最近、もらってくる映画チラシを減らそうとは思っているのですが、映画を観に行くたびにもらってくるので、思いとは裏腹にどんどん増えています。おかげで家のゴミ箱状態はますますひどくなっています。数日前には、とうとう長年積んであった本や映画チラシの山が斜めにずれて、とうとう滑り落ちてしまい、片付けるのに大変でした。古い映画チラシ、捨てなくてはと思いつつ、捨てられない私です。それにしても、私の(資料)部屋をなんとかしなくてはと、最近切実に思っています。映画のチラシ、捨てたら畳1畳分くらいは場所が確保できると思うのですが、だれかもらってくれる人いないかなと思っています。でも、その前に整理しなくてはならないので、その時間が欲しいです。音楽CDも整理と思いつつ、買ったものの聴いていないCD聴いてからと思っている私。そう思っているのでなかなか手放せずです。誰かほしい人いないかな。興味がない人にとってはゴミでも、興味がある人によっては宝の山なんだけど。
☆「香港映画発展史探究」試写以外にも観たい映画や、映画特集など、毎日いくつもの作品を観たいと印をつけているのだけど、そのうちのほんのわずかしかこなすことができない。2022/1/4〜1/30まで、国立映画アーカイブで「香港映画発展史探究」という上映会があり、香港映画にハマった1993年頃から観たいと思っていた、香港映画の古典的作品群が多数上映された。
『梁山伯と祝英台』『黄飛鴻正伝 鞭風滅燭の巻』『英雄本色』『ブラッド・ブラザース 刺馬 』『忠烈図』『父子情』など観たかったのだけど、チケットの買い方が理解できなくて迷っているうに後半になってしまい、結局、『女性の光』と『北京オペラブルース』の2本しか観ることができなかった。友人たちは21本のうち、たくさんの作品を観に行って、その作品についての感想などが来てうらやましかったけど、当日にならないと行けるか行けないかわからない私は、後半になってやっとセブンイレブンでチケットを買う方法がわかり、京橋での試写のあと、行ける作品を鑑賞した。『女性の光』は、1937年の作品で、女性の自立をテーマとした物語で、男性の支配に抗い女性のための職業訓練校を設立、自由と平等を目指した女性を描く作品ということで観に行った。『北京オペラブルース』は、ずっと気になっていた作品で、やっと観ることができた。林霞、葉蒨文、鍾楚紅の3女優の活躍が嬉しい。荒唐無稽ではあったけど、京劇とアクション、すれ違いの妙、そしてサスペンス。辛亥革命直後の1913年の北京を舞台にしたとても面白い活劇だった。そして鄭浩南が思わぬ活躍と感心した。それにしても『父子情』を観ることができなかたのが残念。たぶん、もう観る機会はないかな。
☆ジョージア映画祭2022 コーカサスからの風 岩波ホール
上記香港映画特集での鑑賞、2本しか観ることができなかったので、岩波ホールで1月29日(土)〜2月25日(金)に開催されたジョージア映画祭はしっかり行こうと思ったのに、やはり前半は行けず、後半に集中。でも2月16日から最終日の25日までに5回通い、『ケトとコテ』『インタビュアー』『幸福』『ブバ』『ピロスマニ』『ウジュムリ』と、6本の作品を観ることができた。
残念だったのは23日の夜の回にあった『落葉』の上映。早めに行ったつもりだったのに、歩く速度が遅く岩波ホールに着いたのは20分前。満員で入れなかった。40分前に着いたという友人が130番すぎだったと言っていたので、それからすぐに満員になってしまったらしい。
岩波ホールは、この2年余りのコロナ禍、観客数の大巾減少で7月に閉館することになってしまったけど、この映画祭での観客数の多さが、もう少し早くにあったら閉館に至らなかったかもしれないと、この満員の状態を知って、そう思った。私ももう1年以上、岩波ホールに行ってなかったかもしれない。
このジョージア映画祭映画祭は、岩波ホールで働いていた原田健秀さんが企画して開催している映画祭。前回の映画祭は1本も観に行くことができなかったので、今回はできるかぎり行くことにした。観たことがある作品もあったけど、古い作品も多く、ここで観ることができなかったら、今後、観ることができないだろうと思い出かけた。
「映画の王国ジョージア(グルジア)、失われていたソヴィエト連邦時代(1921〜91)の名作が修復され、あるいはロシアから戻り、今、蘇ろうとしている。政治体制の抑圧にもかかわらず、人間味にあふれ、独創的であり、映画への愛がこめられた黄金期のジョージア映画――その魅惑にみちた歴史的作品の数々を一堂に集めて一挙上映!」という、魅力ある文に誘われ、貴重な作品を少しだけど堪能した。私と同じような思いの人が多かったのか、平日昼間にも関わらず、たくさんの人が来場したらしい。私としては貴重な作品を観ることができて良かったという思いはあったものの、ジョージアの歴史や文化に詳しくなく、表現方法などもユニークで、理解できない関係性などもあったけど、ジョージアの人たちの文化や思いに振れた映画祭だった。
久しぶりに神保町に通ったので、前から行ってみたかった香港料理の店、「粤港美食(エツコウビショク)」の1号店、2号店、両方に行くことができた。新型コロナウイルス、オミクロン株が猛威をふるう第6波の影響で「まん延防止等重点措置」が続き、閉店時間が21時だったので、ゆっくりと食事する時間はなかったけど、海老ワンタンメンや、鴨肉のローストなど、香港で食べていた料理を堪能することができた。海外に行けない今だからこそ、日本で香港料理が食べられるのは嬉しい。そのレポートはまた。
☆イスラーム映画祭7 2022.2.19〜25
ジョージア映画祭と後半重なっていたので、イスラーム映画祭には行けないかなと思っていたら、友人から、『ラシーダ』という作品、去年観たのに今年も買ってしまったと連絡があり、譲ってもらって観に行くことができた。ほんとはジョージア映画祭『大いなる緑の谷』を観に行く予定だったので迷ったのだけど、咲さんから「絶対こっちを観た方がいい」とのプッシュがあり、こちらを観に行った。アルジェリアの内戦時代が舞台で、女性たちの置かれた立場を表現したドラマでした。『ムクウェゲ「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師』と同じように、内戦下で、女性をレイプするのは「恐怖を植え付け支配するため」ということが描かれていました。『ムクウェゲ「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師』の
作品紹介のほうにも書きましたが、レイプされた女性が、味方であるはずの男たちに(家族や親戚、同じ部落)、「汚れたもの」として扱われる理不尽さが表現されていた。この作品の中でレイプ被害にあった女性の父親が「いっそ死んでくれたらよかったのに」と、娘を拒否するシーンがあり、男ってどうしてそうなのと思ってしまった。救いだったのは、その女性の甥っ子?が、「僕はそう思わない。彼女は被害者だ」という意味のことを言っていたこと。この作品はアルジェリアの初めての女性監督ヤミーナ・バシール=シューイフさんの作品とのことで、だからこそ出てきた言葉なのだろうと思いました。
2002年/アルジェリア=フランス
posted by akemi at 20:44|
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