2020年02月28日

第43回 日本アカデミー賞(白)

コロナウィルスの拡大でイベントあれこれが中止になっています。
楽しみにしていた方はほんとに残念ですね。
先日発表になった「第43回 日本アカデミー賞」の授賞式も縮小され、観覧チケット代返金になりました。授賞式関連のテレビ番組は予定通りだそうです。3月6日日本テレビ系、7日地上波版、21日授賞式完全版。当日の番組表をお確かめください。

「NEW CINEMA FACE 2020」
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新人俳優賞受賞者の大きな写真がミッドタウン日比谷に26日から3月13日まで飾られます。詳細はこちら。今日試写の前に行ってみてきました。
地下のコンコースの柱に一人ずつ。階段広場の上のテラスに、全員分の大きな写真があります。ファッションショーのような衣裳です。この撮影風景や受賞者コメント映像はこちら。(白)
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2020年02月23日

『ソン・ランの響き』レオン・レ監督&主演リエン・ビン・ファットさん取材(白)

このところ次々感染者が出たというニュースが続いて心配ですね。
気休めと言われようが、できることはマスクと手洗いくらいです。品薄なのが困ります。

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左がレオン監督、右がリエンさん

ウィルス騒動の中、予定通り来日してくださったお二人です。ありがとうございます。
上は21日(金)のインタビュー、22日(土)の初日舞台挨拶にも出かけました。記事まとめ中です。
作品紹介はこちら。2年前のTIFFで観たときに公開されるといいなぁと思っていたのがやっと実現しました。80年代のベトナム、伝統歌舞劇の花形役者と借金取り立ての若者が出会うストーリーです。「百聞は一見に如かず」、ぜひ劇場でご覧ください。

舞台挨拶は2回行われていて私が参加したのは、12:30の回上映後の2回目のほうです。お二人、衣装の色や雰囲気を揃えていて昨日は黒、今日は白とベージュ系。日本語の挨拶を出る直前まで練習していました。その甲斐あって上手に言えていました。拍手。
前日の写真をプリントして差し上げました。リエンさん、自分の写真を見て「ハンサム!」。確かに(笑)。

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写真はどちらも新宿K'sシネマにて。
毎日10:30と12:30の回上映。終了日未定。
公式サイトでほかの上映スケジュールをご確認ください。 
http://www.pan-dora.co.jp/songlang/

舞台挨拶記事まとめました。こちらです。(白)
posted by shiraishi at 12:46| Comment(0) | 取材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月09日

あちこちへ出没(白)

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今週は試写が8本(長尺2本)。
楽しみにしていたミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」へ出かけました。360度客席が回転する豊洲のIHIステージアラウンドTOKYOはほんとにアトラクションそのもの。よく作りこまれた舞台、若さと熱気あふれる物語(悲劇なんだけど)を堪能しました。カーテンコールの撮影タイム(携帯電話のみ)はピントが合わないうちに終了してしまいましたが、その後主要キャスト3人のトークもあって、チケット代は痛かったけれどなんだかお得だったなぁ(シーズン2は3月10日まで)。その足で新宿のイベント取材へ。映像とゲームがコラボした「DEATH COME TRUE デス・カム・トゥルー」発表です。

土曜日は『静かな雨』舞台挨拶取材。俳優さんはまた機会がありますが、原作者の宮下奈都さん(右端)に会えることはめったにありません。あとで調べたらこの小説は3人目のお子さんがおなかにいるときに書かれたそうです。それが文學界新人賞佳作を受賞して小説家デビューとなったんですって。人生って面白い。書き起こし記事アップしました。こちらです。

先月書き忘れましたが、国立アーカイブで河P直美監督の旧作を観た後、辻村深月さんのトークが聞けました。辻村さんは本屋大賞ノミネート常連で、2018年「かがみの孤城」で受賞しました。2016年の候補作「朝が来る」が映画になり河P監督が脚本・監督なんです。長く続けた不妊治療を諦めて、養子を迎えた夫婦と産みの親のストーリーです。原作では夫婦の視点と、好きな彼の子どもを妊娠してしまい、泣く泣く手放した女の子の視点でそれぞれに流れた時間が書かれています。1章だけ6才になった子どもの視点が加わっていました。今年公開ですが、続報はまだありません。誰が出演するのかなぁ。

ドキュメンタリー『うたのはじまり』試写を観た後、登場したカメラマン齋藤陽道(さいとうはるみち)さんの本を読んでいます。窪田正孝さんのカレンダーや写真集を撮っている方です。生まれたときから耳が聞こえなくて、歌はただの振動だったという齋藤さん、我が子を抱っこして思わず子守唄が口からこぼれます。その場面に歌はこうやって生まれるのか!ジーンとしてしまいました。(白)
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2020年02月04日

2019年 第93回 キネマ旬報ベスト・テン発表

■日本映画ベスト・テン第1位 『火口のふたり」
(監督:荒井晴彦 配給:ファントム・フィルム)

■外国映画ベスト・テン第1位 『ジョーカー』
(監督:トッド・フィリップス 配給:ワーナー・ブラザース映画)

■文化映画ベスト・テン第1位 『i-新聞記者ドキュメント-』
(監督:森達也 配給:スターサンズ)

■読者選出日本映画ベスト・テン第1位 『半世界』
(監督:阪本順治 配給:キノフィルムズ)

■読者選出外国映画ベスト・テン第1位 『ジョーカー』
(監督:トッド・フィリップス 配給:ワーナー・ブラザース映画)

【個人賞】
日本映画監督賞 白石和彌 『ひとよ』『凪待ち』『麻雀放浪記2020』
日本映画脚本賞 阪本順治 『半世界』
外国映画監督賞 トッド・フィリップス『ジョーカー』
主演女優賞 瀧内公美 『火口のふたり』
主演男優賞 池松壮亮 『宮本から君へ』
助演女優賞 池脇千鶴 『半世界』
助演男優賞 成田凌 『愛がなんだ』『さよならくちびる』ほかにより
新人女優賞 関水渚 『町田くんの世界』
新人男優賞 鈴鹿央士 『蜜蜂と遠雷』『決算!忠臣蔵』
読者選出日本映画監督賞   阪本順治 『半世界』
読者選出外国映画監督賞   トッド・フィリップス『ジョーカー』
読者賞 ライムスター宇多丸、三沢和子連載『2018年の森田芳光』
特別賞 和田誠(映画の素晴らしさや愉しさを広く伝え、多くの映画ファンを育てた功績に感謝をこめて)

★GYAOで過去の受賞作の無料配信開始!
作品によって期間が異なりますので、ご確認ください。こちら
posted by shiraishi at 21:51| Comment(0) | 映画雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月02日

トーハクで遊牧民の織物蒐集家の松島清江さんを偲ぶ そしてキム・ギドク監督『人間の時間』(咲)

2月1日(土)4時から秋田・角館近くの松葉ユースホステルの常連仲間との遅い新年会。せっかく都内に出るので、その前に上野の国立博物館へ。
一番の目的は、東洋館地下1階第13室で2月16日まで開催されている「アジアの染織」。故・松島清江さんがご自身の足で蒐集された中から、西アジアの遊牧民の織物を選んで展示しているもの。一度観ていたのですが、お世話になった松島さんを偲んで、見納めに。
松島さんと知り合ったのは、1985年、渋谷の松濤美術館で開催された「中近東遊牧民の染織」の会場でした。声をかけてこられて、イランやトルコに興味があるとお伝えしたら、芳名帳に連絡先を書いておいてねと言われました。電話番号を書いたら、松島さんがその横に「イラン・トルコ」とメモ書きされました。
それからほんの2週間後位に「今度の☆曜日、トルコにご興味のある方たちをお招きしてるので、どうぞいらしてね」とお電話をいただきました。
三田のマンションにお伺いしたら、家の中は絨毯やキリムだらけ。テレビや洗濯機もキリムで覆われていました。
その日いらしていた中に、お父様がカシュガル出身のウィグル族でお母様が日本人のハーヴァ・アルダさんという女性がいて、代々木上原の東京モスク(初代)隣接のトルコ人学校でトルコ語で教育を受けたとのこと。それを聞いて、トルコ語を習いたいと手を挙げた3人でプライベートレッスンが即決定。ハーヴァさんのことも、たくさんドラマがあるのですが、それはまた別途。(前に書いたような気がします。)
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松島清江さんからは、その後も、何度かお声をかけていただきました。
ダンスのパフォーマンスもされる松島さんは、とにかくユニークな方でした。
松島さんは、WHOの医務官である旦那様と共にアフリカや中東に行くうち、その土地土地で人々が使っている織物や染色の布に興味を持たれたそうです。その後、旦那様の任地とは関係なく、ご自身で中東やインダス流域に織物蒐集に行かれるようになりました。松島さんお蒐集の旅は、これが欲しいという織物を持っている遊牧民を見つけると、譲ってもらえるまで一緒に暮らすというスタイル。普段使いしている物なので、単にお金で解決できるわけではないらしいです。代替品がないと困るという次第。
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ある日、深夜2時頃に「明日からインドに行ってきますね。お金がなくなったら帰ってきますよ」とお電話をいただきました。そして、お声を聞いたのは、それが最後になってしまいました。インドのグジャラート州で路線バスの一番前に座って移動中に交通事故に遭われて亡くなられてしまったのです。1992年のことでした。
展示されている織物を眺めながら、これを入手した時にはどんなドラマがあったのだろうと、松島さんの姿を思い浮かべました。

トーハクを出て、上野松坂屋で友人と待ち合わせ。うっかりいつものルートでアメ横に行ってしまい、こんなところに来てはいけなかった!とあせりましたが、中国人はほとんど見かけませんでした。経済への影響が心配になりました。

4時からの新年会には、20人ちょっとが集まりました。
20代の頃、足繁く通った松葉ユースホステル。
当時、そこで会ったことがなかった人とも、思い出が共有できるのが不思議です。
黒湯、孫六、鶴の湯、夏瀬等々、温泉に行った話で盛り上がりました。露天風呂に入っている男性たちに雪を投げたことがあると私が言えば、女の子が露天風呂のそばを通った時に、男性一堂起立したなんて話も出て大笑いでした。
ユースホステルのおじさん・おばさんと一緒に、お酒を携えて温泉に行ったり、お花見をしたりした思い出もたくさん。当時はお酒禁止のはずのユースホステルでしたが、私はそこでコップ酒を覚えたのでした。「がっこで一杯高清水」が合言葉です。


新年会で会った中に、グンちゃん(チャン・グンソク)の熱烈ファンの女性がいて、『人間の時間』を試写で観たことを話したら、「え〜 日本で公開されるの?」と驚かれました。私は事情をすっかり忘れていたのですが、キム・ギドク監督のセクハラ問題やら、内容の強烈さで物議を醸した作品だったのですね。
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アン・ソンギさんの静かな笑みには癒されますが、極限状態にある人間の本性むき出しの姿に目をそむけたくなる場面が多々あって、後味がいいとはいえません。
でも、主演の藤井美菜さんもすごく頑張っているし、その夫役でオダギリジョーも出ているし、なにより韓国の俳優陣アン・ソンギ、イ・ソンジェ、リュ・スンボム、チャン・グンソクと豪華です。勇気のある方は、どうぞ!
公式サイトhttp://ningennojikan.com/
★2020年3月20日(金)シネマート新宿ほか全国順次公開



posted by sakiko at 22:52| Comment(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする