きのうやっと最終話を見終えました(Amazonプライム)。
この「応答せよ」のシリーズ、3つあります。
・「応答せよ1997」(2012)プサン。アイドルH.O.Tおたくのシウォンと幼馴染、級友たち。
・「応答せよ1994」(2013)ソウルの下宿(男子5人、女子1人)。ヒロインのナジュンは男子バスケの選手に夢中。
・「恋のスケッチ〜応答せよ1988〜」(2015)ソウルの横丁。ヒロインのドクソンと幼馴染、その家族たち。
背景になった時代がうまく取り込まれています。政治、社会現象、暮らしのようす、映画やヒット曲と…ああこんなことがあったなと思い出します。子どものころ、高校生・大学生、大人になってからと3つの時間軸でドラマが進みますが、ややこしくはありません。
劇中に沢山登場する若手の誰と誰がカップルになるのか、で毎回引っ張るので「〇〇推し」で沸騰したそうです。ソ・イングク、パク・ボゴムほか若手がブレイクするきっかけにもなっています。人気ドラマなので、新しいドラマに前の出演者が登場したり、カメオ出演の俳優がいたりの楽しみもあります。ヒロインの両親(ソン・ドンイル&イ・イルファ)は3作通じて出演。このお母さんの作る料理が大量でいつも山のように出てくること、家族の喧嘩が派手で、大きな声でどなるわ、手も足も出るわとものすごく賑やかで漫画みたい。お父さんはよく怒るし、弱みを見せたくなくて虚勢をはります。またどのキャラもお母さん思い。大人になっても「オンマ〜」とよく泣きます。
1988年が舞台の「恋のスケッチ〜応答せよ1988〜」が私には一番面白かったです。恋愛要素のほかに、ホームドラマがしっかり描けているからでしょうか。親世代の俳優がうまい人ばかりで親側の気持ちにも感情移入できます。双門洞で仲良く暮らす家族たちの悲喜こもごもに泣かされました。「三丁目の夕日」で、日本の懐かしい風景にきゅんとしたように、韓国の人たちにもこれが一番響いたんじゃないかな。
びっくりしたのは最初のタイトル場面に、香港映画『男たちの挽歌』のレスリー・チャンのシーンが入ること。大人気だったのね。最終話では主要メンバー5人が揃って『男たちの挽歌』ビデオを見ながら”広東語の主題歌”を歌っているんです。キャストが実生活でも仲良しというのが納得のあったかいドラマでした。
U-NEXT、Netflix、Amazonプライムなどで配信中。