2020年02月02日

バリアフリーを考える(暁)

試写や取材の案内、映画上映会などの情報を見た時、行くかどうか、以前はエレベーターやエスカレーターがあるかとか考えなかったけど、今はそれがあるかが大きなポイントになっている。
山やスキー、テニスなどをやっていたので、体力には自信があったのだけど、5年前心臓弁膜症の手術をしてからは障害者になってしまい、少し歩いても息が切れ、階段の上りは超苦手になってしまった。前は肩にバックをかけて歩いていたけど、今はカートを引いて歩いている。荷物入れと杖の代わりである。なので階段はとても苦手。どこに行くにしても階段がないところと、階段を避けて遠回りをしている。バリアフリーが大きなポイント。
映画を観にいく場所としては、会社に勤めていた頃は新宿に近かったので新宿が一番多かったけど、今は渋谷、六本木、有楽町、銀座あたりが多く、新宿の映画館は最近あまり行く機会がない。7年前に会社をリタイアして、この7年は年間200本以上の作品を観ているけど、試写の比率が多くなっているから7割くらい試写、3割くらいが映画館や自主上映などでの鑑賞といったところ。
三鷹に住んでいるので中央線か総武線で都内に出るけど、バスと電車を乗り継いで行くことが多くあまり地下鉄には乗らない。地上の交通網ばかり使っているので、最近は地下鉄に乗ること自体がめんどくさくなっている。地下鉄に乗って、階段でない出入り口を探すという行為自体がめんどくさいともいえる。
飯田橋は以前は三鷹からは総武線で行くと一番後ろから出れば角川の試写室に行くのは便利だったんだけど、ここ数年工事中で、この出口は階段しかなくなってしまったので水道橋寄りの出口で出て、駅の隣のラムラを通って新宿寄りに出るか、駅の南側に出て道路沿いを上がっていくかという方法をとっている。この上りがけっこうきつい。なので今、飯田橋は私にとってとても行きずらい場所になっている。
また、このところ日比谷図書館での上映が時々あって行くのだけど、ここに行くには地下鉄が便利、でも一番近い出口は階段。いつも向かいのエレベーターで上っている。最近、少し近いところにエスカレーター? ができたというので、次回行くときにためしてみたい。ここに行くと帰りは有楽町のほうに歩いていったりすることも。駅の階段はいまや私の天敵になってしまった(笑)。それでこのコラムを思いついたしだい。

今、4輪のカートを使っているけど、階段になったらすぐ背負えるリュックになるものがないか探しているけど、なかなかちょうどいいものがない。大きいのはあるのだけどデイパックくらいの大きさのものはまだみかけない。2輪のものはみつけたのだけど、試してみたら2輪のカートではカートを引きながら杖を使わなくてはならず、負担が大きかったのであきらめた。
かばん屋さん、リュックを扱っている山用品の店、介護用品の店とあちこち回ってみたけど、今のところ用件を満たすものはみあたらず、4輪カートを使っている。ほんとは旅行用の大きなカートと、小さなカートをもって必要に応じて使い分けられればいいのだけど、1台2万円くらいするカートだし、置くところを考えると1台がやっと。それに帰りに買い物をしたときに小さいのでは入りきらないので(以前小さいのを使っていた時、それが困った)、「大は小を兼ねる」で毎日旅行に行くようなカートで出歩いている。
荷物を減らせばと言われているけど、私なりに昔よりは荷物を減らしているけど、パソコンはやはり持ち歩きたいし、資料はあるし、時にはカメラも必要ということで、どうしても体力がなくなって持って歩けなくなるまでは、今の荷物でいくしかないかな。それでも日々、何か方法はないものかと考えている。

そんなわけで、最近は地下街にはほとんど行かなくなってしまったのだけど、先日、京橋の試写室の帰りに雨が降ってきてしまい傘を持っていなかったので、東京駅の八重洲地下街に久しぶりに下りてみた。そうしたら北海道フーディストがあるのをみつけた。東京駅八重洲口の目の前にあったビル群が立て替え中で、そこにあった北海道フーディストもなくなってしまっていたので、ビルの立て替えが終わるまでお預けだと思っていたからうれしい発見だった。たまには地下に下りてみるもんだと思った。先日、新宿の小田急百貨店であった北海道物産展で買い損ねたチーズもそこにあった。実は家にほかのチーズの在庫が残っているので、その時は買うのはあきらめたのだった。来年、北海道に旅して買おうと思ったけどここで買える。やっぱりいつも行かないところに行くと発見がある。なんとか昔のように動き回れるといいのだけど…
posted by akemi at 20:33| Comment(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする