2022年10月30日

東京国際映画祭 中東の作品を追いかけた行動記録です (咲)

10月24日(月)に開幕した第35回東京国際映画祭も、あっという間に半ばを過ぎました。
今年は、イランやトルコをはじめ、私の気になる地域の作品が多くて、それだけで予定がいっぱいになる嬉しいラインナップ。Q&Aも時間が取れる限り、取材しました。
備忘録で、映画祭期間の行動記録だけ簡単に!

10月24日(月)
体力温存で、レッドカーペット&オープニングセレモニーは取材に行かず、自宅でリアルタイムで動画配信を観ました。
東京ミッドタウン日比谷のステップ広場から仲通りにかけて敷かれた165mのレッドカーペット。黒っぽい幕が両脇に張られて、一般観客からは見えません。コロナ感染対策だとは思いつつ、ちょっと寂しい。やっぱり観客ありきだと思いました。
レッドカーペット
https://www.youtube.com/watch?v=pyRMzDipAjI
オープニングセレモニー
https://www.youtube.com/watch?v=4ufrMZlcvgI


10月25日(火)
★13:30〜14:47 アジアの未来 『蝶の命は一日限り』
イラン北部のダムに沈んだ村の老いた女性。イラン・イラク戦争で亡くなった息子は、遺言で村の高台の墓に埋葬したが、ダムが出来て、今は湖に浮かぶ小島になってしまった。入島を禁じられた彼女は、なんとか息子の墓に行こうとする・・・
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映画を観終わって、ロビーにショーレ・ゴルパリアンさん! そして、モハッマドレザ・ワタンデュースト監督もいらして、お話することができました。
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緑の多い小高い山の雰囲気から、「マーザンダラーン州ですか?」とお聞きしたら、大当たり。監督の故郷の町サーリーの近くだそうです。サーリーには、20数年前に行ったことがあるとお伝えしたら、監督、嬉しそうになさっていました。


★15:40〜17:36アジアの未来 『突然に』
夫と一緒に30年ぶりにドイツからイスタンブルに帰ってきたレイハン。突然、嗅覚障害に襲われた彼女は、海辺の町を訪れる。長い間、離れて暮らしていた母との確執は、なかなか解けない・・・
イスタンブルの町がどんよりしていて、レイハンの気持ちを表したようでした。
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次の上映まで1時間ちょっとあるので、久しぶりにお会いする名古屋のミッキーさんと、東銀座のロシア料理「マトリキッチン」へ。 ボルシチとキエフカツレツ、そしてデザートはカボチャのムース。

★19:00〜20:45ユース TIFFティーンズ『ザ・ウォーター』スペイン他 
スペイン南東部の小さな村で、ひと夏を過ごす若者たち。
女性監督エレナ・ロペス・リエラが自らの出身地で撮影した長編デビュー作。
洪水に襲われる村の姿に、タイトルは、それが由来なのかと!
 

10月26日(水)
★11:15〜12:5アジアの未来『へその緒』
中国・内モンゴル。ミュージシャンの青年は、認知症が進み故郷に帰りたいという母を引き取り、大草原の家に連れ帰る。徘徊する母を心配して、綱で繋いでいるのが、へその緒のよう!

名古屋のミッキーさんが、携帯を昨日行ったマトリキッチンに忘れたかもしれないとのことで、再び、マトリキッチンへ。 お昼時で超満員で、携帯がなかったことだけ確かめて、隣のお蕎麦屋さんでランチ。このお蕎麦屋さんも美味しいです。

★14:05〜15:36アジアの未来 『私たちの場所』
インド、ボパールの町。トランスジェンダーの二人は住居を追い出され、新たな家を探すが難航する。性的マイノリティに対する不寛容と差別は、カーストの壁以上に厚いことに驚きました。

◆16:51〜17:21 『突然に』 Q&A取材
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メリサ・オネル(監督/プロデューサー/脚本)、フェリデ・チチェキオウル(脚本)、メルイェム・ヤヴズ (撮影監督)
来日したのも女性3人でしたが、女性の多い製作チームだったそうです。
Q&A報告はこちら

★18:35〜20:53 『ザ・ビースト』 監督:ロドリゴ・ソロゴイェン
スペイン、ガリシア地方の人里離れた山間の村に移住してきて、野菜を育てるフランス人の中年夫婦。隣に暮らす地元の有力者一家から嫌がらせを受ける・・・
大事に育てたトマトを臨家の兄弟に台無しにされてしまいます。この後、どうなるのか気になったのですが、Q&A取材の為、20時頃退出

◆20:16 20:46 コンペティション『カイマック』
北マケドニアの首都スコピエの集合住宅を舞台に繰り広げられる群像コメディ。
カイマックは、トルコやバルカン半島でよく食べられるクロテッドクリームのような乳製品。
映画をまだ観ないままにQ&Aを取材。
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ミルチョ・マンチェフスキ(監督/脚本/エクゼクティブ・プロデューサー)、サラ・クリモスカ(俳優)、アナ・ストヤノスカ(俳優)


10月27日(木)
★10:10〜『ライフ』 
カザフスタンの異才エミール・バイガジンの監督第5作。 171分の作品。残念ながら、最初の30分しか時間を取れず、主人公の若い男性が、人の人生を映像化する仕事に就いたところまでで退出。

★11:00〜12:43アジアの未来 『消えゆく燈火』 
香港の町を彩るネオンサイン。腕利きの職人だった夫が亡くなり、妻は夫の思い出を胸に、ネオン製作の夢を継ごうと決意する。サイモン・ヤム演じる夫とシルヴィア・チャン演じる妻。観る前から、期待満々。味わい深い作品でした。香港からどんどん消えていく名物のネオンの看板。映画のラストは、海に沈んでしまった水上レストランでした。
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アジアクロッシングのアジコさんと、コリドー街にあるトルコ料理「イスタンブール」へ。 ランチ 1100円。ミートボールの煮込み。

★14:00〜15:58 アジアの未来『i ai』
我が故郷に近い明石が舞台というので、期待して観ましたが・・・・ (これ以上、言及しないでおきます) 

◆16:16〜16:46 『へその緒』Q&A
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チャオ・スーシュエ(監督/脚本)、リウ・フイ(プロデューサー)
リウ・フイさんの黒いブーツに注目。草原では、このブーツなのですね。

★17:20〜19:06 コンペティション『カイマック』
群像コメディと紹介にありましたが、コメディというより、狭い集合住宅という世界の中で入り乱れた男女の関係でした。これをコメディというべきか・・・

◆20:15〜20:45 『This Is What I Remember』 キルギス
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アクタン・アリム・クバト(監督/脚本)
『あの娘と自転車に乗って』『馬を放つ』などの後日談ともいえる作品とのこと。(映画未見で取材)

アクタン・アリム・クバト監督Q&A報告はこちらで! 


◆21:1021:25『楽日』
上映前の舞台挨拶取材。 
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ツァイ・ミンリャン(監督)、リー・カンション(俳優)、三田村恭伸(俳優)
ほんとは、懐かしい『青春神話』のトークを取材したかったのですが、時間的に断念。
でも、シャオカンの変わらぬ姿を生で見れて、嬉しいひと時でした。


10月28日(金)
◆12:47〜13:17  『蝶の命は一日限り』 Q&A取材 
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モハッマドレザ・ワタンデュースト監督 (ワタンドゥーストと表記した方が発音に近いと思います)
蝶の命が一日と短いのと同様、人生も短いことを感じ取ってほしいと監督。

東京国際映画祭 イラン映画『蝶の命は一日限り』モハッマドレザ・ワタンデュースト監督 Q&A報告(咲)

★14:05〜15:39コンペティション 『アシュカル』 監督:ユセフ・チェビ
チュニスの郊外カルタゴの民主化運動の最中に工事が中断された建設現場で黒焦げの死体が連続して発見される。男女ふたりの刑事が捜査を始めるが、妨害に合う・・・
背景になっているジャスミン革命について、もう少し、説明があればわかりやすいのではと思いました。

4時から東京フィルメックスのプレスチケット申し込み開始なので、ミッキーさんとマックでお茶しながら待機するも、案内がなかなか届きません。 いつ案内が来るか気になりながら、Q&A取材に。

◆16:43〜17:13 アジアの未来 『クローブとカーネーション』
作品未見のまま取材。南東トルコを舞台に難民や、言葉の違う民族のことを描いた作品。
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ベキル・ビュルビュル(監督/脚本/編集)、ハリル・カルダス(プロデューサー)
Q&A報告はこちら


19:20からの『ヌズーフ』上映直前に、東京フィルメックスから予約用URLが届きました。
大急ぎで、29日のパナヒ監督の映画のみ予約しましたが、ほんの数分の間に、角の席はすべて予約済になっていました。 ずっと待機していたのに、間が悪かったです。残念!

★19:20〜21:04 『ヌズーフ/魂、水、人々の移動』 英・シリア・仏 
シリア、ダマスカス。爆撃で屋根に大きな穴が開いてしまった家。周囲の住民たちは皆、避難したのに、住み続けることに固執する父親。そんな中でも、14歳の少女は淡い恋に芽生える・・・


10月29日(土)
★10:20〜12:07 コンペティション『第三次世界大戦』 監督:ホウマン・セイエディ
今回、一番楽しみにしていたイラン映画。
映画の撮影現場で日雇いで働いていた男が、エキストラから、さらにヒトラー役に抜擢される・・・ 思わず、審査員席からも笑いが起こりました。
主演女優マーサ・ヘジャ-ズィさんインタビューとQ&A報告はこちら

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中東好きの友人Mさんと、コリドー街のトルコ料理「イスタンブール」へ。 茄子のムサカ。休日メニューで、1320円。

☆東京フィルメックス 14:50 - 16:55 開会式+ 『ノー・ベアーズ』(パナヒ監督/イラン)
トルコ・イスタンブルを舞台に、ヨーロッパに出国を試みるイラン人夫婦を描いた作品を、トルコ国境に近い村に滞在して、リモートで指示を出すパナヒ監督。自由を求める人たちの姿が、この7月に収監されてしまったパナヒ監督の思いに重なりました。

ショーレ・ゴルパリアンさんと一緒に、『第三次世界大戦』に出演している女優のマーサ・ヘジャーズィさんも会場にいらしてました。マーサさん、映画の中の雰囲気とちょっと違ったので、ショーレさんに言われて気が付いた次第でした。

★18:00〜19:56 コンペティション 『テルアビブ・ベイルート』 監督:ミハル・ボガニム
1980年代から長く続いたイスラエルとレバノン間の紛争を背景に、国境によって分断された家族を描いた物語。
父親と恋人がとても似ていて(父親が若く見える)、あれっ?と、くらくら。
映画が終わって、ミッキーさんと、暁さんと、3人で中華をいただきながら、人間関係がわかりにくかったね〜と、皆、同じで、ちょっと安心しました。



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2022年10月27日

10月27日(木)東京国際映画祭3(白)

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ミッドタウン日比谷前のメインビジュアル

例年一度は期間中に台風がやってきていましたが、今年はお休み中?上のメインビジュアルの後ろはスクリーンになっていて、連日いろいろな作品を無料で見ることができます。今日も風もなく暖かなので、外(ステップ広場)で観ていても寒くありません。
スケジュールはこちら

上映の合間にプレスセンターや交流ラウンジに行って一休みしています。
すごくハンサムな人がいる!(マスクしてても)と思ったら尚玄さんでした。リムカーワイ監督と新作『あなたの微笑み』宣伝中でお二人でちょっとティータイムだったようです。掲載許可をいただきました!
映画は11月12日より公開。リム監督を見かけたらぜひ前売り券をお買い上げください。ただ今ステッカー付です。
尚玄さんは『彼方の閃光』(半野喜弘監督)ワールドプレミアで参加。

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プレス上映
『消えゆく燈火』(香港)アジアの未来部門
香港の街といえば頭上に突き出した看板とカラフルなネオンサイン。あの風景は中国に返還されても変わらないと思っていましたが、ここ数年で撤去が進み、風景が変わってしまったようです。
作品は消えていくネオンの職人とその家族のヒューマンストーリー。いや、「人情物語」という言葉がぴったり。サイモン・ヤムとシルビア・チャンの夫婦役もぴったり。一般公開切望。
何年も前にTIFFのゲストで来日したシルビア・チャンは、小柄で笑顔の可愛い素敵な方でした。

『1976』(チリほか)コンペ
ピノチェト独裁政権下のチリ。裕福な医師の妻のカルメンは、牧師から怪我を負った青年を託されました。医薬品を手に入れ、家族にも秘密で看病し、危険を承知で連絡係も勤めます。当局がどこかで監視しているのでは、盗聴されているかも、と観ているこちらも緊張が高まってきます。
1973年社会主義政権を軍事クーデターで倒したピノチェト将軍は、反対勢力を徹底的に抑圧・迫害し、1990年に民政移管されるまで16年に渡って独裁政治を行いました。昔のこと、と言えません。今も同じ目に遭っている人たちがいます。

『カイマック』(北マケドニアほか)コンペ
二組の夫婦が登場。それぞれに一人の女性が加わって起こる悲喜劇。ミルチョ・マンチェフスキ監督は大人のラブストーリーを作りたかったとのこと。女性たちがたくましく、男性には悲哀が漂います。
カイマックはクリームチーズのような乳製品。市場で試食したところから浮気が始まります。

バラエティに富んだ3本でした。今ネットで確かめたら、リムカーワイ監督は今日大阪へ戻ってしまうようです。(白)

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2022年10月26日

10月26日(水)東京国際映画祭2(白)         

朝からいいお天気。つい洗濯を始めて出遅れてしまいました。プレスセンターに寄ってデイリーペーパーのno.1をもらい、午後からのプレス試写に参加。シネジャの3人にもやっと会えました。

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毎日発行の「TIFF TIMES」各上映会場や
ミッドタウン日比谷の1F入り口右手にもあります。

プレス上映
『テルアビブ ・ベイルート』(キプロス、仏、独)
1980年代からのイスラエルとレバノンの紛争で家族が引き割かれた二人の女性。車で国境を目指すミリアムとタニアの過去の映像が節目ごとに挿入されます。少女だったタニア、息子を授かったばかりのミリアムは、それぞれに厳しい道をたどっていた。(コンペ)

『孔雀の嘆き』(スリランカ、伊)
19歳のアミラは両親を亡くして、残された4人の弟妹のために働き詰め。ことに心臓病で手術を待っている妹の医療費が重く、建設現場の給料ではとても足りない。高給を保証するという女性実業家に誘われ、弟妹3人を施設に預けて働くことになった。秘密厳守というそれは、中絶を希望する女性を集めて出産させ、養子を望む外国人に赤ん坊を斡旋する仕事だった。(コンペ)

『ラ・ハウリア/ルーム・メイド』(コロンビア、仏)
ストリートキッズのエリウは仲間と犯した罪のため、森の中の矯正施設に入れられた。劣悪な環境の中、過酷な労働が課せられる。仲間のモノが脱走を図ったため、全体が罰を受けることになった。
ラテンビート映画祭からの長・短編1本ずつ。(ワールドフォーカス)

共通項は「罪」だったのか?今日の3本は、背景が戦争や貧困。産まれるものは差別や暴力や犯罪でした。(白)
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2022年10月25日

10月25日(火)東京国際映画祭1(白)

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東京ミッドタウン日比谷地下アーケード

第35回東京国際映画祭映画祭は24日(月)から11月2日(水)まで開催。

本日より有楽町を拠点にプレス上映に参加します。

『マンティコア』(スペイン)
ゲームデザイナーのフリアンは、開発中のゲームのクリーチャーをデザインしている。アパートで仕事中に隣家の子どもの叫び声に気づき、見ると火の手が上がっていた。ドアを蹴破り子どもを助け出し、消火器で消すことができた。
人付き合いが苦手で、「バーチャル空間」で楽しんでいた彼は、初めて生身の女の子が好きになるのだが。「マンティコア」は想像上の獣で、人面に獅子の身体、サソリの尾がある。

ただの恋愛ものではありませんでした。主人公フリアンの不安そうな大きな眼が物語っています。暗い秘密を抱えていて、火事に遭った後パニック発作が出るようになります。バーチャル世界だから現れる人間の顔をしたモンスター「マンティコア」は彼であり、もしかしたら自分でもある?と思うとなかなかに怖い話です。

取材 一般上映のTOEI 1へ
『消えゆく燈火』(香港)Q&A(広東語・英語通訳)

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アナスタシア・チャン監督、セシリア・チョイ、ヘニック・チョウ
サヴィル・チャン(プロデューサー)

作品は未見なので詳細はのちほど。
劇場出口で香港映画ファンの友人たちと再会。年に一度七夕のように映画祭で会えます。もっとたくさん会場にいたはずですが、今日会えたのは3人。

●午前中は『ミセス・ハリス パリへ行く』試写へ。KADOKAWAから同名の文庫本が発売されています。旧版では3冊出版されていて、ニューヨークに行ったり、国会議員になったりと大活躍のミセス・ハリス。ロンドンに住み、いくつものお得意の家をお掃除するのが仕事です。ある家で見たディオールのドレスに一目ぼれし、お金をためてドレスを手に入れることを夢見ます。おばさんの涙ぐましい奮闘ぶりに共感します。とても面白く観ました。11月18日より公開。
https://www.universalpictures.jp/micro/mrsharris

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2022年10月23日

映画祭シーズン始まりました 中国映画週間(暁)

「2022東京・中国映画週間 10月18日(火)〜10月25日(火)」「第35回東京国際映画祭10月24日(月)〜11月2日(水)」「第23回東京フィルメックス / TOKYO FILMeX 202210月29日〜11月5日」と、秋は東京での映画祭シーズンです。そして、私にとっては中国映画週間が始まりです。
いつもながら映画祭で上映される作品の多さに私は把握が追い付かず、どのように作品を組み合わせて観るか、多いに頭を悩ませます。しかし中国映画週間はいつも先に始まるので、それに合わせてチケットを買います。それより映画祭の前になるべく試写をこなしておかなくてはと思うのだけど、いつも映画祭の間に最終試写になってしまうものが出てきてしまうのです。今回もどうしても観たかった『チーム・ジンバブエのソムリエたち』の最終試写が11月4日になってしまいました。これはオンラインにするしかないかも。

さて中国映画週間。今年もTOHOシネマズ日本橋 スクリーン1での上映です。
18日の初日に3本、19日に1本、20日に1本の5本観ることができました。ほんとは本日(23日)の『トゥ・クール・トゥ・キル(原題:這箇殺手不太冷静)』も観たかったのですが、本日、シネジャHPの更新日で、原稿が終わらない私はあきらめました。この作品は三谷幸喜監督『ザ・マジックアワー』のリメイクということで一番観たかった作品ではあったのですが…。日本公開があるかもと淡い期待。映画祭初日はオープニング作品の『アンティークゲーム』から。

10月18日(火)
●『アンティークゲーム』(原題:古董局中局)
監  督:郭子健(デレク・クォック )
キャスト:雷佳音(レイ・ジャーイン)、李現(リー・シエン)、辛芷蕾(シン・ジーレイ)、葛優(グー・ヨウ)、郭濤(グォ・タオ)

唐時代の武則天・明堂仏頭を日本に渡したという罪で裏切り者の汚名を着せられた中国文物界の権威五脈、白字門家四代目当主許一城(シュー・イーチェン)。孫の許願(シュー・ユェン)は、古美術鑑定の才能はあるが、古物商の仕事への意欲はなく、電化製品の転売で生計を立てていた。幼い頃、母親を亡くし、父、許和平は失踪して行方知れず。その仏頭を返還したいと、日本側から申し出があり、引き取りは許一城の子孫にという希望があった。しかし、五脈はすでに没落し、子孫である許願はすでに骨董商をしていなかった。
そんな中、五脈の家元である黄克武の孫娘黄煙煙(ファン・イェンィエン)が、許家の末裔である許願を探し出してきた。しかし、許願はその仏頭が贋作であることに気づく。そこから本物を探すための謎解き、冒険アドベンチャーが始まる。座を狙うライバルも現れ、どちらが先に本物を探し出すかの「アンティークゲーム」に。糸が複雑に絡み合う中から突き止めた真相は…。中国版インディジョーンズ。
雷佳音、李現という若手俳優を始め、私にとっては葛優や、郭濤という懐かしい人たちも出ていて嬉しかった。それにしても郭濤がおじさん(お爺さん?)になっていてびっくり。監督は『野。良犬』や『燃えよ!じじいドラゴン(原題:打擂台)』を製作した香港の郭子健(デレク・クォック)。

●『母への挨拶』(原題:帯你去見我媽)
監  督:藍鴻春 (ラン・ホンチュン)
キャスト:鄭潤奇(チェン・ルンチイ)、鍾少賢(チョン・シャオシェン)、盧珊(ルー・シャン)、鄭鵬生(ジェン・ポンシェン)、連錫龍(リェン・シーロン)

交際して2年になるズーカイとジンサン。2人は深圳で仕事をし、共に暮らし、幸せな日々を送っていた。しかし、離婚歴のあるジンサンを母に受け入れてもらうのは難しいと考え、母に紹介するのをためらっていた。広東州汕頭(スワトウ)に住む母は、ズーカイに恋人がいることを知らないので、ズーカイの恋人探しに奔走。時にはお見合い相手を深圳に送り込むほどだった。
母親から結婚を迫られたズーカイは、ついにジンサンとの結婚することにし、彼女を連れて帰郷。しかし、母が思う息子の結婚相手は、まず、汕頭の方言で会話ができる人だったので、この地域の人でないことが気に入らない。さらに彼女の離婚歴を母になかなか打ち明けられずにいた。しかし、そのことを弟(ズーカイの叔父)から聞いた母は怒り心頭。二人の結婚に大反対。二人の結婚の行方はどうなっていくのでしょう。
「汕頭(スワトウ)」という名前は、昔、天気図作成の時ラジオからよく流れてきていた名前で、子供の頃からどこにあるんだろうなあと思っていた地名。そこの文化的なことは全然知らなかったし、方言はほとんど理解できなかった(北京語だって、なかなか聞き取れないけど)。でも、厳しいけど優しいお義母さんの姿にほっとした。

●父に捧ぐ物語(原題:我和我的父輩) 
監   督:呉京(ウー・ジン)
     章子怡(チャン・ツィイー)
     徐崢(シュー・チェン)
     沈騰 (シェン・トン)
キャスト:呉京(ウー・ジン)
     章子怡(チャン・ツィイー)
     徐崢(シュー・チェン)
     沈騰 (シェン・トン)
     呉磊(ウー・レイ)

あらすじ:『乗風(風に乗って)』『詩』『鴨先知(先取り鴨)』『少年行(バック・トゥ・2021)』の4つのショートストーリーから成り、革命、建設、改革開放および新時代を歴史座標に据え、「家族と国」の視点から何世代にもわたる父達の奮闘を描く。  
 中国の人々が立ち上がり、豊かさと強さを得て、目覚ましい発展を遂げるまでの姿を伝えることで、人々の絆や精神を伝承し、努力と奮闘に身を投じた懐かしい時代を銀幕のスクリーンに蘇らせる。

10月19日(水)
●奇跡の眺め(原題:奇迹・笨小孩)
監  督:文牧野 (ウェン・ムーイエ)
キャスト:易烊千璽(イー・ヤンチェンシー)
     田雨(ティアン・ユー)
     陳哈琳(チェン・ハーリン)
     齊溪(チー・シー)
     公磊(コン・レイ)

幼い妹と二人で暮らすために深圳へとやってきた二十歳の景浩 (ジン・ハオ、易烊千玺演)。二人は貧しいながらも楽しい毎日を送っていた。ところがある時、妹の病気が見つかる。病に苦しむ妹の高額な手術代を払うため、より良い暮らしのために、思い切った策に出るジン・ハオ。ところが待っていたのは大きな挫折だった。時間と支払いが迫る中、ジン・ハオは決死の覚悟で賭けに出る。この苦境から抜け出し、希望の光を見出すことができるのか 
 本作『奇跡の眺め』は、2021年中国宣伝部国家電影局の重要映画プロジェクトの一環であり、2021年の共産党創立100周年の祝賀作品です。第18回全国代表人民大会後の深センにおいて、若者が起業する新時代を描いた作品となっています。

10月21日(金)
●宇宙から来たモーツァルト(原題:外太空的莫扎特)
監督・脚本:陳思誠(チェン・スーチェン)
キャスト:黄渤(ホアン・ボー)
     栄梓杉(ロン・ズーシャン)
     姚晨(ヤオ・チェン)
     範偉(ファン・ウェイ)
     黄楊鈿甜(ファンヤン・ディエンティエン)

任大望(レン・ダーワン、黄渤演)は息子任小天(レン・シャオティン、栄梓杉演)をピアニストに育てようと躍起になっているが、シャオティンは天文学が大好きでなかなかピアノに集中できず、親子はいつも喧嘩が絶えない。 ある日、突然謎の宇宙人モーツァルトがシャオティンの前に現れる。そしてシャオティンはモーツァルトの助けを借りて、父に立ち向かうことを決意する。まさか、モーツァルトが別の使命を帯びて地球にやってきたとは、シャオティンは思いもよらないのであった。

posted by akemi at 20:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする