2020年12月27日

神戸・パルモア学院休校 そして『日本独立』ロケ地のこと (咲)

「パルモアが閉校だって」と、朝日新聞の夕刊を開いた父。12月22日のことです。
え〜パルモアが?と、いつもあまり読まない新聞を見てみました。

「英語の明かり 神戸照らした134年」の大見出しで、写真3枚入った5段の大きな記事。
1886(明治19)年開学の実用英語専門学校「パルモア学院」。
著名人を含め約3万5千人が学んだが、近年は生徒数が減り続けていた。
港町・神戸の象徴がまた一つ消える。


母が、結婚前に商社に勤めていた頃、仕事帰りに通っていたパルモア。途中で挫折したのを私に託したかったのか、小学校の1〜2年生の時、母に連れられて毎週土曜日に通っていました。3つ年下の妹も母と一緒に後ろで見ていたのを覚えているそう。クリスマス会もありました。
小学校低学年クラスでしたが、すべて英語で一切日本語を使わない授業。私が英語を好きになった原点ともいえる学校がなくなってしまうのかと、一抹の寂しさがよぎります。

当時、パルモア学院は、省線(現JR)元町駅から坂を少しあがったところにあって、神戸港を見晴らすことができました。
数年前、神戸に帰った時、元町駅を降りて坂をあがってみたのですが、パルモアは見当たりませんでした。(今回のことで、神戸駅近くに移転していたのがわかりました)
P1070913 lkobe.JPG
さらに坂を少しあがったところに明治の面影を残す立派な洋風の「兵庫県公館」があります。12月18日から公開されている『日本独立』(伊藤俊也監督)で、マッカーサーの執務室やGHQ民生局局長室の場面を撮影したところです。
P1070915 kobe.JPG
兵庫県公館は、無料で見学できるのですが、コロナ禍ですので確認の上、どうぞ!

『日本独立』、吉田茂を小林薫が演じているのですが、言われなければわからないほど、そっくり! (声でかろうじてわかるかな?)
白洲次郎を演じた浅野忠信が、「撮影現場に小林薫はいなかった」というほどです。

『日本独立』では、ほかにも旧財閥の別邸として昭和9年に建てられた「ザ・ガーデンプレイス蘇州園」(吉田が連行される吉田私邸の門のシーンなど)、昭和初期に建てられた「旧乾邸」(近衛文麿の荻外荘のシーン)、庭園のある和風邸宅「松泉館」(外相公邸の仏間や応接室などのシーン)など、神戸の味わい深い建物がロケ地になっています。
蘇州園と旧乾邸は、阪急御影駅近くにあるのですが、白洲次郎の母校・御影師範学校付属小学校からも近いところ。(その後、神戸大学附属住吉小学校となり、私の母校でもあります♪ 蘇州園を脇に見ながら9年間通ったのでした。)

『日本独立』では、GHQがソ連が乗り込んでくる極東委員会の開催までに新憲法を作ってしまおうと、ホイットニー准将以下25人の即席の起草チームで憲法草案をわずか9日間でまとめさせた一方で、吉田茂主導で日本側がいかに抗ったかが描かれています。

父に試写を観た日に話したら、当時、新聞にマッカーサーと昭和天皇が並んだ写真が大きく出たのが屈辱的だったとまず言われました。まさに、その写真は映画にも出てきます。
天皇制はどうなるのだろうとも思ったとのこと。

本作を観て、「素人集団が作った日本国憲法」だから、憲法改正したい気持ちもわかるという感想を持った方もいました。いろいろな思いがよぎりますが、正解はわかりません・・・


posted by sakiko at 13:46| Comment(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする