
壊れた窓からのぞく少女 (コソボ、1999年)ⓒ Yoshino Oishi
武蔵野市立吉祥寺美術館で、武蔵野市平和の日条例制定10周年記念事業として大石芳野写真展「瞳の奥に−戦争がある−」が開催されています。
2021年10月16日(土)〜 11月28日(日)10:00〜19:30
大石芳野さんは約40年に渡り、戦争の犠牲になった人々を取材し、悲惨な傷跡に苦しむ声に向き合い、レンズを向けることで、平和の尊さを問い続け、子どもたちの悲しみやつらさ、悔しい思いを全身で受け止め、その未来をもカメラに収めて来た。この写真展では、戦禍に苦しむ世界の子どもたち、そして、武蔵野市内をはじめ、少年少女時代に第二次世界大戦の犠牲となり、苦しみを抱えつつも戦後を生き抜いてきた国内の人々の姿を取り上げている。
枯葉剤、不発弾、虐殺、破壊、民族浄化、紛争…。ベトナム、ラオス、カンボジア、アフガニスタン、コソボ、スーダンと、子どもたちの真剣で鋭い瞳が伝える、「戦争はもう嫌だ」というメッセージが、作品を通して多くの人に届くように。東京、沖縄、広島、長崎…。彼らの少年少女時代に、第二次世界大戦がありました。人々が心身に受けた深い傷は、今もなお癒えることはなく、子どもの頃のまま、その瞳には「戦争をもう繰り返してはならない」という魂の叫びが宿っています。
武蔵野市立吉祥寺美術館JR線・京王井の頭線「吉祥寺駅」北口より徒歩約3分
※美術館専用の駐車場はありません
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-16 コピス吉祥寺A館7階
TEL. 0422-22-0385 FAX. 0422-22-0386
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/主催:(公財)武蔵野文化事業団、武蔵野市、武蔵野市非核都市宣言平和事業実行委員会
協力:クレヴィス、フレームマン、フォトグラファーズ・ラボラトリー
お問合せ:武蔵野市立吉祥寺美術館 電話番号0422-22-0385
入館料
300円(中高生100円、小学生以下・65歳以上・障がい者の方は無料)
※11月23日(火・祝)および、11月24日(水)<武蔵野市平和の日>は、武蔵野市在住の方は、無料でご覧頂けます。ご住所を確認出来る証明書(運転免許証、保険証など)をご持参ください。
大石芳野 プロフィール (Wikipediaより)
東京都出身。日本大学藝術学部写真学科卒。戦争、内乱後の市民に目を向けたドキュメンタリー作品を手がけ、ベトナム戦争、カンボジアの虐殺、スーダンのダルフールの難民、原爆の広島の人々などを取材[1]。2004年から、世界平和アピール七人委員会委員。現在の研究課題は、『フォトジャーナリズムの変遷と動向』そして『フォトジャーナリズムから見た戦争と平和における民衆』。常用機材は、ライカM6(Summilux-M 1:1.4/35)。人々の生活が戦争や紛争で妨げられて命を奪われている惨状を世界に伝えている。
写真集・著書
「あの日、ベトナムに枯葉剤がふった」 -- くもん出版、1992.11. --(くもんのノンフィクション・愛のシリーズ ; 23)
「アフガニスタン戦禍を生きぬく」-- 藤原書店、2003.10
「愛しのニューギニア」-- 学習研究社、1978.2
「生命の木」-- 草土文化、1998.10
「沖縄に活きる」-- 用美社、1986.8
「沖縄の原像」(仲程昌徳、大石芳野.共著)-- ニライ社、1988.5
「沖縄若夏の記憶」-- 岩波書店、1997.6
「隠岐の国」-- くもん出版、1984.7
「女の国になったカンボジア」-- 潮出版社、1980.12
「活気あふれて長い戦争のあと」-- 草土文化、1997.3. --(アジアの子どもたち)
「悲しみのソビエト」-- 講談社、1991.6
「カメラを肩に見た世界」-- 労働旬報社、1993.11. --(メッセージ21)
「カンボジア苦界転生」-- 講談社、1993.11
「声・映像・ジャーナリズム」--フェリス女学院大学. -- フェリス女学院大学, 2005.3
「コソボ絶望の淵から明日へ」-- 岩波書店、2004.4. --(岩波フォト・ドキュメンタリー世界の戦場から)
「コソボ破壊の果てに」-- 講談社、2002.6
「子ども戦世のなかで」-- 藤原書店、2005.10
「証言する民」-- 講談社、1984.4
「少年パパニー」-- 弥生書房、1983.10
「闘った人びと」-- 講談社、1988.10. --(講談社文庫)
「魂との出会い」(大石芳野、鶴見和子.共著)-- 藤原書店、2007.12
「小さな草に」-- 朝日新聞社、1997.4
「花黙し」-- ブロンズ社、1979.11
「パプア人」-- 平凡社、1981.3
「Hiroshima半世紀の肖像」-- 角川書店、1995.3
「ベトナム凛と」-- 講談社、2000.10
「ベトナムは、いま」-- 講談社、1985.4. --(講談社文庫)
「見える日本、見えない日本」(養老孟司.共著)-- 清流出版, 2003.12
「無告の民」-- 岩波書店、1981.11
「『夜と霧』をこえて」-- 日本放送出版協会、1988.9
「夜と霧は今」-- 用美社、1988.12
「ワニの民」-- 冬樹社、1983.7
「<不発弾>と生きる 祈りを織る ラオス」-- 藤原書店、2008.1
(
Wikipediaより)
紛争地に生きる人々、特に女性や子供たちの写真を多く撮り続けて来た大石芳野さん。紛争地を撮り続けてきた数少ない女性の報道写真家の一人。彼女の勇気、優しさが、これらの写真を撮り続けた原動力だったと思います。彼女の行動力や生き方は、私の目標でもありました(暁)。