塚眞監督
監督の実父である手塚治虫の大人向けの漫画が原作。流行作家の美倉洋介を稲垣吾郎、アルコール依存症のフーテン娘ばるぼらを二階堂ふみ。
11月3日は「手塚治虫誕生日、漫画の日です」と昨日手塚監督が会見で話しています。動画はこちら

Q&A(敬称略)
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『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』Q&A
左から:コトリンゴ、のん、片渕監督、岩井七世(ななせ)

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『タイトル、拒絶』Q&A
左から:田中俊介(BOYS AND MEN)、森田想(こころ)、伊藤沙莉(さいり)、山田佳奈監督

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『i ー新聞記者ドキュメントー』Q&A 森達也監督、望月衣塑子

アリーナイベント
ウルトラ怪獣の誕生「ウルトラQ」から「ウルトラマン」へ
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黒部進(科学特捜隊ハヤタ隊員)、桜井浩子(フジ・アキコ隊員)

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東京国際映画祭 その6(白)

11月3日(日)TIFF7日目

特別招待作品『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』(特別先行版)片渕須直監督
2016年のTIFFで『この世界の片隅に』が上映され、公開以来各地でロングランヒットしました。本作はすずが出会った遊郭の少女りんのエピソードはじめ、250以上の新カットを足した長尺版です。まだ編集継続中、完全版ではないそうですが楽しみました。
https://ikutsumono-katasumini.jp/ 12月20日(金)公開

コンペ『チャクトゥーとサルラ』(中国)ワン・ルイ監督
モンゴルの草原で暮らす若い夫婦。夫のチャクトゥーは、たびたびふらりと出かけてしまう。サルラは草原が好きで町では暮らしたくない。仲の良い夫婦だけれど、そこだけは意見が分かれてしまう。どこまでも広がる草原や青く霞む山々の風景は美しいが、厳寒の冬の生活は厳しい。
サルラが流産して初めてチャクトゥーが落ち着くかに見えたのですが。自由な放浪も相手が待ってくれるという甘えがあるからできるのでしょう。チャクトゥーは寅さんタイプで、家族を持って一つ所に落ち着くにはまだまだ若いんですね。そういう人の妻は泣くか、我慢するか、別れるか? ワン・ルイ監督は18年連れ添った奥様に先立たれたそうで、「もっと一緒にいればよかった」という思いもこもっているようです。

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Q&A ジリムトゥ(主演俳優)ワン・ルイ監督

コンペ『喜劇 愛妻物語』(日本)足立紳監督
売れない脚本家の豪太(濱田岳)は、気の強い妻チカに頭が上がらない。仕事がぽしゃってばかりなので、娘アキと妻の機嫌をとるのに心を砕いている。手打ちうどんの取材のために家族旅行も兼ねて四国に出かける3人。チカとの距離は縮まるのか?
チカの容赦のない罵詈雑言に言い返せない豪太、それでもめげずにあれこれ画策するのが笑えます。チカはきつくならなければ、家計も夫も支えられなかったんだよね、よく頑張ってきたねと言ってあげたいです。豪太を応援しているのは、ゲンをかついだ赤パンツを今も愛用していることでわかります。チャクトゥーも豪太もしっかりしてよね! 2020年公開予定

Q&A参加
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『猿楽町で会いましょう』Q&A 児山隆監督、石川瑠華(女優)

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『死を忘れた男』Q&A ヴィクター・ヴー(監督/脚本)
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2019年11月03日

東京国際映画祭 その5(白)

11月2日(土)TIFF6日目

六本木に行く前に気になっていたアニメーション作品『空の青さを知る人よ』をTOHOシネマズ日比谷で。原作は同名のコミック。故郷に残る人、夢を追って外へと出る人、これはよく映画や小説にもなるテーマです。作品中に「井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る」というセリフがあり、タイトルはここからです。前半の出自は中国、でも後半は日本の?としばらく前にもネットで話題になっていました。吉沢亮くんが主人公のシンノ=慎之介の声をあてていてなかなか良かった。声もハンサム。
HPはこちら

CROSSCUT ASIA『Sisters』(タイ)プラッチャヤー・ピンゲーオ監督
ウィーナーとモーラーは姉妹として育てられたが、母親たちが姉妹の従妹同士。母親が亡くなってモーラーの父が残された2人を育てた。姉のモーラーは父から悪魔祓いの秘儀を受け継いでいる。それは身体が弱く悪魔に狙われている妹を守るためだった。
プラッチャヤー・ピンゲーオ監督は『マッハ!!!!!!!!』(2003)『チョコレート・ファイター』(2008)で日本でも知られています。今回妹のモーラーも『私たちの居場所』と同じくBNK48のメンバー。敵はガスーという東南アジアではお馴染みの悪魔というか妖怪で、頭が身体から脊椎や内臓ごと抜けて飛び回るというおぞましさ。こんなのが来たら子どもは夜中にトイレに行けません。

コンペ『ジャスト6.5』(イラン)サイード・ルスタイ監督
薬物依存症の患者が激増する中、特別チームのサマドは麻薬組織の大物ナセルを追っている。あの手この手で追い詰めてようやく逮捕までこぎつけた。
アジアの作品に集中していて、コンペ作品は昨年からほかのスタッフにお任せ。最終日近くなってからEXシアターで観ることにしました。これがコンペ1本目です。映像、俳優、テンポ…迫力の作品で、Q&Aまで残りました。膨大なセリフの脚本を主演にあて書きしたというサイード・ルスタイ監督はまだ30歳です。麻薬で成り上がったナセル役のナヴィド・モハマドザデーと登壇。(咲)さんが明日取材しますのでお楽しみに。
『別離』でも主演だったサマド刑事役のベイマン・モハディからは「撮影のために来日できず残念」とビデオメッセージが届きました。(白)


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左:サイード・ルスタイ監督、右:ナヴィド・モハマドザデー

posted by shiraishi at 00:19| Comment(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする