2020年11月26日

『相撲道〜サムライを継ぐ者たち〜』をドルビーアトモスで(白)

11月26日(木)

『相撲道〜サムライを継ぐ者たち〜』が特別上映されるので、TOHOシネマズ日本橋のチケットを予約して出かけました。
スクリーン8の大きな画面で、坂田監督自慢の音響で観られる!とワクワク。
1席空けですが、満席でした!!
国技館の入り口から、カメラはずんずんと中に入り、土俵近くまで降りて行きます。
わ〜〜んという歓声やどよめきに包まれます。ああ、最初っから音が違う!
この音響システムならば、どこでも砂かぶりだそうですが、席は3列目です。
(チケットとったときすでにかなり埋まって1-3列しか空きがなかった)
力士がぶつかる音! その迫力たるや! 思わず目をつぶりたくなるほど。
野菜を刻む音!ハンバーグを焼く音! 
ちゃんこがほんとにおいしそう…じゅる。

sumo8.jpg
(C) 2020「相撲道〜サムライを継ぐ者たち〜」製作委員会

試写で観ているのに、またまた引き込まれて観ました。
面白かったし凄かった!
テレビ観戦でなく、生で観たような臨場感、没入感ありました。

上映終了すると拍手が起きました。
監督どこかで聴いていないかな、と思ってたらスルスルと登場して(笑)来場感謝のご挨拶。満席になってすごく嬉しそう、出口でお見送りまで。
普通の上映も良いのですが、ドルビーアトモスだと倍加します。
ぜひまた特別上映して、たくさんの人に体験してほしいものです。

作品紹介 
http://cinejour2019ikoufilm.seesaa.net/article/478173575.html
監督インタビュー
http://cineja-film-report.seesaa.net/article/478178805.html

posted by shiraishi at 23:10| Comment(0) | 映画鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月08日

2020年秋 映画祭の日々(暁)

今年は新コロナウイルスの影響で、9月初旬にある「あいち国際女性映画祭」には行くことができず、10月下旬から始まる中国映画週間、東京国際映画祭と東京フィルメックスが同時期開催となり、どのように組み合わせていくか、観る作品の検討をするにも調べるのが大変でした。ネットが立ち上がるのに時間がかかる私のパソコンではサクサクと情報が出てこないので、途中であきらめたり、たどり着かなかったりも多く、情報集めるのが間に合わないままチケットを買う日が来てしまったので、いつものようにとりあえず集まった情報から、どうしても観たい作品のチケットを最低限買い、あとは当日の身体の調子や時間の合うもの、当日券のあるもの、そしてプレスで観ることができるものなどを組み合わせて観る作品の予定表を作りました。映画祭が始まり、ここ数日はほとんど0時すぎの帰宅。なかなか原稿をまとめる時間も取れず、とりあえずスタッフ日記に映画祭日記を。

10月27日〜11月1日 中国映画週間2020
10月30日〜11月7日 第21回東京フィルメックス 
10月31日〜11月9日 第33回東京国際映画祭2020
さあ怒涛の日々の始まりです。

10月27日(火)
中国映画週間が始まりました。この日から29日までは中国映画週間。会場はTOHO日本橋。前もってチケットを買ってあったのは17:10からの『陰謀の渦』ともう1本。あとは当日券で。この作品から今年の映画祭の始まりです。その前14:30〜始まる『THE CROSSING 〜香港と大陸をまたぐ少女〜』(公開予定あり)は、3月の大阪アジアン映画祭ですでに観ていたので、この日夕方から映画館に行きました。そしてこの日19:30〜始まる『〜迷える羊の向かう先〜』(原題『誤殺』)。

10月28日(水)
この映画週間でも上映され11月6日から公開されている『愛しの故郷』の試写が13時からあり、調布の東京現像所にある試写室に。ここに行くのは初めて。この日は12時から東京フィルメックスでプレスが観ることができる作品の予約申し込みがネットであるというので、1時間半前にこの会場に行き、ここで申請作業をさせてもらったのち13時からの試写に望む。この日は試写に行ったので、中国映画週間の作品は19:00から始まった『ロスト・イン・ロシア』だけ。

10月29日(木)
中国映画週間、『リメイン・サイレント』と、『香山の春1949』

10月30日(金)
東京フィルメックス。朝日ホールでのオープニングから始まり、オープニング作品は『愛のまなざしを』。そしてツァイ・ミンリャン『日子』。もう一本21:20から始まる『不止不休』はプレスパスで入れたのだけど、さすがに疲れて、(咲)さんとベトナム料理の店で食事。久しぶりのおいしい料理。でも新コロナの影響で閉店時間が早くなっていてゆっくりはできず、あわただしく食べる。

10月31日(土)
この日は東京国際映画祭のオープニングがあったのだけどパスして、映画祭シーズン最大の6時間作品、原一男監督の『水俣 曼荼羅』(東京フィルメックス)を日比谷シャンテで観る。8年の歳月をかけて撮った作品ということでさすがに力作。ほんとはもう一本、まだ余力があればインド映画『マイルストーン』を観たかったんだけど、さすがに無理であきらめました。

11月1日(日)
いよいよ東京国際映画祭。プレス試写で『おらおらでひとりいぐも』(日本)、『遺灰との旅』(インド)の予定だったのだけど『おらおらでひとりいぐも』は、起きれずあきらめた。ま、これは公開されるのでその時に。リム・カーワイ監督の『カム・アンド・ゴー』にしようか迷い、映画祭が重なっているから一般映画はあきらめていたのだけど、この日観ないと観ることができないと思い、池袋グランドシネマサンシャインまで『愛しの母国』を観に。池袋まで映画を観にいったのは2年ぶりくらいかも。この映画館は新しいのでは?池袋の街はだいぶ変わっていた。

11月2日(月)
この日は東京国際映画祭作品のプレス上映に集中。でも10:20からの『恋唄1980』(中国)はやはり起きれずあきらめ。午後からの作品に。『トゥルーノース』(日本・インドネシア)はぎりぎり間に合い入ったのだけど、内容を何も確認せずただ日本とインドネシアの作品ということで入ったので、いきなり北朝鮮の強制収容所の映画でアニメ、しかも英語作品で、間違えて入ってしまったのかと思ってしまった。2本目の『チャンケ:よそ者』(台湾)も台湾の作品だからと思って入ったら韓国での華僑の話だったので驚き。でもこの2本は思わぬ拾いものだった。この日はそのあと『海辺の彼女たち』(日本・ベトナム)、『兎たちの暴走』(中国)。

11月3日(火)
この日は『ノー・チョイス』(イラン)、『Malu 夢路』(マレーシア・日本)。もう1本『老人スパイ』を観たかったのだけど、この日の夜、母の七回忌が八王子の実家であったので、観ずに実家に向った。18:30頃には着くと思ったら19時頃になってしまった。鰻をしばらく食べていないという私のために鰻屋さんに予約をしてあって、暖かい鰻を買ってきて食べる予定だったのに遅くなってしまったので妹に文句を言われてしまう。でもやっぱり鰻屋さんの鰻は美味しかった。

11月4日(水)
プレス試写、いつもは上映10分前か5分前目標で入っているのですが、この日はアンホイ監督の『第一炉香』があったので、上映20分前の集合時刻のさらに10分前くらいに六本木ヒルズの集合場所に行ったのですが、すでいもう定員いっぱいで入れずがっかり。次の予定『ムクシン』までは3時間くらいあったので、どこか電源がある店に入って原稿を書こうと思ったら、シネマジャーナル読者で脚本家のWさんとばったり会ったので1時間くらいお茶をする。東京国際映画祭は他の映画祭と違ってプレス試写があるのはありがたいのだけど、一般上映と時間が会わず、映画ファンとの交流ができないというのが、いつも残念に思う。なので、久しぶりの映画友とのおしゃべりがうれしかった。彼女は『チンパンジー族』(フィリピン/ラヴ・ディアス監督)を観にきたらしい。明日5日は『第一炉香』のチケットが取れたということで、ほかのメンバーと共に映画祭に来るという。新潟に帰ったYさんも日帰りで来ると言っていた。彼女と分かれたあと、電源カフェを探してスターバックスなどに行ってみたけど空いている席がなくうろうろ。時間が1時もなくなり、仕方なくチケット売り場の裏にあるスペースで30分ほど公式カタログを見たり、予定表を再検討したり、パソコンでメールチェックをしたりしているうちに時間が来たので、『ムクシン』へ。故ヤスミン・アフマド監督作で、2006年の東京国際映画祭で上映された作品を4Kデジタル修復したもの。10歳のオーキッド、シャリファ・アマニさんの若き姿に、思わず「若い!」という言葉が出る。そしてこんな話だったけ?と思いだしながら観た。この作品のあとは東京フィルメックス『七人楽隊』(香港)。プレス予約の予定表を見間違え、シャンテでの上映だと思い、シャンテの地下で食事。2時間半くらい時間があったので余裕だったのに、シャンテに行ったら、『七人楽隊』の上映はヒューマントラストと言われ、慌てて移動。ぎりぎり間に合った。ヒヤヒヤ。この日までは、帰宅が0時前だったのだけど、以後、0時すぎに。

11月5日(木)
連日でかけているので、この日はもし可能なら休みの日にしようと思っていたのだけど、映画友Tさんが、この日と9日しか東京国際映画祭に行けないと言っていて、しかもこの日、六本木の香港料理の店、尖沙咀(チムサーチョイ)でランチするというので、これはやっぱり行くしかないと出かけました。プレス試写で観ることができなかった『恋唄 1980』の上映が14:30からあるのでチケットを買い、他にも映画友Nさんを誘い、久しぶりに尖沙咀に。ここは1年に1回、映画祭の時に行きます。映画祭は映画を観る以外に、こういうのが楽しみ。それに、今は香港にも行けないので久しぶりの香港気分。この日は、最後にプレス試写で『悪の絵』(台湾)を観た。その後、新宿ヨドバシに行き、ルーターを買い換える。
前の日、家に帰ってパソコン作業と思ったら、ルーターの充電池が膨張してしまって、後ろの蓋が閉まらず状態になってしまった。充電ができないとパソコンを使うことができない。明日以降もネットでの情報連絡や、授賞式の申し込みもネットでしかできないと言われていたのでどうしよう状態に。パソコンを9月末までに買い換えようと思っていたのにタイミングが合わず。映画祭シーズンに突入してしまったので、買い換えられずにいたのですが、さすがにネットがつながらないと困るので、ルーターだけでも変えないとと思いヨドバシに行ったのでした。おかげでネット環境が少し改善。ウインドウズ7での動画鑑賞は難しいけど、パソコンをウインドウズ10に買い換えたらオンラインでの映画鑑賞も可能になるかも。このところ、試写も映画祭でのイベントもオンラインでのことが多く、それができない状態だったから、パソコン変えたら可能になるかも。

11月6日(金)
さすがに疲れが出て、プレス試写を2本パス。Wさんから『チンパンジー属』面白かったといわれていたので、この作品と『アラヤ』は観たかったので夕方から出かける。『チンパンジー属』は悪くはなかったけど、もう少し短い作品だったら良かったかも。『アラヤ』もよくわからない作品だった。因果応酬的な作品なんだろうか。

11月7日(土)
この日はほとんど東京フィルメックスの作品。朝10時から朝日ホールで上映の『デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング』。こんなに早い時間の映画は、明け方4時、5時に寝ている私としては、朝、起きることができなくて、すぐパスにしていたのだけど、『デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング』(スー・ウィリアムズ監督/アメリカ)は、雨傘運動への支援や同性愛者であることをカミングアウトしているデニス・ホー(何韻詩)を追ったドキュメンタリー作品。これは観逃してはならないと思い、がんばって起きた。彼女のCD1枚くらい持っていたと思うけど、どのタイトルのものか忘れてしまった。勇気ある彼女の行動にリスペクトの念はあるけど、香港の今の現状を思うと暗い気持ちに。この後はやっと時間が合ったシネジャ読者Kさんとランチ。8階にある京おばんざいの店に。彼女とは2017年の山形国際ドキュメンタリー映画祭の飲み会で出会ったのだけど、シネマジャーナルの長年の読者だった。「中国語圏映画、この10年」「華影天地」という本も出している。今年2月台湾の天燈祭りに一緒に行き、その時、台湾の慰安婦記念館 阿嬤の家にも行った、私と興味の対象が近い方。
次は『平静』。中国の栄方(ソン・ファン)監督の作品。これにフィルメックス ディレクターの市村さんが出演していてびっくり。そしてフィルメックスのクロージング(授賞式)。詳細は映画祭ページにて。クロージング作品の『天国にちがいない』も観たかったけど、チケットを買ってあった東京国際映画祭の『弱くて強い女たち』(台湾)へ。原題は『孤歌』。このタイトルのままでいいのにと思ってしまった。原題の雰囲気がぴったりの作品だった。

11月8日(日)
東京国際映画祭のプレス試写2本の予定だったけど、さすがに疲れ果ててしまったし、日曜日でシネマジャーナルHPの更新日だったので休むことにした。ほんとは『HOKUSAI』と『メコン2030』を観たかったのだけども、2週間休まずに映画祭通いでさすがにもう限界。明日は9日で、東京国際映画祭最終日。クロージングと授賞式に行ってきます。



posted by akemi at 21:14| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月06日

Filmex『イエローキャット』『消えゆくものたちの年代記』&TIFF『遺灰との旅』*11/1 (咲)

東京フィルメックスと東京国際映画祭を行ったり来たりの日々も、もう終盤。会場で映画を観るのは、7日(土)が最後。8日、9日は自宅のパソコンでTIFFトークサロンQ&Aや、クロージングの中継を観る予定です。

今年は、コロナ禍で外国からのゲストの来日がほとんどなくて、Q&Aはオンライン。
東京国際映画祭は、例年、一般上映の後に行われるQ&Aだけ取材させていただく形だったので、プレス上映との時間調整が結構大変でした。もちろん、日本映画は、例年通り舞台挨拶や上映後のQ&Aがあるのですが、事前申し込み制。ちょっと時間が出来たからといって、飛び入り参加はできません。しかも、人気の作品は取材も抽選。
私は、中東やインドを中心に予定を組んだので、邦画まで手が回らず、(白)さんたちにお任せ。

そして、期間中に少しでも映画の感想やQ&Aの報告を書こうと思っていたのに、何も書けないまま今日に至る・・・です。
何を観て、何をしたかだけ、ご報告♪ (備忘録!)

11/1(日)
9:45〜 @シャンテ Filmex
『イエローキャット』Yellow Cat
カザフスタン・フランス / 2020 / 90分
監督:アディルハン・イェルジャノフ(Adilkhan YELZHANOV)
カザフスタンの草原。ムショ帰りのケルメクの夢は、裏社会から足を洗って草原に映画館を開くこと。悪者から娼婦のエヴァを助け、彼らから奪った大金を持ってエヴァと共に映画館を作るために奔走します。なんともいえない間が可笑しかったです。

12:20〜@シャンテ Filmex 
『消えゆくものたちの年代記』
パレスチナ / 1996 / 84分
監督:エリア・スレイマン( Elia SULEIMAN )
エリア・スレイマン監督本人やご両親が出演している長編デビュー作。ご実家のあるイスラエルのナザレで撮影したもの。十数年ぶりに観ましたが、鮮明に覚えているシーンがいくつもあって、私にしては珍しい!?

14:40〜@六本木 TIFF 
『遺灰との旅』Ashes on a Road Trip
監督:マンゲーシュ・ジョーシー
インド/2020年/106分/マラーティー語
Sub1_Ashes_on_a_Road_Trip.JPG
cNine Archers Picture Company, 2020
プネーに住む一家の家長が亡くなり、先祖の土地とパンダルプールの川に遺灰を撒くまでは遺書を読むなとの生前からの言葉に従い、遺族は車で遺灰を撒く旅に出ます。家長の秘密や家族の問題が露呈しますが、皆、遺書に書かれた遺産の配分を楽しみに先を急ぎます。思いもかけない結末に、遺族も観客も唖然!

『遺灰との旅』、シネジャのメンバー4人が観ていました。歌って踊っての場面がないインド映画で、金を巡る家族の物語は珍しくて、なかなかいいねと。もっとも、マラーティー語の映画では、こういうタイプのものが結構多いかも。

TIFFトークサロン インド映画『遺灰との旅』は、こちらで!


名古屋のミッキーさんと会うのは、半年ぶりくらいでした。以前は、こまめに映画を観に上京していたのに、コロナ禍で足が遠のいていたのです。go to トラベルを利用して、六本木1丁目のホテルが1泊 1800円位だとか。しかも朝食付! ミッキーさんは、福岡でも山形でもお安い宿を見つけるのが得意なのですが、それにしても安い! 私も泊まりたくなりました。



posted by sakiko at 23:06| Comment(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする