12月20日(金)神戸から幼馴染のM子さんが上京。
ちょうどこの日の夜、 イラン文化センター(イラン・イスラム共和国大使館文化参事室)主催で冬至を祝う催し「シャベ・ヤルダー」が開かれるのでお誘いしました。会場はスクエア荏原ひらつかホール。始まる前に、戸越銀座の長い商店街の途中で見つけたインド料理屋で、遅いランチ。

冬至の催しは6時半開始。会場には、イラン人の家族連れが半分、イランに興味のある日本人が半分。100人位いたでしょうか。
冬至の夜、イランでは西瓜やザクロなど赤い果物やナッツを家族で囲んで、詩を詠んだり、おしゃべりしたりして過ごします。そんな雰囲気を味わえた催しでした。
シャベ・ヤルダーを説明する動画上映、ハーフェズの詩の朗読、伝統音楽の演奏、功労者として鈴木均さんの表彰など盛りだくさん。最後に、軽食をいただきながら懇談。(私は遅いランチでお腹いっぱい! あ〜残念!) 事前予約不要の催しなので、イラン文化センターの担当者の方は、どれくらい用意すればいいか不安だったそうですが、軽食やお菓子は充分皆さんに行き渡り、ほっとされていました。
12月21日(土)
横浜ユーラシア文化館のサウジアラビア展に行く予定にしていたら、高校の同級生から忘年会に声をかけていただいたので、一石二鳥で横浜へ。
展示の正式名称は、
横浜ユーラシア文化館企画展
サウジアラビア、オアシスに生きる女性たちの50年
―「みられる私」より「みる私」

1960年代末、文化人類学者の片倉もとこさんがサウジアラビア西部のオアシスの村で行った長期調査の記録。半世紀後の追跡調査も対比させ、50年経って、様変わりしたのがよくわかる展示でした。
片倉もとこさんのインタビュ―映像もあって、もとこさんの賑やかな笑い声を思い出しました。「主人がサウジアラビアに赴任が決まって、周りは心配したけど、私はラッキーでした」と語っておられました。そうでなければ、単身でサウジアラビアには入れなかったでしょう。そして、女性だからこそ女性の取材もできたので、さらにラッキ―だったと思います。
顔まで覆い隠す女性の黒いベールに、「不自由な生活を送っている」というイメージを抱きがちですが、片倉もとこさんはベールによって女性が「みられる私」から主体的に「みる私」になれるとおっしゃっていたとのこと。
私も顔をすべて覆う真っ黒なベールを被ってみたことがあるのですが、中からは思いのほか外がよく見えました。見ている人からは、ベールの中の顔は見えないので、気が楽。お化粧をしてなくても大丈夫! ぼろ隠しにもなります。とはいえ、女性だけになれば、ベールは脱ぐので、身だしなみはやっぱり大事。
4時から浅間下(といっても横浜です)で、高校の同級生たちと忘年会。
50年前の高校時代にもどって、わいわいがやがや。
(片倉もとこさんがフィールドワークしていた頃、私は高校生だったのでした!)
修学旅行の時の写真をタブレットに取り込んで持ってきた人がいて、ジャニーズ並みの美少年に、これ誰?と。それが、目の前にいる人だったりで、皆で大いに笑いました。
気がついたら、8時! お店のオーナーが高校の同級生なので、ついつい時間気にせず長居してしまいました。話は尽きず、楽しい時間はあっという間に過ぎました。
12月26日(木)この日で、都内に出るのは年内最後。
スクリーンで観る今年最後の映画は、ミッキーさんお薦めの『葛根廟事件の証言』(田上龍一監督)に決定! 池袋シネマ・ロサで、朝10時半から。お昼には板橋に行く用事があったので、好都合。
23日にシネスイッチ銀座で、やはりミッキーさんお薦めの『私のちいさなお葬式』(ウラジミール・コット監督/ロシア)を観たのですが、その時に気になって貰ってきたチラシが『葛根廟事件の証言』でした。

終戦前日の1945年8月14日に、旧満州から引き揚げ途中の日本人一行が、興安総省の葛根廟付近で、旧ソ連軍の戦車隊の襲撃にあい、1,000人以上が殺された事件。犠牲になったのは、ほとんどが女性や子ども。5年前に事件のことを知った田上監督が数少ない生き残りの方たちを訪ねて証言を集めて映画にしたもの。
旧満州で暮らしていた日本人の方たちの悲劇は数多く聞いてきましたが、経験者の言葉は、やはり胸に突き刺さります。
当時を知る人たちがどんどんあの世に旅立っていく中、証言を集めるのは時間との勝負。満州に限らず、各地での状況をきちんと記録することは、日本が二度と戦争に突き進まないために必要だと感じます。
映画が終わって、ロビーにいらした田上監督に、次々に皆さんお礼の声をかけていました。私も少しお話することができました。
シネマロサでの上映は、27日で終了しましたが、今後、各地で上映を考えているとのことでした。
公式サイトでどうぞチェックを!
さて、今年もあと2時間ほどになってしまいました。
どうぞ良いお年をお迎えください。
そして、来年もどうそよろしくお願いします。
追記:妹が注文してくれたおせち3段重も無事届き、数の子と黒豆もできたけれど、お煮しめや二色なますをこれから作らなくては・・・ 汗