2021年11月05日

TIFF7日目(白)

11月5日(金)
1週間は早い。毎日映画三昧のこの頃は特に早い。
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東京の空も青い

●『最後の渡り鳥たち』(トルコ)アジアの未来部門
試写を見損なったので、HTC有楽町の一般上映へ。
トルコ南部の遊牧民の家族の物語。年を取って膝の悪い父は遊牧をやめて定住生活をしたい。娘一家はラクダよりトラクターがほしいという。男勝りの母親は伝統的な暮らしを変えたくない。母親は弁も立つが口も悪い。孫娘が書いた詩が素直でとてもよかった。

●『もろい絆』(インド)アジアの未来部門
聖地ヴァラナシ(ベナレス)はガンジス川沿いにある古都。ラーニーは娘のために踊り子として生計を立てている。サリーの手織り職人は、イスラエルから来た旅行客の女性に恋心を抱く。
ヒンドゥー教とイスラム教の信者の深刻な対立があったと初めて知りました。

●『一人と四人』(チベット)コンペ部門
密猟者を追っている森林警察官の車が横転する。同乗者は亡くなり、一人が怪我を負った。森林管理人の小屋へ妻からの離婚協議書を持った男、自分が森林警察だという男が2人やってくる。誰が密猟者で警察官なのか?
ジグメ・ティンレーはペマ・ツェテン監督の息子さん。『羊飼いと風船』のジンパが管理人。

●『アリサカ』(フィリピン)コンペ部門
政治スキャンダルの証人となる副市長を会見場へ送るパトカーが襲撃を受け、証人と同乗していた警官も殺害された。女性警官のマリアーノだけが辛うじて生き残る。
執拗な追手から助けるのが先住民の少女とその家族。舞台となるバターンは、第2次大戦中日本軍が捕虜に100qの「死の行進」をさせたことで知られているところ。『バードショット』のミカエル・レッド監督作。


posted by shiraishi at 23:38| Comment(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする