2022年10月23日

映画祭シーズン始まりました 中国映画週間(暁)

「2022東京・中国映画週間 10月18日(火)〜10月25日(火)」「第35回東京国際映画祭10月24日(月)〜11月2日(水)」「第23回東京フィルメックス / TOKYO FILMeX 202210月29日〜11月5日」と、秋は東京での映画祭シーズンです。そして、私にとっては中国映画週間が始まりです。
いつもながら映画祭で上映される作品の多さに私は把握が追い付かず、どのように作品を組み合わせて観るか、多いに頭を悩ませます。しかし中国映画週間はいつも先に始まるので、それに合わせてチケットを買います。それより映画祭の前になるべく試写をこなしておかなくてはと思うのだけど、いつも映画祭の間に最終試写になってしまうものが出てきてしまうのです。今回もどうしても観たかった『チーム・ジンバブエのソムリエたち』の最終試写が11月4日になってしまいました。これはオンラインにするしかないかも。

さて中国映画週間。今年もTOHOシネマズ日本橋 スクリーン1での上映です。
18日の初日に3本、19日に1本、20日に1本の5本観ることができました。ほんとは本日(23日)の『トゥ・クール・トゥ・キル(原題:這箇殺手不太冷静)』も観たかったのですが、本日、シネジャHPの更新日で、原稿が終わらない私はあきらめました。この作品は三谷幸喜監督『ザ・マジックアワー』のリメイクということで一番観たかった作品ではあったのですが…。日本公開があるかもと淡い期待。映画祭初日はオープニング作品の『アンティークゲーム』から。

公式HPより

10月18日(火)
●『アンティークゲーム』(原題:古董局中局)
監  督:郭子健(デレク・クォック )
キャスト:雷佳音(レイ・ジャーイン)、李現(リー・シエン)、辛芷蕾(シン・ジーレイ)、葛優(グー・ヨウ)、郭濤(グォ・タオ)

唐時代の武則天・明堂仏頭を日本に渡したという罪で裏切り者の汚名を着せられた中国文物界の権威五脈、白字門家四代目当主許一城(シュー・イーチェン)。孫の許願(シュー・ユェン)は、古美術鑑定の才能はあるが、古物商の仕事への意欲はなく、電化製品の転売で生計を立てていた。幼い頃、母親を亡くし、父、許和平は失踪して行方知れず。その仏頭を返還したいと、日本側から申し出があり、引き取りは許一城の子孫にという希望があった。しかし、五脈はすでに没落し、子孫である許願はすでに骨董商をしていなかった。
そんな中、五脈の家元である黄克武の孫娘黄煙煙(ファン・イェンィエン)が、許家の末裔である許願を探し出してきた。しかし、許願はその仏頭が贋作であることに気づく。そこから本物を探すための謎解き、冒険アドベンチャーが始まる。座を狙うライバルも現れ、どちらが先に本物を探し出すかの「アンティークゲーム」に。糸が複雑に絡み合う中から突き止めた真相は…。中国版インディジョーンズ。
雷佳音、李現という若手俳優を始め、私にとっては葛優や、郭濤という懐かしい人たちも出ていて嬉しかった。それにしても郭濤がおじさん(お爺さん?)になっていてびっくり。監督は『野。良犬』や『燃えよ!じじいドラゴン(原題:打擂台)』を製作した香港の郭子健(デレク・クォック)。

●『母への挨拶』(原題:帯你去見我媽)
監  督:藍鴻春 (ラン・ホンチュン)
キャスト:鄭潤奇(チェン・ルンチイ)、鍾少賢(チョン・シャオシェン)、盧珊(ルー・シャン)、鄭鵬生(ジェン・ポンシェン)、連錫龍(リェン・シーロン)

交際して2年になるズーカイとジンサン。2人は深圳で仕事をし、共に暮らし、幸せな日々を送っていた。しかし、離婚歴のあるジンサンを母に受け入れてもらうのは難しいと考え、母に紹介するのをためらっていた。広東州汕頭(スワトウ)に住む母は、ズーカイに恋人がいることを知らないので、ズーカイの恋人探しに奔走。時にはお見合い相手を深圳に送り込むほどだった。
母親から結婚を迫られたズーカイは、ついにジンサンとの結婚することにし、彼女を連れて帰郷。しかし、母が思う息子の結婚相手は、まず、汕頭の方言で会話ができる人だったので、この地域の人でないことが気に入らない。さらに彼女の離婚歴を母になかなか打ち明けられずにいた。しかし、そのことを弟(ズーカイの叔父)から聞いた母は怒り心頭。二人の結婚に大反対。二人の結婚の行方はどうなっていくのでしょう。
「汕頭(スワトウ)」という名前は、昔、天気図作成の時ラジオからよく流れてきていた名前で、子供の頃からどこにあるんだろうなあと思っていた地名。そこの文化的なことは全然知らなかったし、方言はほとんど理解できなかった(北京語だって、なかなか聞き取れないけど)。でも、厳しいけど優しいお義母さんの姿にほっとした。

●父に捧ぐ物語(原題:我和我的父輩) 
監   督:呉京(ウー・ジン)
     章子怡(チャン・ツィイー)
     徐崢(シュー・チェン)
     沈騰 (シェン・トン)
キャスト:呉京(ウー・ジン)
     章子怡(チャン・ツィイー)
     徐崢(シュー・チェン)
     沈騰 (シェン・トン)
     呉磊(ウー・レイ)

あらすじ:『乗風(風に乗って)』『詩』『鴨先知(先取り鴨)』『少年行(バック・トゥ・2021)』の4つのショートストーリーから成り、革命、建設、改革開放および新時代を歴史座標に据え、「家族と国」の視点から何世代にもわたる父達の奮闘を描く。  
 中国の人々が立ち上がり、豊かさと強さを得て、目覚ましい発展を遂げるまでの姿を伝えることで、人々の絆や精神を伝承し、努力と奮闘に身を投じた懐かしい時代を銀幕のスクリーンに蘇らせる。

10月19日(水)
●奇跡の眺め(原題:奇迹・笨小孩)
監  督:文牧野 (ウェン・ムーイエ)
キャスト:易烊千璽(イー・ヤンチェンシー)
     田雨(ティアン・ユー)
     陳哈琳(チェン・ハーリン)
     齊溪(チー・シー)
     公磊(コン・レイ)

幼い妹と二人で暮らすために深圳へとやってきた二十歳の景浩 (ジン・ハオ、易烊千玺演)。二人は貧しいながらも楽しい毎日を送っていた。ところがある時、妹の病気が見つかる。病に苦しむ妹の高額な手術代を払うため、より良い暮らしのために、思い切った策に出るジン・ハオ。ところが待っていたのは大きな挫折だった。時間と支払いが迫る中、ジン・ハオは決死の覚悟で賭けに出る。この苦境から抜け出し、希望の光を見出すことができるのか 
 本作『奇跡の眺め』は、2021年中国宣伝部国家電影局の重要映画プロジェクトの一環であり、2021年の共産党創立100周年の祝賀作品です。第18回全国代表人民大会後の深センにおいて、若者が起業する新時代を描いた作品となっています。

10月21日(金)
●宇宙から来たモーツァルト(原題:外太空的莫扎特)
監督・脚本:陳思誠(チェン・スーチェン)
キャスト:黄渤(ホアン・ボー)
     栄梓杉(ロン・ズーシャン)
     姚晨(ヤオ・チェン)
     範偉(ファン・ウェイ)
     黄楊鈿甜(ファンヤン・ディエンティエン)

任大望(レン・ダーワン、黄渤演)は息子任小天(レン・シャオティン、栄梓杉演)をピアニストに育てようと躍起になっているが、シャオティンは天文学が大好きでなかなかピアノに集中できず、親子はいつも喧嘩が絶えない。 ある日、突然謎の宇宙人モーツァルトがシャオティンの前に現れる。そしてシャオティンはモーツァルトの助けを借りて、父に立ち向かうことを決意する。まさか、モーツァルトが別の使命を帯びて地球にやってきたとは、シャオティンは思いもよらないのであった。

posted by akemi at 20:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

亡き人たちを思いながら、川越を歩きました (咲)

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秋田のユースホステルの常連仲間のS氏が天国に召されたとの悲しいお知らせが届き、10月21日、埼玉県坂戸でのご葬儀へ。東京や埼玉だけでなく、山形、高崎、福島などからもお仲間が駆け付けました。

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私がS氏に初めてお会いしたのは、実は秋田ではなく、川越でした。常連仲間の京都のM氏が川越祭に来るというので、7〜8人が集まって、川越に程近い坂戸に住むS氏が川越を案内してくださったのでした。もう45年程前のことです。京都のM氏も昨年亡くなりました。
ご葬儀のあと、川越で降りて、思い出を胸に川越の古い町並みを歩きました。

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今は、道幅がすごく広くなりましたが、45年前は半分の幅。空を見上げると、電柱と、張り巡らされた電線がとても邪魔だったのを思い出します。道幅を広げた時に地中に。でも、道幅は本来の狭いほうがいいですね・・・

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川越市政百周年のポスターが目に留まりました。この8月に亡くなった父と、初めて川越に来たのが、市政90周年の時でした。父、90歳の時のことで、川越まつり会館は、川越市と同い年ということで無料で入れていただきました。(同行の私も!)
父とは、その後、2018年9月10日にも川越を散策しています。

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その時に入った「元町珈琲店ちもと」の芋ソフトクリームがとても美味しかったので、食べたかったのですが、その前に、川越駅ビルでお仲間とお茶してお腹いっぱいだったので、ショーウィンドゥだけ眺めてきました。(写真は、2018年のもの。芋餡と芋の甘露煮が添えてあって、500円でした♪)

コロナ禍で、秋田のお仲間との恒例の新年会も、秋の角館での集まりも出来ないでいるのですが、S氏と最後にお話ししたのは、昨年4月初めのことでした。

シネジャのサイトで連絡先の「東京都練馬区上石神井4-9-2」という住所を見て、びっくりしてお電話くださったのです。実家のご住所が、最後の番地が違うだけのすぐ近くで、高校生の頃から29歳で結婚するまで住んでいて、今もお兄様ご夫妻がお住まいとのこと。このシネジャの住所は、創設者の一人Iさんのご自宅の住所。さっそくIさんにお電話したら、お兄様のことはよく知っているとのこと。
「お兄様、背が高くてハンサムと言ってきましたよ~」と、さっそくS氏にお電話したら、スピーカーにしていたらしく、隣から奥さまが「そう! お兄さんの方がハンサムなの。背はうちの方が高いけど!」と。 
(S氏は、190cm位あって、お仲間にもう一人背の高い人がいて、毎年、新年会の時に東京駅で集合するのですが、S氏とそのもう一人が目印なのです。)

「コロナが収まったら、上石神井でお会いしたいですね」と言って電話を切ったのですが、その機会がないまま旅立たれてしまいました。
いつまでも収まらないコロナがうらめしいです。
(それにしても、シネジャのサイトを見てくださっていたことに感謝!)

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川越スカラ座の看板が目に留まったのですが、「コロナ禍で、上映情報を更新していませんので劇場等で確認ください」とありました。
コロナで、ほんとに社会が様変わりしましたね。(看板の更新ができないことまでコロナのせいにしている??)

会いたい人には、会える時に会っておくことが、とにかく大事だなと、しみじみ思った川越散策でした。

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posted by sakiko at 18:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする