6月20日(日)10時半からの『食の安全を守る人々』完成披露プレミア上映会へ。
最終試写に伺えなくて、公開されたら・・・と思っていたのですが、上映後に関係者のトークもあるとの案内をいただいたので、いそいそと出かけてきました。
『食の安全を守る人々』
種子法廃止、種苗法の改定、ラウンドアップ規制緩和、そして表記無しのゲノム編集食品流通への動き・・・ 日本の農と食にこれまで以上の危機が押し寄せている。そんな中、本作は、日本で、海外で農と食の持続可能な未来図を描く人たちを追ったドキュメンタリー。
公式サイト:https://kiroku-bito.com/shoku-anzen
★2021年7月2日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町およびアップリンク吉祥寺にて公開
上映後、監督・撮影・編集を務めた原村政樹氏(写真右)と、プロデューサーの山田正彦氏(写真左)のトークが行われました。
食の安全が心配になる現状をずっしり感じた映画でしたが、お二人から「未来に希望を持って貰えるような映画を心掛けた」との言葉がありました。
食の安全を考えて実行する人たちがいる限り、未来は明るいと思いました。トークの模様は、別途お届けします。
会場が大井町だったので、キネカ大森でインド映画と思ったら、観たかった『グレート・インディアン・キッチン』の上映は、この日はなく、セシリア・チャン主演の香港映画『忘れえぬ想い』にしようかなと思ったのですが、久しぶりにもう一度観たいというワケでもなかったので、この間、満席で観られなかった『クルエラ』にしようと、新宿シネマカリテのサイトを見てみました。
上映中の映画の中に『田舎司祭の日記』がありました。チラシを見て、すごくそそられた映画です。14:15からという開始時間もばっちり! こちらに決定。
(20日の夕方、山手線が4時間にわたって止まるというアクシデントがあり、大森に行っていたら帰りが大変だったかも)
『田舎司祭の日記 4Kデジタル・リマスター版』
(シネマカリテでは、2Kで上映)
原題:Journal d'un cure de campagne
監督:ロベール・ブレッソン
出演:クロード・レデュ,アルマン・ギベール,ジャン・リビエール,ニコル・ラドラミル
フランス/1951年/115分
製作から70年を経て、劇場初公開!
劇場の入口で、B4版の作品紹介の詳細が書かれたものをいただきました。
一般上映では珍しいですね。
お陰で、作品内容が書けます♪
北フランスの寒村に赴任してきた神学校を卒業したばかりの若い司祭。体調はすぐれないが、気力だけはあり、住民たちの悩みを聞き善行を行おうとするが、苦しい生活を送る村の人たちには、経験の浅い司祭を暖かく迎える余裕はない。
それでも、一日が終わると、ペンを執り、その日の出来事を記すのが日課だ。
楽しみは、子どもたち相手の教義問答の授業
青少年のスポーツクラブ設立支援を依頼に領主のもとを訪れ、幼い息子を亡くし沈んでいる夫人と出会う。夫が娘の家庭教師と浮気していることも、夫人を悩ませていることを知る。そんな夫人に成す術もない司祭。
領主の娘も父親の不貞を知って、司祭に激しく不満をぶちまける。
数日後、夫人から、司祭によって気持ちが救われたとの手紙が届き、喜んだのも束の間、夫人は狭心症で亡くなってしまう。
司祭自身の体調はますます悪くなり、赤ワインにパンを浸して食べることしかできなくなる。それを酒浸りになっていると誤解されてしまう。
血を吐き道で倒れた司祭は、医者に診てもらうため町に出る。
町で、かつて神学校で共に学んだが、今は神の道を捨て世俗的な暮らしをしている仲間に会う。彼の体力はもう限界を超えていた・・・
最後、Fin と出て終わり!
昔の映画は、そうだった! と懐かしく思い出しました。
実は、チケットをネットで購入する前に、「シネマカリテ スクリーン2の見やすい席」を検索したときに、「正面に向かって左奥に扉があるので、左の通路側はエンドロールの途中で出ていく人がいると落ち着かない」とあって、右の通路側を取ったのです。
(ヒューマントラスト有楽町で苦い思いをしたので! →その時のスタッフ日記)
今回、あっけなく終わったので、まったく杞憂に終わりました。
長ったらしいエンドロールが続くより、こういう終わり方もいいものだなぁ〜と思いました。
なんとも寂しく息苦しい若い司祭の人生が、あとあとまで心に残っています。
味わい深い映画でした。
2021年06月27日
「香港国家安全維持法から1年、返還記念24周年 ―香港の現状と展望を読み解く―」イベント(白)
(左から伯川氏、倉田氏、益満氏、後方:増山氏)
■登壇者
倉田徹(立教大学教授)
益満雄一郎 (朝日新聞コンテンツ編成本部・元香港支局長)
■香港からオンライン中継
増山健 (弁護士法人淀屋橋・山上合同 日本弁護士/香港登録外国法弁護士)
■司会
伯川星矢 (フリーライター)
■主催者:香港雨傘運動展(UME)
https://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/179897
先週こちらで開催のお知らせをしたイベントに参加してきました。キノハウス地下1Fには映画美学校試写室があって、いつも出掛けるのですが、1Fのコーヒーハウスの奥にこんな空間が。
香港研究の倉田先生、元朝日新聞香港支局長の益満氏、香港からオンラインで参加の増山弁護士の3人に、ライターの伯川さんの軽妙な司会で、日々変わりゆく香港について熱いトークがかわされました。
14,5年前香港に毎年のように通っていたころ、芸能欄をチェックしていた蘋果日報(アップル・デイリー/りんごにっぽう)。返還以来、民主派の報道に力を注いでいましたが、最近あれあれというまに幹部が逮捕され、資産を凍結され、廃刊に追い込まれました。日本でも大きなニュースとして取り上げられていましたが、最終日は100万部印刷して飛ぶように売れたようです。
当局が根拠とした国家安全維持法(国安法)がどんなものか、香港の今とこれからは?わからないところを紐解いていただきました。(白)
■アーカイブが7月9日(金)23:59まで視聴(1000円)できます。
チケット購入ページはこちら
https://twitcasting.tv/loft9shibuya/shopcart/75934
■参考図書
「香港 国家安全維持法のインパクト」日本評論社(編:廣江倫子、阿古智子)倉田氏、増山氏も書かれています。
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/8506.html
「香港危機の700日 全記録」ちくま新書1577 筑摩書房(著:益満雄一郎)
2021年06月26日
取材2件:『かば』川本貴弘監督、『ロボット修理人のAi(愛)』主演 土師野隆之介さん(白)
6月18日(金)
『かば』川本貴弘監督インタビュー。いつも利用している上映館の会議室が使えないとのことで、近所の喫茶店へ。
川本監督は京都出身で、京都弁がベース+お仕事をする大阪弁で受け答えのスピードが速い!たくさん伝えたいと早口になるそうで、そこへ賑やかな喫茶店の会話と食器の音が重なり、レコーダーが全部拾ってくれちゃって、騒音混じりのを聞きながら書き起こすのに一苦労(汗)。公開前に原稿にしてチェックしていただかなくてはいけません。頑張れ>自分
映画は阪神タイガースが優勝した1985年が舞台。大阪・西成地区の中学校に実在した”かば”こと「蒲先生」と同僚の先生、生徒とその家族たちの群像劇。丁寧な取材を重ねて、問題だらけの生徒たち、正面から向き合った熱い先生たちの悲喜こもごもが描かれます。(白)
★7月24日(土)より新宿 K’s cinemaほか全国順次公開
インタビュー記事掲載しました。こちらです。
6月25日(金)
『ロボット修理人のAi(愛)』主演:土師野隆之介さんインタビュー。
生後10か月が芸能界デビューという、土師野(はしの)さんは高校3年生。学校の授業を終えてから来てくれました。映画での役柄は不幸な生い立ちに負けず、周りの大人たちに愛されてまっすぐに育った男の子。ファンタジーとリアル、現在と過去が交錯していますが、土師野さん演じる倫太郎目線で観ると全て繋がっています。そこかしこにヒントが隠れていて、ラストに近づくに従って謎がとけていく作品。私が子どものころ大人気だった大村崑さんが昔と同じ笑顔で出演していたのにびっくりしたり嬉しかったり。
土師野さんは素直ですごく可愛い男の子でした。お母さんの育て方がいいんだ、と感心。ウィル・スミスの『しあわせのちから』が大好きで、アクションやりたい!と…あ、3年前の森崎ウィンくんも同じことを言ってた!と気づきました。「推し」がまた増えました。(白)
★7月10日(土)より新宿 K’s cinemaほか全国順次公開
インタビュー記事掲載しました。こちらです。
新宿での取材の後、渋谷へ急ぎ、「香港国家安全維持法から1年、返還記念24周年 ―香港の現状と展望を読み解く―」イベントへ。
こちらです。
『かば』川本貴弘監督インタビュー。いつも利用している上映館の会議室が使えないとのことで、近所の喫茶店へ。
川本監督は京都出身で、京都弁がベース+お仕事をする大阪弁で受け答えのスピードが速い!たくさん伝えたいと早口になるそうで、そこへ賑やかな喫茶店の会話と食器の音が重なり、レコーダーが全部拾ってくれちゃって、騒音混じりのを聞きながら書き起こすのに一苦労(汗)。公開前に原稿にしてチェックしていただかなくてはいけません。頑張れ>自分
映画は阪神タイガースが優勝した1985年が舞台。大阪・西成地区の中学校に実在した”かば”こと「蒲先生」と同僚の先生、生徒とその家族たちの群像劇。丁寧な取材を重ねて、問題だらけの生徒たち、正面から向き合った熱い先生たちの悲喜こもごもが描かれます。(白)
★7月24日(土)より新宿 K’s cinemaほか全国順次公開
インタビュー記事掲載しました。こちらです。
6月25日(金)
『ロボット修理人のAi(愛)』主演:土師野隆之介さんインタビュー。
生後10か月が芸能界デビューという、土師野(はしの)さんは高校3年生。学校の授業を終えてから来てくれました。映画での役柄は不幸な生い立ちに負けず、周りの大人たちに愛されてまっすぐに育った男の子。ファンタジーとリアル、現在と過去が交錯していますが、土師野さん演じる倫太郎目線で観ると全て繋がっています。そこかしこにヒントが隠れていて、ラストに近づくに従って謎がとけていく作品。私が子どものころ大人気だった大村崑さんが昔と同じ笑顔で出演していたのにびっくりしたり嬉しかったり。
土師野さんは素直ですごく可愛い男の子でした。お母さんの育て方がいいんだ、と感心。ウィル・スミスの『しあわせのちから』が大好きで、アクションやりたい!と…あ、3年前の森崎ウィンくんも同じことを言ってた!と気づきました。「推し」がまた増えました。(白)
★7月10日(土)より新宿 K’s cinemaほか全国順次公開
インタビュー記事掲載しました。こちらです。
新宿での取材の後、渋谷へ急ぎ、「香港国家安全維持法から1年、返還記念24周年 ―香港の現状と展望を読み解く―」イベントへ。
こちらです。
お知らせ:写真展 中村康伸[香港の民主活動家たち LOFT9 Shibuya]
会期: 2021年6月28日(月)から 2021年7月4日(日)
場所: LOFT9
東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS(キノハウス) 1F
TEL 03-5784-1239
★期間中、会場併設のカフェでHKストア、八十港とのコラボメニューを提供しています。
GALLERY9 スケジュール
http://www.loft-prj.co.jp/loft9/gallary/
★会期中は毎日先着20名様まで、香港製の「レノンウォール・マスク」を差し上げます。
中村康伸 facebook
https://www.facebook.com/nakamura.yasunobu.1
2021年06月20日
4月中旬〜5月下旬のあれこれ 2 ネズミとの攻防(暁)
私が今住んでいるアパートは10年くらい前(2012年くらい?)に引っ越した。木造2階建ての1階に住んでいる。このアパートに住んで2年くらいたった2014年4月初めに私は心臓弁膜症の手術をするため入院し、それで4月20日に退院してアパートに戻ったら、なんとアパートの部屋がネズミのフンだらけ。その時のショックは大きかった。その頃、近所のマンションで建て替え工事があったというので、そこから逃げてきたネズミが住み着いてしまったらしい。その時は気が動転してどうしていいかわからなかった。
まず部屋の中に置いてあったお菓子とか米とかを、食料を入れる棚に入れたり、冷蔵庫に入れたりして、ネズミを退治するための方法を考えた。昔の金網の捕獲籠?だとネズミを捕まえても、ネズミを取り出さなくてはならなかったので、それは使いたくなかった。いろいろ調べて、ネズミが食べたら家の外の明るいところに出て死ぬという殺鼠剤や、ゴキブリホイホイのような粘着性の紙のボード(私はネズミホイホイと言っている)などを買って来て、説明書に書いてあるように部屋の何か所かに置いた。そうしたら、殺鼠剤の効果はわからなかったけど、ネズミホイホイに捕獲されていた。最初はなかなかかからず、侵入場所を調べて、入り口のそばに置いたり、通過場所、とどまる場所に置いたり、何度か置き場所を変えたら数匹捕獲できた。それでも退治し終わるのに3週間くらいかかった。
そして安心して暮らしていたのだけど、1年以上すぎてまたネズミが侵入してきた。でも1回退治して要領は身についていたので(笑)、また数週間で退治することができた。これで出てこないだろうと思っていたら、1年くらいしたらまた侵入されてしまった。どうもガス湯沸かし器の排出用煙突の場所に隙間があるらしく、そこから侵入してしまうよう。でもその隙間は埋めようがない。天井に住み着いてしまうようだから、他にも侵入口があるのだろうけど、それはどうもわからない。排水管からも侵入してくるのかも。
3回目の時は、ネズミの家族が住み着いてしまったらしく、天井を走り回ってうるさかった。私のアパートは玄関と台所が一緒で、ふすまを隔てて奥に4畳半と3畳の部屋があるのだけど、奥の部屋は仕切りがなくつながっていて1部屋状態。それで、ふすまを閉めることで、ネズミは台所で抑えていたのだけど、奥の部屋に入られてしまうと、置いてあるお菓子や米、食料などが食べられてしまう。1回目のネズミの出没の時は、入院する時にふすまを開けたまま1か月近く留守にしたら家中にネズミが入ってしまったので、それから出かける時はかならずふすまを閉めていた。なので2回目のネズミの侵入の時は台所だけの侵入で抑えることができた。
でも3回目のネズミの侵入の時には、ふすまを閉めていても奥の部屋にネズミが出没。どこから侵入するのかと思ったら冷蔵庫の上の暗い部分に天井からの出入り口をみつけることができふさぐことができた。それにしてもネズミというのは最初は痕跡をあまり残さずに控えめに行動をするけど、だんだん行動が大胆になって、人間がいてもお構いなしにウロチョロしだす。人がいるのに鴨居のところを横切っていったりする。慌ててそこのところにガムテープを裏に巻いて粘着面を外にだして張り付けたり、その都度、私もネズミ撃退の方法を身に着けていく(笑)。
そして、ネズミが嫌いなものもわかってきた(笑)。人参やジャガイモを置いておくとかじられてしまうけど、ネギ、タマネギ、ゴボウ、セロリなどはかじらない。トマトも好きでないのかかじられたことがない。それにしてもいろいろかじられ、私も勉強してきた。
そして1年以上ネズミが出没していなかったので安心していたら、この4月にまたネズミに住み着かれてしまった。そして今回のネズミはこれまでで一番最強だった。頭が良く、凶暴で、しつこく、これまでで一番攻防が激しかった(笑)。
最初、台所だけに出没していたけど、ふすまを閉めておいても奥の部屋に入ってくるようになってしまい、部屋に置いてあったお菓子などをだいぶかじられてしまった。私の家は狭いので食料品を入れるスペースもなく、仕方がないので、米、チョコレートなどは冷蔵庫にしまい、カップラーメンなどは台所の食糧棚に入れ、他の菓子などは段ボールにしまって、ベッドの上の布団の下に隠して出かけたけど、3日ほどしたら布団をくぐって、段ボールをかじって菓子にたどりついていた。しかも布団も数か所嚙み切られていてびっくり。そして袋を開けていない菓子袋なら大丈夫だろうと袋ごと別の紙の菓子箱に入れていたものも、箱をかみ切ってかじられてしまった。
空中なら大丈夫かもと思い、スーパーの袋に入れた菓子を、洋服をかけるための物干し用のポールにひっかけてみた。われながらいいアイデアと思って安心し1週間くらい確認していなかったら、なんとこれにも飛びついてかじられていた。今度のネズミは手ごわい。
食糧庫もいっぱいで、これ以上入れる場所がなく、仕方なく大きな鍋を2つ使い、その中にも入れ、さらに炊飯器の中にも入れて苦肉の策。
大きな金属の菓子缶でもあればいいのだけど、あいにく捨ててしまっていた(こういうのはいつか使うかもととっておいた時には使わず、捨ててしまうと持っていればよかった状態になる)。しょうがないので友人に梅酒を作る時に使う大きな瓶を借りた。
もらったり、買ったりした菓子類やパン、米、カップ麺など、それらを分散して入れ、4月以降はなるべく菓子などを買わないようにして、今、あるものを減らすという形をとったけど、なかなか減らない。でもそうしているうちにネズミはますます凶暴化して、なんと台所の食糧が入っている木棚をかじりだした。これにはびっくり。これまでのネズミはそういうことはなかった。
この4月は、コロナ禍で外出もままならず、本誌編集の一番忙しい時で、ネズミ退治用の薬やネズミホイホイを買いにも行けず、ただ攻防戦だった。4月下旬に妹が野菜を持ってきてくれたので、ついでにネズミ退治用の買い物をたのみ、やっと設置することができ5月中旬にいなくなった。
今回のネズミは、天井裏の運動会のにぎやかさからいうと1,2匹くらいかと思っていたら、ネズミホイホイに3匹もかかって、さらにまだそのあとも天井を走っているのがいたので最低でも4匹はいたのだろう。3匹捕まったあとはなかなか捕まらないので、猫のにおいがする缶製のものを買ってきて台所に置いたら、2,3日していなくなったようで天井の音がしなくなった。1か月半に及ぶ、今回のネズミとの攻防、知恵比べは、これまでで一番すごかった。それに今回のネズミはなんと、まだ開けていない殺鼠剤が入っている箱までかじっていてすさまじかった。よっぽどお腹がすいていたのだろうか。ちなみに青汁は嫌いなのかも。開けていない青汁の箱が大きくてしまう場所がないので、ずっと台所に置いてあったんだけど、その箱はかじられていなかった(笑)。
こうして、今回の4回目のネズミ騒動は5月下旬には解決したけど、猫のにおい缶は人間の鼻にもつらい。あまり鼻につくので、3,4日したらビニール袋で包んでしまった。またネズミが出たら開けるようにしよう。3か月が期限になっているので、ま、使わないかもしれないけど。
それにしても、今回の騒動、振り回され方は考えてみたらおかしくて笑える。この騒動をアニメにしたら面白そうと思った私でした(暁)。
まず部屋の中に置いてあったお菓子とか米とかを、食料を入れる棚に入れたり、冷蔵庫に入れたりして、ネズミを退治するための方法を考えた。昔の金網の捕獲籠?だとネズミを捕まえても、ネズミを取り出さなくてはならなかったので、それは使いたくなかった。いろいろ調べて、ネズミが食べたら家の外の明るいところに出て死ぬという殺鼠剤や、ゴキブリホイホイのような粘着性の紙のボード(私はネズミホイホイと言っている)などを買って来て、説明書に書いてあるように部屋の何か所かに置いた。そうしたら、殺鼠剤の効果はわからなかったけど、ネズミホイホイに捕獲されていた。最初はなかなかかからず、侵入場所を調べて、入り口のそばに置いたり、通過場所、とどまる場所に置いたり、何度か置き場所を変えたら数匹捕獲できた。それでも退治し終わるのに3週間くらいかかった。
そして安心して暮らしていたのだけど、1年以上すぎてまたネズミが侵入してきた。でも1回退治して要領は身についていたので(笑)、また数週間で退治することができた。これで出てこないだろうと思っていたら、1年くらいしたらまた侵入されてしまった。どうもガス湯沸かし器の排出用煙突の場所に隙間があるらしく、そこから侵入してしまうよう。でもその隙間は埋めようがない。天井に住み着いてしまうようだから、他にも侵入口があるのだろうけど、それはどうもわからない。排水管からも侵入してくるのかも。
3回目の時は、ネズミの家族が住み着いてしまったらしく、天井を走り回ってうるさかった。私のアパートは玄関と台所が一緒で、ふすまを隔てて奥に4畳半と3畳の部屋があるのだけど、奥の部屋は仕切りがなくつながっていて1部屋状態。それで、ふすまを閉めることで、ネズミは台所で抑えていたのだけど、奥の部屋に入られてしまうと、置いてあるお菓子や米、食料などが食べられてしまう。1回目のネズミの出没の時は、入院する時にふすまを開けたまま1か月近く留守にしたら家中にネズミが入ってしまったので、それから出かける時はかならずふすまを閉めていた。なので2回目のネズミの侵入の時は台所だけの侵入で抑えることができた。
でも3回目のネズミの侵入の時には、ふすまを閉めていても奥の部屋にネズミが出没。どこから侵入するのかと思ったら冷蔵庫の上の暗い部分に天井からの出入り口をみつけることができふさぐことができた。それにしてもネズミというのは最初は痕跡をあまり残さずに控えめに行動をするけど、だんだん行動が大胆になって、人間がいてもお構いなしにウロチョロしだす。人がいるのに鴨居のところを横切っていったりする。慌ててそこのところにガムテープを裏に巻いて粘着面を外にだして張り付けたり、その都度、私もネズミ撃退の方法を身に着けていく(笑)。
そして、ネズミが嫌いなものもわかってきた(笑)。人参やジャガイモを置いておくとかじられてしまうけど、ネギ、タマネギ、ゴボウ、セロリなどはかじらない。トマトも好きでないのかかじられたことがない。それにしてもいろいろかじられ、私も勉強してきた。
そして1年以上ネズミが出没していなかったので安心していたら、この4月にまたネズミに住み着かれてしまった。そして今回のネズミはこれまでで一番最強だった。頭が良く、凶暴で、しつこく、これまでで一番攻防が激しかった(笑)。
最初、台所だけに出没していたけど、ふすまを閉めておいても奥の部屋に入ってくるようになってしまい、部屋に置いてあったお菓子などをだいぶかじられてしまった。私の家は狭いので食料品を入れるスペースもなく、仕方がないので、米、チョコレートなどは冷蔵庫にしまい、カップラーメンなどは台所の食糧棚に入れ、他の菓子などは段ボールにしまって、ベッドの上の布団の下に隠して出かけたけど、3日ほどしたら布団をくぐって、段ボールをかじって菓子にたどりついていた。しかも布団も数か所嚙み切られていてびっくり。そして袋を開けていない菓子袋なら大丈夫だろうと袋ごと別の紙の菓子箱に入れていたものも、箱をかみ切ってかじられてしまった。
空中なら大丈夫かもと思い、スーパーの袋に入れた菓子を、洋服をかけるための物干し用のポールにひっかけてみた。われながらいいアイデアと思って安心し1週間くらい確認していなかったら、なんとこれにも飛びついてかじられていた。今度のネズミは手ごわい。
食糧庫もいっぱいで、これ以上入れる場所がなく、仕方なく大きな鍋を2つ使い、その中にも入れ、さらに炊飯器の中にも入れて苦肉の策。
大きな金属の菓子缶でもあればいいのだけど、あいにく捨ててしまっていた(こういうのはいつか使うかもととっておいた時には使わず、捨ててしまうと持っていればよかった状態になる)。しょうがないので友人に梅酒を作る時に使う大きな瓶を借りた。
もらったり、買ったりした菓子類やパン、米、カップ麺など、それらを分散して入れ、4月以降はなるべく菓子などを買わないようにして、今、あるものを減らすという形をとったけど、なかなか減らない。でもそうしているうちにネズミはますます凶暴化して、なんと台所の食糧が入っている木棚をかじりだした。これにはびっくり。これまでのネズミはそういうことはなかった。
この4月は、コロナ禍で外出もままならず、本誌編集の一番忙しい時で、ネズミ退治用の薬やネズミホイホイを買いにも行けず、ただ攻防戦だった。4月下旬に妹が野菜を持ってきてくれたので、ついでにネズミ退治用の買い物をたのみ、やっと設置することができ5月中旬にいなくなった。
今回のネズミは、天井裏の運動会のにぎやかさからいうと1,2匹くらいかと思っていたら、ネズミホイホイに3匹もかかって、さらにまだそのあとも天井を走っているのがいたので最低でも4匹はいたのだろう。3匹捕まったあとはなかなか捕まらないので、猫のにおいがする缶製のものを買ってきて台所に置いたら、2,3日していなくなったようで天井の音がしなくなった。1か月半に及ぶ、今回のネズミとの攻防、知恵比べは、これまでで一番すごかった。それに今回のネズミはなんと、まだ開けていない殺鼠剤が入っている箱までかじっていてすさまじかった。よっぽどお腹がすいていたのだろうか。ちなみに青汁は嫌いなのかも。開けていない青汁の箱が大きくてしまう場所がないので、ずっと台所に置いてあったんだけど、その箱はかじられていなかった(笑)。
こうして、今回の4回目のネズミ騒動は5月下旬には解決したけど、猫のにおい缶は人間の鼻にもつらい。あまり鼻につくので、3,4日したらビニール袋で包んでしまった。またネズミが出たら開けるようにしよう。3か月が期限になっているので、ま、使わないかもしれないけど。
それにしても、今回の騒動、振り回され方は考えてみたらおかしくて笑える。この騒動をアニメにしたら面白そうと思った私でした(暁)。